top of page

不動産投資で節税を優先すると融資が止まる?赤字・減価償却と銀行評価の注意点

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 8月12日
  • 読了時間: 24分

不動産投資では、

「減価償却を使えば節税できる」

「不動産所得を赤字にすれば税金が戻ってくる」

「高所得者ほど不動産投資で節税した方がいい」

といった話を聞くことがあります。

確かに、不動産投資では減価償却費や必要経費によって課税所得を抑えられる場合があります。

しかし、これから2棟目、3棟目と物件を増やしていきたい人は、

「税金がいくら減ったか」だけで投資判断をしないこと

が重要です。

なぜなら、節税を優先するあまり、

毎年赤字。

利益が残らない。

現預金が増えない。

純資産が減る。

借入だけが増える。

という状態になれば、資産拡大の足かせになる可能性があるからです。

不動産投資で本当に目指したいのは、

税金をゼロにすることではなく、税金を支払った後にも利益と資産が残る状態を作ること。

今回は、不動産投資における節税・赤字・減価償却・キャッシュフロー・銀行評価の関係について詳しく解説します。


▪️不動産投資の「節税」と「儲かる」は別の話


まず理解しておきたいのが、

節税できる物件=儲かる物件

ではないということです。

例えば、

年間家賃収入300万円。

経費100万円。

減価償却費250万円。

なら、帳簿上は▲50万円になります。

減価償却費は、その年に同額の現金が出ていく費用ではありません。

そのため、

帳簿上は赤字でも実際の現金収支はプラス

というケースがあります。

これは不動産投資の特徴の一つです。

しかし逆に、

帳簿上▲50万円。

実際の現金収支も▲50万円。

なら、単純に現金が減っています。

同じ赤字でも中身はまったく違います。


▪️節税できた金額だけを見ない


例えば、不動産投資によって年間50万円の税負担が軽くなったとします。

これだけを見ると、

「50万円得した」

と感じます。

しかし、そのために物件から年間100万円の現金が流出していたらどうでしょうか。

税負担▲50万円。

現金収支▲100万円。

なら、資産形成全体では慎重に考える必要があります。

重要なのは、

節税額ではなく、最終的に自分の資産がどれだけ増えたのか。

ここです。


▪️節税を目的に赤字物件を買わない


不動産投資では、

「赤字を作れば節税できる」

という説明を受けることがあります。

しかし、

家賃より支出が多い。

毎月持ち出しがある。

修繕でも現金が出ていく。

売却しても残債が多い。

という物件なら、節税以前に投資そのものの収益性を確認する必要があります。

赤字を作るために投資するのではなく、利益を作るために投資する。

節税はその後に考えるものです。


▪️高所得者ほど節税効果だけで判断しない


所得が高くなるほど、税金への関心も高くなります。

年間で大きな所得税・住民税を支払っていれば、

「不動産を使って税負担を軽くできないか」

と考えるのは自然です。

しかし、高所得であることは不動産投資において別の意味もあります。

勤務先。

年収。

金融資産。

勤続年数。

既存借入。

などは、融資を検討するときの重要な要素になり得ます。

つまり、

高い属性そのものが資産拡大に使える強み

でもあります。

その強みを、収益性の低い物件で大量の借入を抱えるためだけに使ってしまわないことが重要です。


▪️「フルローンで買える」だけでは投資判断にならない


自己資金をほとんど使わず物件を購入できれば、魅力的に感じます。

しかし、

フルローンで買える。

だから良い物件。

ではありません。

例えば、

物件価格3,000万円。

借入3,000万円。

家賃収入150万円。

年間返済120万円。

その他経費40万円。

なら、単純計算でも年間収支は厳しくなります。

さらに、

固定資産税。

修繕。

空室。

保険。

などが増えれば、持ち出しになる可能性があります。

融資が出ることと、投資として利益が出ることは別です。


▪️借りられる金額より返せる金額を見る


銀行から5,000万円借りられる。

1億円借りられる。

これは資産拡大において大きな力になります。

しかし重要なのは、

「いくら借りられるか」ではなく「借りた資金でどれだけ利益を生み出せるか」

です。

1億円借りても、

年間CF▲100万円。

なら毎年現金が減ります。

5,000万円の借入でも、

年間CF+200万円。

なら現金を積み上げられる可能性があります。

借入額そのものより、

借入によって取得した資産の収益力

を確認します。


▪️減価償却は悪いものではない


ここで誤解してはいけないのが、

減価償却そのものが悪いわけではない

ということです。

建物や設備などの取得費を、一定期間にわたって費用として計上していくのが減価償却です。

不動産賃貸業では非常に重要な会計上の仕組みです。

例えば、

実際の現金収支+200万円。

減価償却費300万円。

帳簿上▲100万円。

という状態なら、

現金を残しながら会計上は赤字になるケースがあります。

だからこそ、

PLの赤字だけを見て「この物件は失敗」と判断することもできません。


▪️見るべきは「赤字の原因」


同じ▲100万円の赤字でも、

A物件は、

家賃収入500万円。

現金支出300万円。

減価償却費300万円。

会計上▲100万円。

実際の現金収支+200万円。

一方B物件は、

家賃収入500万円。

現金支出600万円。

会計上▲100万円。

実際の現金収支▲100万円。

なら、意味が違います。

Aは減価償却による会計上の赤字。

Bは実際に現金が流出している赤字です。

だから決算書を見るときは、

黒字か赤字かだけではなく「なぜその数字になったのか」を確認する。

これが重要です。


▪️減価償却と融資は一緒に考える


減価償却を大きく取れば、利益を圧縮できる場合があります。

税負担を考えるうえではメリットになることがあります。

しかし資産拡大を目指すなら、

税金。

利益。

現預金。

純資産。

融資。

を別々に考えないことが重要です。

税金だけを最小化した結果、次の融資に必要な財務まで弱くなっていないか。

ここまで確認します。


減価償却と融資について詳しくはこちら。

不動産投資の減価償却で融資が不利になる?節税と銀行評価を両立する考え方を徹底解説


▪️赤字決算が続くと純資産にも影響する


法人の場合、赤字が積み重なると利益剰余金が減っていきます。

例えば、

設立時純資産500万円。

1期目▲100万円。

2期目▲150万円。

3期目▲200万円。

と赤字が続けば、単純化すると純資産は大きく減ります。

さらに赤字が積み重なれば、

債務超過

になる可能性もあります。

資産拡大を目指しているのに、

物件を買うほど純資産が減る。

という状態は避けたいところです。


▪️黒字でも現金がない場合がある


反対に、

黒字だから絶対に安心

とも限りません。

例えば、

年間利益+200万円。

でも、

ローン元金返済300万円。

設備投資200万円。

税金100万円。

などがあれば、銀行口座の現金が減る場合があります。

利益と現金は同じではありません。

だから、

PLでは利益。

BSでは現預金・借入・純資産。

そして実際の資金繰り。

を確認します。


▪️CFが出ているはずなのに現金が増えない理由


不動産投資では、

「毎月10万円CFが出ています」

という話をよく聞きます。

毎月10万円なら年間120万円です。

しかし1年後、

預金がほとんど増えていない。

ということもあります。

なぜなら、

固定資産税。

火災保険。

修繕。

退去費用。

募集費。

税金。

管理費。

法人維持費。

などが発生するからです。

だから本当に確認したいのは、

毎月の想定CFではなく、1年間すべての支払いを終えた後に現金がいくら増えたか。

ここです。


▪️節税より先に「現金が残る構造」を作る


例えば、

年間家賃600万円。

ローン返済300万円。

運営費150万円。

税金・その他50万円。

最終的に100万円残る。

このような状態なら、その100万円を次の自己資金や修繕予備費として蓄積できます。

1年100万円。

3年300万円。

5年500万円。

と積み上がります。

この現金が、

次の頭金。

諸費用。

修繕費。

空室への備え。

になります。

つまり資産拡大では、

税金を減らすこと以上に、税金を払った後にも現金が残る仕組み

が重要です。


▪️税金を払うことを必要以上に怖がらない


利益が出れば税金が発生します。

そのため、

「税金を払いたくない」

と考えることがあります。

しかし、

利益500万円。

税金を支払っても現金が残る。

という状態と、

利益ゼロ。

税金もほとんどない。

現金も残らない。

という状態なら、どちらが資産形成につながるかを考える必要があります。

税金が発生することは、利益が出ている結果でもあります。

もちろん不要な税金を払う必要はありません。

適切な節税は重要です。

ただし、

節税すること自体を不動産投資の最終目的にしない。

このバランスが大切です。


▪️利益を残すことが次の投資余力になる


例えば法人で、

1期目+100万円。

2期目+150万円。

3期目+200万円。

と利益を積み上げたとします。

利益を事業内部に残せれば、

現預金。

利益剰余金。

純資産。

などを育てていくことにつながります。

その結果、

修繕にも対応しやすくなる。

次の自己資金を用意しやすくなる。

金融機関にも事業実績を説明しやすくなる。

という流れを作れます。

利益は税金の原因ではなく、次の資産を作る原資でもあります。


▪️節税と資産拡大は「順番」が重要


最初から、

どうやって税金を減らすか。

ではなく、

まず収益物件を取得する。

家賃を得る。

利益を出す。

現金を残す。

返済する。

純資産を積み上げる。

そのうえで、

適切な節税を考える。

この順番なら、資産拡大と税務を両方考えやすくなります。


▪️1棟目ほど節税より収益性を優先する


将来的に10棟、20棟と増やしたい人にとって、1棟目は非常に重要です。

1棟目で、

利益が出る。

現金が残る。

返済実績ができる。

決算書が整う。

なら、その実績を次につなげられる可能性があります。

反対に、

節税効果は大きい。

でも毎月持ち出し。

現金が減る。

借入だけ残る。

という状態では、次の投資余力が弱くなります。


1棟目の選び方について詳しくはこちら。

不動産投資は1棟目で決まる?次の融資につながる物件選びと資産拡大の考え方


▪️借入枠を収益性の低い物件だけで使わない


不動産投資では、借入を活用することで大きな資産を取得できます。

これは非常に大きなメリットです。

だからこそ、

借りられるという理由だけで借りないこと

が重要です。

借入3,000万円。

借入5,000万円。

借入1億円。

それぞれ、その借入によって何を取得し、どれだけ利益を生み出しているかを確認します。


借入を使った資産拡大について詳しくはこちら。

不動産投資で借入を増やすのは危険?融資を活用して資産を拡大する貸借対照表の考え方


▪️「資産を持っている」と「純資産がある」は違う


例えば、

不動産1億円。

現預金1,000万円。

総資産1億1,000万円。

なら、大きな資産を持っているように見えます。

しかし、

借入1億500万円。

なら、資産と負債の差は小さくなります。

一方、

不動産7,000万円。

現預金1,500万円。

借入4,000万円。

なら、総資産は小さくても純資産は厚くなります。

つまり、

不動産をいくら持っているかだけでは財務の強さは分かりません。

資産。

負債。

現預金。

純資産。

をセットで見ます。


▪️残債を減らしながら純資産を育てる


不動産投資では家賃収入からローンを返済していきます。

毎月の返済のうち元金部分によって、借入残高は少しずつ減ります。

例えば、

借入5,000万円。

4,500万円。

4,000万円。

3,500万円。

と残債が減っていきます。

物件価値が一定だと仮定すれば、負債が減ることは純資産を考えるうえでも重要です。

ただし、

残債が減っていても現預金まで減り続けているなら注意が必要です。

利益。

現金。

残債。

純資産。

この4つを一緒に確認します。


残債と純資産について詳しくはこちら。

不動産投資は「残債を減らすゲーム」?家賃でローンを返しながら純資産を増やす仕組みを徹底解説


▪️節税物件を買う前に5つ確認する


節税効果を期待して物件を検討するときは、

①実際の年間キャッシュフロー

②購入後に残る現預金

③借入残高

④売却時の出口

⑤次の融資への影響

を確認します。

そのうえで節税効果を考えます。

この順番なら、

「税金は減ったけれど資産も減った」

という状態を避けやすくなります。


▪️不動産投資は節税商品ではなく賃貸事業として考える


不動産を購入する。

入居者を募集する。

家賃を受け取る。

建物を維持する。

修繕する。

ローンを返済する。

税金を払う。

そして利益を残す。

不動産投資の基本は、

賃貸事業です。

節税だけを見るのではなく、

その物件自体が事業として成立しているのか。

まずここを確認することが、長期的な資産形成につながります。


▪️銀行が見るのは節税額ではなく返済できる事業か


不動産投資で節税に成功しても、

「今年は100万円節税できました」

という数字だけで次の融資が決まるわけではありません。

資産拡大を考えるなら、

家賃はいくら入っているか。

年間返済額はいくらか。

利益はいくらか。

現預金はいくらあるか。

純資産はどう変化したか。

物件の収益性はどうか。

こうした数字を整理しておくことが重要です。

つまり、

「節税できる物件」より「返済しながら利益と現金を残せる物件」

を増やしていくという考え方です。


▪️次の融資では前回の借入がどう使われたかを見る


例えば、1棟目で5,000万円の融資を受けたとします。

その後、

家賃売上600万円。

利益+150万円。

現預金+200万円。

残債▲150万円。

満室経営。

という実績ができれば、

借りた5,000万円によって収益事業を作った

と説明しやすくなります。

一方、

家賃売上600万円。

利益▲200万円。

現預金▲300万円。

空室多数。

という状態なら、同じ5,000万円の借入でも結果は違います。

資産拡大では、

借りた金額ではなく、借りた後に何を作ったか

が重要です。


▪️決算書は毎年の変化を見る


1期分の決算書だけを見るのではなく、

1期目。

2期目。

3期目。

と並べて確認すると、法人の状態が分かりやすくなります。

例えば、

1期目

売上500万円


利益+50万円


現預金400万円


純資産550万円

2期目

売上700万円


利益+100万円


現預金550万円


純資産650万円

3期目

売上1,000万円


利益+180万円


現預金800万円


純資産830万円

なら、

売上。

利益。

現預金。

純資産。

が少しずつ増えています。

大切なのは、

前年より会社が強くなっているか。

ここです。


▪️節税のために毎年赤字を作り続ける必要はない


不動産投資では、

「赤字=節税できている」

と考えてしまうことがあります。

しかし資産拡大期では、

利益を出す。

税金を払う。

残った利益を会社に蓄積する。

という経営も重要です。

例えば、

毎年利益+200万円。

税金を支払った後にも利益が残る。

それを5年間積み上げる。

この方が、

毎年赤字。

税金は少ない。

現預金も増えない。

という状態より財務を育てやすい場合があります。

節税のための赤字と、経営不振による赤字を混同しないこと

が重要です。


▪️利益剰余金を積み上げる


法人で利益が残れば、利益剰余金の積み上げにつながります。

例えば、

1期目+100万円。

2期目+150万円。

3期目+200万円。

と利益を積み上げていけば、純資産を厚くしていくことにもつながります。

物件数だけ増えて、

借入だけ増える。

純資産は増えない。

ではなく、

物件を増やしながら法人そのものも強くする。

この考え方が重要です。


▪️債務超過になるまで節税を追いかけない


赤字が続いて純資産がマイナスになれば、債務超過になる可能性があります。

例えば、

資産5,000万円。

負債5,500万円。

なら、単純化すると純資産▲500万円です。

不動産投資では、帳簿上の不動産価格と実際の市場価値が異なるため、決算書だけですべてを判断することはできません。

それでも、

毎年赤字を積み重ねて純資産を減らし続ける

状態には注意が必要です。


債務超過と融資について詳しくはこちら。

不動産投資で債務超過になると融資はどうなる?貸借対照表(BS)の見方と改善方法を徹底解説


▪️現預金を減らしてまで節税しない


例えば、

節税効果50万円。

しかし、

年間持ち出し100万円。

なら、預金残高は減っていきます。

1年なら耐えられても、

3年。

5年。

10年。

と続けば大きな金額になります。

不動産投資では、

固定資産税。

火災保険。

大規模修繕。

退去。

設備故障。

など、まとまった現金が必要になる場面があります。

だから、

節税額以上に現預金を減らしていないか

を確認します。


▪️現金を残すことも次の融資への準備


例えば、

現預金500万円。

700万円。

900万円。

1,200万円。

と増えていけば、次の物件を購入するときの自己資金にも使えます。

さらに、

空室。

修繕。

税金。

などへの耐久力も高まります。

不動産投資では、

物件を買うことだけが資産拡大ではありません。

現金を積み上げることも、次の投資への重要な準備です。


現預金と融資について詳しくはこちら。

不動産投資で銀行が見る「現預金」はいくら必要?融資を受けやすい大家の決算書を徹底解説


▪️家賃CFを使わず残せるかが重要


1棟目から毎月10万円残る。

年間120万円。

その120万円を、

生活費。

車。

旅行。

趣味。

などに使えば、事業の現金は増えません。

資産拡大期では、

家賃CFを次の投資資金として残す

という考え方も重要です。

ただし、

年間CF120万円だから120万円すべて貯まる。

とは限りません。

ここが不動産投資の難しいところです。


▪️火災保険・固定資産税・修繕でCFは消える


例えば、

毎月CF+15万円。

年間+180万円。

一見するとかなり余裕があります。

しかし、

固定資産税40万円。

火災保険15万円。

修繕80万円。

その他経費25万円。

なら、残りは20万円です。

だから、

家賃-ローン返済だけでCFを計算しない。

1年間すべての支払いを終えたあと、

本当に現金が増えたのか。

ここまで確認します。


▪️「想定CF」と「実際の預金増加額」を比較する


これは毎年やっておきたい確認です。

例えば、

年間想定CF+250万円。

しかし、

期首現預金700万円。

期末現預金750万円。

なら、実際に増えたのは50万円です。

差額200万円が、

どこへ消えたのか。

修繕。

税金。

保険。

設備投資。

その他経費。

を確認します。

この差を把握できるようになると、

本当にその物件が現金を生んでいるのか

が見えやすくなります。


▪️CFが残らないなら次の購入を急がない


物件を買えば家賃売上は増えます。

しかし、

現預金が減っている。

既存物件の修繕が続いている。

利益が出ていない。

という状態でさらに借入を増やせば、資金繰りが厳しくなる可能性があります。

そんなときは、

既存物件を満室にする。

家賃を見直す。

修繕を終わらせる。

経費を改善する。

現預金を増やす。

という期間を作ることも選択肢です。

次を買わないことが、次を買うための準備になることもあります。


▪️節税より空室改善の方が利益に直結することもある


例えば、

6戸中1戸空室。

家賃5万円。

なら、その1室を埋めるだけで年間60万円の家賃収入増加になります。

税金を減らす方法を探す前に、

空室。

募集条件。

家賃設定。

設備。

リフォーム。

を改善する。

既存物件の収益力を高めることも重要です。

特に築古物件では、

税金より先に物件そのものを強くする

という考え方が必要になる場合があります。


▪️必要なリフォームにはお金を使う


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

節税や現金を残すことを意識するあまり、必要な修繕まで先送りするのも危険です。

水回り。

給湯器。

内装。

外壁。

屋根。

設備。

など、入居付けや建物維持に必要な工事があります。

重要なのは、

お金を使わないことではなく、収益につながるところへ使うこと。


築古物件のリフォームを検討している方はこちら。


▪️売却まで考えて節税効果を判断する


不動産投資は保有中だけで終わりません。

最終的には、

長期保有する。

相続する。

売却する。

などの出口があります。

購入時に節税効果が大きく見えても、将来の売却まで含めると結果が変わる場合があります。

だから、

購入価格。

家賃収入。

保有中の税金。

修繕。

借入返済。

残債。

売却価格。

売却時の税金や費用。

まで含めて考えます。

入口だけ節税できても、出口で大きく損をすれば意味がありません。


▪️収益性が悪化した物件は保有にこだわらない


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

購入当初は利益が出ていても、

家賃下落。

長期空室。

大規模修繕。

建物劣化。

周辺環境の変化。

などによって収益性が悪化することがあります。

その場合、

修繕して保有する。

条件を変えて募集する。

売却する。

という選択肢を比較します。

節税になるから持ち続ける

ではなく、現在の資産価値と収益性から判断することが重要です。


空き家・訳あり不動産の売却を検討している方はこちら。


▪️簿価と実際の不動産価値は違う


減価償却が進めば、決算書上の建物簿価は小さくなっていきます。

しかし、

簿価1,000万円。

だから1,000万円でしか売れない。

とは限りません。

反対に、

簿価3,000万円。

だから3,000万円で売れる。

とも限りません。

帳簿上の価値。

市場で売れる価格。

金融機関の評価。

それぞれは別に考える必要があります。


簿価・時価・銀行評価について詳しくはこちら。

不動産投資の決算書にある「不動産価格」は本当の資産価値?簿価・時価・銀行評価の違いを徹底解説


▪️法人なら税金だけでなく財務全体を見る


法人で不動産賃貸業を行うなら、

毎期の税金。

だけを見るのではなく、

売上。

営業利益。

現預金。

借入金。

純資産。

利益剰余金。

などを確認します。

法人を長期的に育てるなら、

税金を減らす会社ではなく、利益と純資産を積み上げる会社

を目指すという考え方も重要です。


▪️新設法人ほど最初の数期を大切にする


設立直後の法人には、過去の決算実績がありません。

そこで、

1期目。

2期目。

3期目。

と事業実績を積み上げていきます。

家賃売上がある。

利益が出ている。

現金が残っている。

返済している。

純資産が増えている。

こうした状態を作ることが、法人そのものを育てることにつながります。 


新設法人と融資について詳しくはこちら。

不動産投資の新設法人はどう育てる?融資が出ない時期から銀行評価を積み上げる方法


▪️個人と法人でも節税の考え方は変わる


不動産投資を、

個人で行うのか。

法人で行うのか。

によって税務や会計の考え方は異なります。

だから、

「法人なら必ず得」

「個人なら損」

と単純に判断することはできません。

現在の所得。

今後の物件数。

借入。

利益。

家族構成。

出口。

などによって適した形は変わります。

特に資産拡大を考えているなら、

今の税金だけでなく数年後の事業規模まで考える

ことが重要です。


▪️節税商品としてではなく収益不動産として買う


物件を検討するとき、

「年間○万円節税できます」

より先に、

年間家賃はいくらか。

実質的な経費はいくらか。

ローン返済はいくらか。

修繕リスクはどれくらいか。

年間いくら現金が残るか。

何年後に残債はいくらになるか。

いくらで売れそうか。

を確認します。

そのうえで、

この投資にはどのような税務上の効果があるのか

を考えます。

順番を逆にしないことが重要です。


▪️不動産投資で資産を増やす基本はシンプル

家賃を得る。


経費を払う。

ローンを返す。

税金を払う。

修繕する。

それでも利益と現金を残す。

残債を減らす。

純資産を増やす。

そして、

次の優良な投資へ再投資する。

この循環を続けることが、資産拡大の基本になります。


▪️節税しながら資産も増えている状態を目指す


節税か。

利益か。

どちらか一つを選ぶ必要はありません。

適切に経費を計上する。

減価償却を理解する。

必要な税金を支払う。

利益を残す。

現金を残す。

残債を減らす。

純資産を増やす。

これらを総合的に考えます。

理想は、

「税金を適切に抑えながら、税引後でも資産が増えている状態」

です。


▪️不動産投資を検討している方へ


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

不動産投資では節税効果だけでなく、物件の収益性・融資・キャッシュフロー・出口まで含めて判断することが重要です。

不動産投資について詳しく確認したい方はこちら。


▪️資産形成全体から不動産投資を考える


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

不動産だけを増やしても、

借入も同じように増えている。

現預金が減っている。

純資産が増えていない。

のであれば、資産形成全体を確認する必要があります。

不動産。

現預金。

借入。

利益。

純資産。

を一緒に見ることで、現在の財務状態が分かりやすくなります。

資産形成について詳しく確認したい方はこちら。


▪️よくある質問


Q. 不動産投資で赤字にすれば節税できますか?

税務上の条件によって税負担に影響する場合があります。

ただし、

赤字にすること自体を投資目的にしないこと

が重要です。

実際の現金収支や資産全体まで確認しましょう。


Q. 減価償却が大きい物件は良い物件ですか?

減価償却額だけでは判断できません。

家賃収入・購入価格・修繕・融資条件・現金収支・出口などを含めて判断する必要があります。


Q. 黒字決算にした方が融資には有利ですか?

融資判断は黒字・赤字だけで決まるものではありません。

赤字の理由、減価償却、現預金、借入、返済能力、純資産、物件収益などを含めて総合的に考える必要があります。


Q. 税金を払うくらいなら物件を買った方がいいですか?

税金を減らすことだけを理由に物件を購入するのは慎重に判断しましょう。

不要な物件を購入して大きな借入や修繕負担を抱えれば、節税額以上の負担になる可能性があります。


Q. キャッシュフローがプラスなら赤字でも大丈夫ですか?

実際の現金収支がプラスであることは重要ですが、それだけで判断するものではありません。

赤字の原因や純資産、今後の修繕、借入返済なども確認します。


Q. 節税と資産拡大ならどちらを優先すべきですか?

長期的に物件を増やしたいなら、

まず収益性と財務を作り、そのうえで適切な節税を考える

という順番が分かりやすいでしょう。


▪️まとめ|節税より「税引後に資産が増えたか」を見る


不動産投資では、節税できることがあります。

しかし、

節税額が大きい。

税金が戻ってきた。

赤字になった。

という数字だけで投資の成功を判断することはできません。

本当に確認したいのは、

家賃が入った。

経費を払った。

ローンを返した。

固定資産税を払った。

火災保険を払った。

修繕した。

税金を払った。

その後、

現金はいくら残ったのか。

さらに、

残債はいくら減ったのか。

純資産はいくら増えたのか。

次の融資へ進める状態になったのか。

ここまで確認します。

節税によって50万円得しても、資産全体で100万円減っていれば意味が変わります。

反対に、

税金を100万円払っても、

利益が残り、

現預金が増え、

残債が減り、

純資産が300万円増えている。

のであれば、資産形成は前進しています。

だから不動産投資では、

「いくら税金を減らせたか」ではなく「税金を払った後にいくら資産が増えたか」。

この視点を持つことが重要です。

節税は目的ではありません。

収益を生む不動産を持ち、利益と現金を残し、その結果として税金を適切にコントロールする。

この順番を崩さないことが、2棟目、3棟目と資産を拡大していく土台になります。


▪️関連記事|節税・減価償却・決算書

不動産投資の減価償却で融資が不利になる?節税と銀行評価を両立する考え方を徹底解説


不動産賃貸業が赤字決算になったら融資は止まる?銀行への説明と財務改善のポイントを徹底解説


不動産投資で債務超過になると融資はどうなる?貸借対照表(BS)の見方と改善方法を徹底解説

不動産投資の決算書にある「不動産価格」は本当の資産価値?簿価・時価・銀行評価の違いを徹底解説


▪️関連記事|融資・銀行評価

不動産投資は1棟目で決まる?次の融資につながる物件選びと資産拡大の考え方


不動産投資で借入を増やすのは危険?融資を活用して資産を拡大する貸借対照表の考え方


不動産投資で銀行が見る「現預金」はいくら必要?融資を受けやすい大家の決算書を徹底解説


不動産投資は「残債を減らすゲーム」?家賃でローンを返しながら純資産を増やす仕組みを徹底解説


銀行が「融資したくなる人」には明確な共通点があります


▪️関連記事|法人・資産拡大

不動産投資の新設法人はどう育てる?融資が出ない時期から銀行評価を積み上げる方法


地方不動産投資完全ガイド


地方不動産投資の始め方|物件選び・融資・賃貸経営の基本


▪️関連記事|築古・空き家投資


空き家不動産投資の失敗事例|どこで崩れるかと回避の判断基準


100円で買った空き家。修繕費500万円で回収不能になる素人の罠


空き家活用・訳あり不動産・不動産投資の総合ガイド


▪️関連記事|賃貸経営の基礎

はじめての不動産賃貸シリーズ

最新記事

すべて表示
不動産投資は総資産より純資産を見る?物件価格・ローン残高から本当の資産額を計算する方法

「不動産を1億円分持っています」 と聞くと、 「資産1億円の人なんだ」 と思うかもしれません。 しかし、その物件を買うために1億2,000万円のローンが残っていたらどうでしょうか。 反対に、 物件価値1億円。 ローン残高3,000万円。 なら、同じ「1億円の物件を持っている人」でも状態は大きく違います。 不動産投資では、 何億円の物件を持っているか だけでは、資産形成がどこまで進んでいるのか分かり

 
 
不動産投資で利益より現金が重要な理由|お金が残る大家と残らない大家の違い

不動産投資をしていると、 「今年も利益が出た」 「確定申告でも黒字だった」 「法人の決算も悪くない」 という数字を見て、順調に資産形成できているように感じることがあります。 もちろん、利益が出ていることは重要です。 しかし、 利益が出ていることと、大家としてお金が残っていることは同じではありません。 年間300万円の利益が出ていても、 現預金が減っている。 ローン残高が大きい。 修繕に使える現金が

 
 
不動産投資で黒字なのに現金が増えないのはなぜ?大家が見落とすキャッシュフローの仕組み

不動産投資をしていると、 「決算では利益が出ている」 「満室で家賃も入っている」 「毎月きちんとローンも返済している」 それなのに、 なぜか銀行口座の現金が増えていない。 こんな状態になることがあります。 年間家賃収入800万円。 決算上の利益200万円。 それなら、 「少なくとも200万円くらい現金が増えているはず」 と思うかもしれません。 しかし実際には、 前年末の預金500万円。 今年末の預

 
 
miramaru kusakari 3.png
bottom of page