不動産投資は個人と法人どちらで始める?税務・融資・管理コストから判断

更新日:9月29日
※本記事には広告・PRを含みます。
不動産投資は法人で始めれば融資に有利、個人なら不利と一律には言えません。税率だけを見て法人化すると、決算や社会保険など別の固定コストが増える場合があります。
現在の所得、購入予定物件、融資、管理コスト、売却方法を確認し、個人・法人を比較します。
▪️1 最初に現在の所得と事業規模を見る
給与所得など他の所得がある個人と、法人で不動産事業を行う場合では税務の計算方法が異なります。
物件数や利益が小さい段階から法人が有利と決めません。
▪️2 税率だけで法人化を決めない
個人の所得税は累進税率で、法人には法人税等があります。役員報酬や社会保険なども含めて全体負担を比較します。
税率だけ切り取って法人が必ず得と判断しません。
▪️3 法人には決算・申告など固定コストがある
法人は赤字でも地方税の均等割が発生する場合があり、決算・申告の事務も必要です。税理士費用や口座管理も入れます。
物件利益より法人維持費が大きくならないかを確認します。
▪️4 融資は名義だけで決まらない
金融機関は代表者の属性、既存借入、物件収支、自己資金など複数要素を確認します。法人名義にしただけで融資が有利になるとは限りません。
個人・法人のどちらで相談するかは具体的な物件と金融機関で確認します。
▪️5 売却・相続・事業承継まで確認する
個人所有の不動産を法人へ移す場合や、法人株式を承継する場合では手続きと税務が異なります。
購入時だけでなく売却・相続まで含めて名義を選びます。
▪️6 将来の拡大計画を第三者へ相談する
1戸だけ保有するのか、複数棟へ拡大するのかで法人化の意味は変わります。設立後に戻す手間もあるため、先に全体像を作ります。
税務と融資を分けずに相談できる相手へ確認します。
個人・法人のどちらで不動産投資を始めるか迷う場合は、税務だけでなく融資・将来の物件数まで含めて第三者へ相談すると判断しやすくなります。
▪️7 個人・法人は7つの順で判断する
①現在所得、②予定利益、③法人固定コスト、④融資、⑤社会保険等、⑥売却・相続、⑦将来の物件数、この順で確認します。
①〜③では、税率だけでなく実際の年間負担を比較します。利益が小さい段階の法人維持費も確認します。
④〜⑥では、融資と出口を名義ごとに見ます。法人なら必ず有利という前提を置きません。
最後に⑦で、将来どこまで拡大するかを確認します。今の一棟だけでなく数年後の運営まで見て名義を決めます。
▪️⑧ Q&A
Q. 法人で始めると融資が有利ですか?
A. 一律には言えません。代表者属性、物件収支、既存借入など複数要素で判断されます。
Q. 節税だけなら法人化した方がいいですか?
A. 法人固定コストや社会保険などもあるため、全体負担で比較します。
Q. 後から法人へ変えられますか?
A. 可能ですが、不動産移転には税務・登記などの確認が必要です。最初から将来計画を考えておく方が安全です。
▪️⑨ まとめ
不動産投資の個人・法人は、税率や融資のイメージだけで決めません。
所得、法人固定コスト、融資、売却・相続、将来の物件数を並べて自分の事業規模に合う名義を選びましょう。

