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不動産投資は個人と法人どちらで始める?将来の融資と資産拡大から考える名義の選び方

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 8月12日
  • 読了時間: 24分

不動産投資を始めるとき、

「まずは個人で1棟買えばいいのか?」

「最初から法人を作った方がいいのか?」

と迷う人は少なくありません。

個人の方が手続きがシンプルに見える。

法人は設立費用や税理士費用がかかる。

それなら、

「規模が大きくなってから法人にすればいい」

と考えることもあるでしょう。

しかし、将来的に2棟目、3棟目と物件を増やし、不動産賃貸業を大きくしていきたい場合は、

税金だけで名義を決めないこと

が重要です。

個人と法人では、

融資。

所得。

決算。

現預金。

純資産。

利益の残し方。

将来の物件購入。

など、さまざまな部分に違いがあります。

さらに重要なのが、

一度個人で購入した不動産が、法人を作っただけで自動的に法人所有へ変わるわけではない

ということです。

「とりあえず個人で買う」

という最初の判断が、その後の資産拡大にも関係してきます。

今回は、不動産投資を個人と法人のどちらで始めるべきなのか、税金だけではなく融資と将来の資産拡大まで含めて考えていきます。


▪️個人と法人に絶対的な正解はない


最初に結論から言えば、

すべての不動産投資家が最初から法人を作るべきとは限りません。

例えば、

小さな戸建を1戸だけ保有したい。

副収入として家賃を得たい。

今後大きく物件を増やす予定はない。

という人なら、個人で始める方法もあります。

一方、

将来的に複数棟を保有したい。

融資を使って規模を拡大したい。

不動産賃貸業を事業として育てたい。

という場合は、最初から法人を含めて検討する意味があります。

つまり、

「どちらが得か」ではなく「最終的にどこまで行きたいか」から逆算する。

これが基本です。


▪️まず将来の保有規模を考える


例えば、

Aさんは戸建1戸。

Bさんはアパート3棟。

Cさんは10棟以上。

を目標としているとします。

同じ「不動産投資を始める」という状況でも、必要になる戦略は違います。

特に融資を利用して規模を拡大する場合、

1棟目。

2棟目。

3棟目。

を別々に考えるのではなく、

最初から一つの資産拡大計画として考える

ことが重要です。


▪️「とりあえず個人」が必ず悪いわけではない


個人名義には分かりやすさがあります。

法人設立が不要。

法人の維持費が不要。

会計処理も比較的シンプル。

小規模から始めやすい。

こうしたメリットがあります。

そのため、

「まず不動産投資を経験してみたい」

という人にとっては選択肢になります。

ただし問題になるのは、

本当は大きく拡大したいのに、何も考えず個人を選ぶこと

です。


▪️個人で買った物件は法人設立後も個人の資産


例えば、

個人名義で3,000万円のアパートを購入。

数年後に法人を設立。

したとします。

法人を作ったからといって、そのアパートが自動的に法人所有になるわけではありません。

個人から法人へ所有権を移す場合は、単なる名義変更という感覚ではなく、

売買などの方法。

金融機関との調整。

既存ローン。

登記。

税金。

諸費用。

などを確認する必要があります。

そのため、

「後から簡単に法人へ移せばいい」

という前提で個人購入を決めないことが重要です。


▪️途中から法人を作ること自体はできる


ここも分けて考えます。

個人で不動産投資を始めたら、

「もう法人では買えない」

ということではありません。

個人で物件を保有しながら法人を設立し、その後の物件を法人で取得する方法もあります。

ただし、

個人の既存借入。

個人の保有物件。

法人の実績。

代表者の財務状況。

購入予定物件。

などを含めて融資判断される可能性があります。

だから、

法人を作れば個人の借入が完全に切り離される

と考えるのは危険です。


▪️法人を作れば融資枠が自動的に増えるわけではない


これは非常に重要です。

個人で融資を受けにくくなった。

法人を作る。

またゼロから融資を受けられる。

という単純な仕組みではありません。

法人融資でも、

代表者。

既存借入。

資産背景。

事業実績。

購入物件。

法人決算。

などが確認されることがあります。

つまり、

法人は融資枠をリセットする魔法の箱ではありません。

法人を作るなら、その法人自体を育てていく必要があります。


▪️法人は「もう一人の自分」ではなく事業体として考える


法人で不動産を購入すると、

法人に家賃売上が入ります。

そこから、

ローン。

管理費。

修繕費。

保険。

税金。

その他経費。

などを支払います。

利益が出れば法人の利益になります。

そして毎年決算を行います。

つまり、

法人そのものに不動産賃貸業の実績が積み上がっていく

ことになります。

1期目。

2期目。

3期目。

と事業を継続し、

売上。

利益。

現預金。

純資産。

返済実績。

を育てていく。

法人を利用して資産拡大するなら、この考え方が重要です

▪️法人設立はゴールではなくスタート


法人を作った。

法人口座を作った。

物件を買った。

これだけで強い法人になるわけではありません。

設立直後は、

売上ゼロ。

利益ゼロ。

決算実績ゼロ。

という状態から始まることもあります。

そこから、

家賃売上を作る。

利益を出す。

現金を残す。

返済する。

決算を行う。

という実績を積み上げます。


新設法人について詳しくはこちら。

不動産投資の新設法人はどう育てる?融資が出ない時期から銀行評価を積み上げる方法


▪️法人で重要なのは決算書を育てること


法人で不動産投資をする場合、毎期の決算書が法人の状態を表します。

例えば、

売上500万円。

利益+100万円。

現預金500万円。

純資産300万円。

という1期目。

その後、

売上800万円。

利益+180万円。

現預金700万円。

純資産480万円。

となれば、事業が成長していることを数字で確認できます。

反対に、

物件は増えた。

借入も増えた。

しかし、

赤字。

現預金減少。

純資産減少。

なら、規模は大きくても財務が強くなっているとは限りません。


▪️法人なら何棟でも買えるわけではない


法人で始めれば、

2棟。

5棟。

10棟。

と自動的に買い続けられるわけではありません。

物件を購入するたびに、

借入。

年間返済額。

家賃売上。

利益。

現預金。

純資産。

が変化します。

だから法人でも、

1棟買うたびに次の融資につながる財務を作る

ことが重要です。


1棟目の物件選びについて詳しくはこちら。

不動産投資は1棟目で決まる?次の融資につながる物件選びと資産拡大の考え方


▪️個人でも既存借入は重要になる


個人で不動産投資を進める場合も、

住宅ローン。

投資用ローン。

自動車ローン。

その他借入。

などを含めて考える必要があります。

特に複数物件を購入すれば、当然ながら借入総額も増えていきます。

重要なのは、

借入があること自体ではなく、その借入によって十分な収益を生み出しているか。

です。


▪️借入を増やすなら資産側も強くする


例えば、

借入3,000万円。

借入7,000万円。

になったとします。

数字だけ見れば4,000万円の負債増加です。

しかし同時に、

収益不動産が増えた。

家賃売上が増えた。

利益が増えた。

現預金が増えた。

純資産も育った。

なら、借入を事業拡大に活用できています。

反対に、

借入だけ増える。

現金が減る。

赤字になる。

という状態なら注意が必要です。


借入と資産拡大について詳しくはこちら。

不動産投資で借入を増やすのは危険?融資を活用して資産を拡大する貸借対照表の考え方


▪️個人と法人では税金の考え方も違う


個人では不動産所得などが個人の所得として扱われます。

法人で保有すれば、法人の売上・利益として計算します。

そのため、

給与所得。

不動産所得。

法人利益。

役員報酬。

その他所得。

などによって税負担の考え方は変わります。

単純に、

法人=節税

とは限りません。

法人には、

設立費用。

法人住民税。

税理士費用。

会計費用。

その他維持費。

などもあります。

だから税金だけではなく、事業規模全体で判断する必要があります。


▪️節税だけを理由に法人を作らない


「税率が低くなりそうだから」

という理由だけで法人を設立するのではなく、

今後何棟買いたいのか。

年間家賃はいくらを目指すのか。

融資をどう使うのか。

利益をどこに残すのか。

法人をどう育てるのか。

まで考えます。


不動産投資の節税と融資について詳しくはこちら。

不動産投資で節税を優先すると融資が止まる?赤字・減価償却と銀行評価の注意点


▪️法人では利益を会社に残すという考え方ができる


法人で家賃収入を得て、

経費。

返済。

税金。

などを支払い、それでも利益が残る。

その利益をすべて外へ出すのではなく、法人内部に残していけば、

現預金。

利益剰余金。

純資産。

を育てていくことにつながります。

例えば、

1期目+100万円。

2期目+150万円。

3期目+200万円。

と利益を積み上げる。

この蓄積が法人の財務基盤になります。


▪️利益を全部使ってしまえば法人に現金は残らない


家賃から年間200万円残った。

その200万円をすべて別の用途に使う。

これを繰り返せば、法人の現預金はなかなか増えません。

一方、

修繕予備費。

税金。

次の自己資金。

として一定額を残せば、法人の耐久力は上がります。

資産拡大期では、

不動産から生まれた現金を次の資産につなげる

という考え方も重要です。


▪️ただし家賃CFがそのまま貯金になるわけではない


年間CF200万円。

だから法人に200万円増える。

とは限りません。

固定資産税。

火災保険。

修繕。

税金。

税理士費用。

法人維持費。

などがあります。

だから、

想定CFではなく、決算後に実際の預金がいくら増えたか

を確認します。

これは個人でも法人でも同じです。


▪️法人ほど現預金を意識する


法人で物件を増やす場合、

次の物件の自己資金だけではなく、

既存物件の修繕。

空室。

税金。

突発的な支出。

にも備える必要があります。

物件数が増えれば、修繕が同時に発生する可能性も高くなります。

だから、

物件数の増加と一緒に現預金も増やしていく。

このバランスが重要です。


現預金と融資について詳しくはこちら。

不動産投資で銀行が見る「現預金」はいくら必要?融資を受けやすい大家の決算書を徹底解説


▪️個人と法人のどちらでもCFが出る物件を選ぶ

名義選びは重要です。


しかし、

個人だから儲かる。

法人だから儲かる。

というものではありません。

最終的には、

購入価格。

家賃。

融資条件。

空室率。

管理費。

固定資産税。

保険。

修繕。

出口。

などによって収益性が決まります。

名義より先に、物件そのものが収益事業として成立しているか。

ここを確認します。


▪️法人で赤字を積み上げない


法人を作って物件を増やしても、

毎期赤字。

利益剰余金減少。

純資産減少。

となれば財務は弱くなります。

特に、

「税金を払いたくないから毎年赤字でいい」

と単純に考えるのは注意が必要です。

税金を抑えることと、

法人を強くすること。

この両方を考える必要があります。


▪️個人でも法人でも「純資産」を見る


例えば、

総資産1億円。

借入9,500万円。

と、

総資産7,000万円。

借入4,000万円。

では、単純な資産規模だけでは比較できません。

重要なのは、

資産-負債

です。

不動産投資では借入を利用して資産を増やせるからこそ、

総資産だけでなく、

現預金。

借入。

純資産。

まで確認します。


▪️ローン返済によって残債は減っていく


不動産投資では、家賃収入から毎月ローンを返済します。

返済のうち元金部分によって、

5,000万円。

4,500万円。

4,000万円。

と残債が減っていきます。

ただし、

残債が減った=同額の現金が増えた

ではありません。

元金返済では現金も出ていきます。

だから、

利益。

現預金。

残債。

純資産。

を一緒に確認します。


残債と純資産について詳しくはこちら。

不動産投資は「残債を減らすゲーム」?家賃でローンを返しながら純資産を増やす仕組みを徹底解説


▪️法人化を考えるなら「いつ」より「なぜ」を明確にする


「家賃収入が○万円になったら法人」

「○棟になったら法人」

といった基準だけで決める必要はありません。

大切なのは、

なぜ法人にするのか。

です。

税務。

融資。

事業承継。

資産管理。

規模拡大。

利益の蓄積。

目的によって適切なタイミングは変わります。

だから、

法人化そのものを目的にしないこと

が重要です。


▪️最初から法人を検討したい人


特に、

今後複数棟を購入したい。

融資を使って長期的に拡大したい。

法人に利益と資産を蓄積したい。

不動産賃貸業を事業として育てたい。

という人は、1棟目を購入する前から法人という選択肢を検討する意味があります。

一方、

小規模で十分。

現金購入中心。

1〜2戸程度を長期保有したい。

という人なら、個人が適している場合もあります。

目的によって答えは変わります。


▪️「個人か法人か」より重要なのは次につながる設計


個人で始めても、

利益が出る。

現金が残る。

借入が減る。

次の融資につながる。

なら資産拡大できます。

法人で始めても、

赤字。

現金不足。

借入過多。

収益性が低い。

なら拡大が難しくなる可能性があります。

つまり、

法人を作れば成功するのではなく、利益と現金が残る事業を作れるかが重要です。

名義は、その事業をどう育てるかを考えたうえで選びます。


▪️1棟目を買う前に5年後を考える


最初の物件を検討するとき、

今買えるか。

だけではなく、

5年後どうなっていたいか

を考えます。

1棟で十分なのか。

3棟欲しいのか。

10棟を目指すのか。

家賃収入はいくら欲しいのか。

法人にいくら現金を残したいのか。

借入はいくらまで使うのか。

出口はどうするのか。

ここまで考えると、

最初の名義選びの意味が変わってきます。


▪️個人で始めた後に法人を作る場合は役割を整理する


すでに個人で物件を持っている状態から法人を設立するケースもあります。

この場合、

個人物件はそのまま保有する。

今後の購入物件は法人で取得する。

管理業務を法人で行う。

など、さまざまな方法が考えられます。

重要なのは、

「法人を作ったから何となく次は法人で買う」ではなく、個人と法人の役割を明確にすること

です。

個人には、

どの物件があるのか。

借入はいくらあるのか。

年間CFはいくらか。

法人には、

どの物件を持たせるのか。

どれだけ利益を残すのか。

今後どの程度借入を増やすのか。

それぞれを整理します。


▪️個人の物件を法人へ移すならコストまで考える


個人で購入した物件を後から法人へ移したい場合、

「自分の会社だから簡単に名義だけ変えればいい」

とは考えない方がよいでしょう。

売買として扱う場合には、

売買価格。

既存ローン。

金融機関との調整。

登記。

税金。

諸費用。

などを確認する必要があります。

場合によっては、

最初から法人で購入していた方がシンプルだった

ということも考えられます。

だからこそ、将来的に法人で大きく拡大する予定があるなら、1棟目を購入する前に名義を検討しておく意味があります。


▪️法人を作る前に金融機関へ相談する


法人で物件を購入する予定なら、

法人を作る。

物件を探す。

銀行へ相談する。

だけではなく、

法人設立前の段階で金融機関へ相談する

という考え方もあります。

金融機関によって、

新設法人への融資。

代表者保証。

自己資金。

対象エリア。

対象物件。

融資期間。

などの考え方は異なります。

せっかく法人を作っても、自分が利用したい金融機関との相性が合わなければ計画を変更することになるかもしれません。

法人設立と融資戦略はセットで考える。

ここが重要です。


▪️金融機関は1行だけとは限らない


不動産投資を長期的に続けるなら、

地方銀行。

信用金庫。

信用組合。

政府系金融機関。

その他の金融機関。

など、選択肢があります。

金融機関によって融資方針は異なります。

だから、

A銀行で難しい=法人では買えない

とは限りません。

ただし、手当たり次第に申し込むのではなく、

自分の資産背景。

法人決算。

購入物件。

投資エリア。

自己資金。

を整理したうえで相談することが重要です。


▪️融資条件だけで法人を使う金融機関を決めない


金利が低い。

期間が長い。

自己資金が少ない。

もちろん重要です。

しかし長期的に物件を増やすなら、

2棟目も相談できるか。

決算後も相談できるか。

賃貸事業を理解してもらえるか。

自分の投資エリアに対応しているか。

なども確認したいところです。

今回の1棟だけではなく、その金融機関と今後どう付き合うのか。

この視点も持っておきます。


▪️法人の利益を次の自己資金へ回す


法人で1棟目から年間200万円の現金が残ったとします。

その資金を、

1年目200万円。

2年目400万円。

3年目600万円。

と積み上げられれば、次の物件購入時に使える自己資金が増えていきます。

もちろん実際には、

税金。

固定資産税。

保険。

修繕。

その他経費。

が発生します。

それでも、

不動産から生まれた現金を法人内部に残し、次の不動産へ再投資する。

この循環を作ることが、法人を使った資産拡大の一つの考え方です。


▪️利益を残すだけでなく修繕資金も確保する


すべての現金を次の物件の頭金に使うのも危険です。

例えば、

法人現預金1,000万円。

次の物件で自己資金900万円。

残り100万円。

となれば、既存物件で大きな修繕が発生したときに対応が難しくなる可能性があります。

物件数が増えれば、

給湯器。

エアコン。

屋根。

外壁。

水回り。

退去修繕。

などが重なる可能性もあります。

だから、

次の自己資金と既存物件を守る現金を分けて考える。

これが重要です。


▪️物件数が増えるほど現金の重要性も高くなる


1戸なら給湯器交換は1台です。

しかし20戸、50戸と増えれば、複数の設備交換が同じ年に発生することもあります。

さらに、

固定資産税。

保険。

大規模修繕。

空室。

などの金額も大きくなります。

つまり、

資産規模が大きくなるほど必要な運転資金も大きくなる

ということです。

物件を増やすなら、同時に現預金も育てます。


▪️法人で利益を出しても使いすぎない


法人で利益が出始めると、

「少しくらい使ってもいいだろう」

と考えることもあります。

もちろん、何のために法人を運営するのかは人それぞれです。

しかし資産拡大期なら、

利益を使う。

現預金が増えない。

次の自己資金が貯まらない。

修繕への余力も減る。

という流れには注意が必要です。

拡大期の利益は、次の資産を生み出す原資でもあります。


▪️法人の現金が増えないなら原因を確認する


家賃売上は増えている。

満室。

CFもプラスのはず。

それなのに、

法人の銀行口座を見ると現金が増えていない。

そんな場合は、

固定資産税。

火災保険。

修繕。

ローン元金。

税金。

管理費。

法人経費。

などを確認します。

「儲かっているはず」ではなく「実際にいくら増えたか」を見る。

これが法人経営では重要です。


▪️決算ごとに前年と比較する


例えば、

1期目

家賃売上500万円


利益100万円


現預金500万円


借入3,000万円


純資産300万円

2期目

家賃売上800万円


利益180万円


現預金700万円


借入4,500万円


純資産480万円

3期目

家賃売上1,200万円


利益250万円


現預金1,000万円


借入6,000万円


純資産730万円

このように比較すると、

借入は増えている。

しかし、

売上。

利益。

現預金。

純資産。

も増えている。

ということが分かります。

重要なのは、

借入を増やした結果、法人全体が強くなっているか。

ここです。


▪️借入だけ増える法人にはしない


反対に、

物件数2棟。

5棟。

家賃売上500万円。

1,500万円。

と増えていても、

現預金500万円。

100万円。

純資産300万円。

▲200万円。

となっているなら注意が必要です。

見た目の規模は大きくても、

財務的には弱くなっている可能性があります。

何棟買ったかより、

購入後のBSがどう変わったかを確認します。


▪️債務超過になったら拡大より改善を優先する


法人で赤字が積み重なり、

資産より負債が大きい状態になれば、債務超過になることがあります。

その状態で、

「さらに物件を買えば売上が増える」

と拡大だけを考えるのは慎重に判断する必要があります。

まず、

既存物件の収益。

空室。

経費。

修繕。

借入。

現預金。

を確認します。

今持っている資産で利益を出せる状態を作る。

財務改善を優先することも重要です。


債務超過について詳しくはこちら。

不動産投資で債務超過になると融資はどうなる?貸借対照表(BS)の見方と改善方法を徹底解説


▪️法人の決算は融資のためだけに作るものではない


決算書を良くしたい。

黒字にしたい。

純資産を増やしたい。

融資を受けたい。

もちろん重要です。

しかし、

融資を受けるためだけに決算書を良く見せること

が目的になってはいけません。

本来目指したいのは、

満室経営。

適切な家賃。

修繕管理。

経費管理。

利益確保。

現金確保。

を続けた結果、

自然と決算書が強くなる状態

です。


▪️法人でも出口戦略を考える


法人で購入した物件も、いつか売却する可能性があります。

購入時から、

5年後。

10年後。

15年後。

の残債を確認します。

そして、

想定売却価格。

建物状態。

土地価値。

家賃。

入居率。

買い手。

などを考えます。

物件を増やすだけではなく、

売却によって資産を入れ替える

という選択肢もあります。


▪️法人だからずっと保有する必要はない


法人で買った物件でも、

収益性が低下した。

大規模修繕が近い。

売却価格が上がった。

残債が減った。

より良い物件へ資金を移したい。

という場合は、売却を検討することもできます。

保有。

修繕。

売却。

それぞれを比較します。

買うときから出口まで考えておくことが重要です。


▪️収益性が低い物件は保有方法を見直す


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個人でも法人でも、

長期空室。

修繕負担。

家賃下落。

管理負担。

などによって、当初の想定より収益性が低くなることがあります。

その場合、

募集条件を変える。

リフォームする。

保有を続ける。

売却する。

などを比較します。


空き家・訳あり不動産の売却を検討している方はこちら。


▪️築古物件を法人で買うなら修繕まで計算する


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

築古戸建や築古アパートは、比較的低価格で購入できる場合があります。

しかし、

購入価格500万円。

修繕300万円。

諸費用50万円。

なら総投資額は850万円です。

法人で実績を作りたいからといって、

購入価格だけで判断しないことが重要です。

リフォームについて詳しく確認したい方はこちら。


▪️個人と法人を併用する考え方もある


不動産投資では、

すべて個人。

すべて法人。

だけが選択肢ではありません。

既存物件は個人。

新規取得は法人。

など、状況によって両方を使うケースもあります。

ただし、

法人を複数作れば融資枠が無限に増える

という考え方ではありません。

個人と法人を含めた全体の借入や財務状況を整理しながら進めることが重要です。


▪️法人を増やす前に今の法人を強くする


1法人目で融資が難しくなった。

だから2法人目。

さらに3法人目。

と考える前に、

今の法人が、

利益を出せているか。

現金があるか。

純資産があるか。

返済できているか。

を確認します。

法人の数より、一つの法人を強く育てること。

長期的な資産拡大では、この視点も重要です。


▪️個人と法人の選択で確認したい8項目


物件を購入する前に、

①今後何棟まで増やしたいか

②融資をどの程度利用するか

③現在の個人所得はいくらか

④現在の借入はいくらか

⑤法人に利益を残したいか

⑥法人維持費を負担できるか

⑦将来の売却をどう考えるか

⑧5年後・10年後にどんな資産規模を目指すか

を整理します。

これだけでも、

「何となく個人」

「何となく法人」

という判断を避けやすくなります。


▪️個人と法人は税理士・金融機関にも確認する


税金については税理士。

登記については司法書士。

融資については金融機関。

など、必要に応じて専門家へ確認します。

特に、

個人から法人への物件移転。

法人設立。

役員報酬。

既存借入。

売却。

などは、状況によって税務・融資への影響が変わります。

ネット上の「法人の方が得」という情報だけで決めないこと

が重要です。


▪️資産拡大を目指すなら「最初の設計」が重要


1棟目を個人。

2棟目も個人。

その後法人。

という方法もあります。

最初から法人。

法人で実績を作る。

利益と現金を積み上げる。

という方法もあります。

どちらが適しているかは人によって違います。

しかし共通しているのは、

1棟目を買う前から2棟目、3棟目を考えておくこと。

最初の名義選びも、資産拡大戦略の一部です。


▪️不動産投資を始める前に資産形成全体を考える


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

不動産投資では、

物件。

借入。

現預金。

個人資産。

法人資産。

将来必要になる資金。

などを総合的に考える必要があります。

法人を作ることそのものではなく、

個人と法人を合わせた純資産をどう増やしていくか。

この視点を持っておきます。

資産形成について詳しく確認したい方はこちら。


▪️不動産投資を検討している方へ


※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

個人か法人かを決める前に、

どのような物件を購入するのか。

どれだけ融資を利用するのか。

どこまで規模を拡大したいのか。

を整理することが重要です。

不動産投資について詳しく確認したい方はこちら。


▪️よくある質問


Q. 不動産投資は最初から法人で始めた方がいいですか?

必ずしもそうとは限りません。

小規模保有を目的とする人と、融資を使って複数棟へ拡大したい人では適した方法が異なります。

税金だけではなく、将来の保有規模や融資まで考えて判断します。


Q. 個人で買った物件は後から法人名義にできますか?

方法はありますが、法人を設立するだけで自動的に移るわけではありません。

売買、既存ローン、金融機関、登記、税金、諸費用などの確認が必要になります。


Q. 法人を作れば新しく融資を受けられますか?

法人設立だけで融資が保証されるわけではありません。

法人の事業内容や決算、購入物件、代表者の状況などを含めて判断されることがあります。


Q. 法人なら何棟でも物件を増やせますか?

法人でも借入や返済能力には限度があります。

物件を購入するたびに、売上・利益・現預金・借入・純資産がどう変化したかを確認することが重要です。


Q. 個人で物件を持ちながら法人でも購入できますか?

そのような保有方法もあります。

ただし個人と法人を完全に別物として考えるのではなく、既存借入や全体の財務を整理しながら進めることが重要です。


Q. 合同会社と株式会社ではどちらがいいですか?

法人形態だけで不動産投資の成功や融資が決まるわけではありません。

設立・維持コスト、事業方針、金融機関との取引などを含めて検討します。


▪️まとめ|個人か法人かは「5年後」から逆算する


不動産投資を始めるとき、

個人が得か。

法人が得か。

という二択だけで考える必要はありません。

重要なのは、

自分が将来どこまで不動産賃貸業を大きくしたいのか。

です。

小規模で長期保有するなら個人が適している場合があります。

一方、

複数棟へ拡大したい。

融資を継続的に利用したい。

法人に利益と現金を蓄積したい。

不動産賃貸業を事業として育てたい。

という場合は、最初から法人を検討する意味があります。

ただし、

法人を作れば融資が増える。

法人なら節税できる。

法人なら何棟でも買える。

という単純な話ではありません。

法人を使うなら、

利益を出す。

現金を残す。

返済する。

決算実績を積む。

純資産を育てる。

そして次の物件へ進む。

この循環を作る必要があります。

個人でも法人でも、

最終的に重要なのは、

物件を買うたびに財務が強くなっているか。

です。

1棟目を買う前に、

5年後。

10年後。

自分がどのくらいの資産を持っていたいのかを考える。

そこから逆算して、

個人と法人のどちらでスタートするかを決める。

これが長期的な資産拡大を考えた名義選びの基本です。


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