複数の土地を相続したら全部まとめて国庫帰属できる?一筆ごとの申請・費用・選別方法

更新日:9月29日
複数の土地を相続すると、使わない土地をまとめて国へ返したいと考えることがあります。しかし、相続土地国庫帰属制度では土地ごとに条件を確認する必要があります。
一筆ごとの現況、売却可能性、管理負担、却下・不承認条件、負担金を確認し、国庫帰属へ進む土地を選びます。
▪️1 まず所有土地を一筆ずつ一覧にする
所在地、地番、地目、面積、建物、境界、管理費を一覧にします。
▪️2 売却できる土地を先に分ける
需要がある土地や隣地へ売れる土地は、国庫帰属前に売却可能性を確認します。
▪️3 活用・貸付できる土地を分ける
農地や駐車場候補など、収益や貸付が見込める土地は別に比較します。
▪️4 国庫帰属の却下・不承認条件を見る
建物、境界争い、担保権、管理上過大な負担など制度上の条件を一筆ごとに確認します。
▪️5 申請費用と負担金を土地ごとに見る
審査手数料と承認後の負担金を確認します。土地の種類や面積で負担金が変わる場合があります。
▪️6 管理費と手放す費用を比較する
税、草刈り、見回りなど今後の保有費と、申請・売却に必要な費用を比較します。
▪️7 確認する順番
①土地一覧、②売却可能性、③活用・貸付、④国庫帰属条件、⑤申請費・負担金、⑥今後の管理費、⑦売却・保有・国庫帰属、この順で確認します。
①〜③では、土地をまとめて一つの出口へ入れず、一筆ごとに売却・活用の可能性を見ます。需要がある土地まで国庫帰属候補に入れないようにします。
④〜⑥では、制度条件と費用、持ち続ける負担を整理します。価値が低いという理由だけで国庫帰属候補にしません。
最後に⑦で、それぞれの土地に合う出口を決めます。複数土地ほど選別して進めることが大切です。
▪️⑧ Q&A
Q. 複数の土地を一括で国庫帰属できますか?
A. 土地ごとの条件・申請を確認する必要があります。
Q. 売れない土地は国が必ず引き取りますか?
A. 却下・不承認条件があり、必ず承認される制度ではありません。
Q. 全部申請する前に何をしますか?
A. 売却・活用できる土地と国庫帰属候補を分けます。
▪️⑨ まとめ
複数の相続土地は、一筆ごとに売却・活用・国庫帰属を比較します。全部まとめて同じ出口へ進める必要はありません。
制度条件と管理費、申請費を一覧化し、負担を減らせる順番で整理しましょう。

