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相続した実家の査定額が会社ごとに違うのはなぜ?査定根拠・売出価格・成約価格の確認順

執筆者の写真: MIRAIU
MIRAIU
8月19日
読了時間: 7分

更新日:2 日前

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「お兄ちゃんが頼んだ会社は700万円やった」「えっ、私のところは1,100万円って言われたで」。相続した実家の査定結果を見て、兄妹が顔を見合わせた。


兄は少しでも高く売りたい。妹は、遠方から実家を管理し続けるのが難しい。400万円の違いは、単なる査定額の差以上に家族の気持ちを揺らします。


相続実家の査定では、どちらの会社が正しいかを急いで決めず、査定日・現況・相続人と名義・家財・管理負担を同じ表へそろえることが大切です。




▪️① 兄弟が見た査定書、日付は同じ?

一方は半年前の訪問査定、もう一方は今月の机上査定。雨漏りの情報まで違えば、そもそも同じ条件の700万円と1,100万円ではありません。


兄妹それぞれが提出した資料や写真を持ち寄り、現地を見た日と価格の前提を明確にするところから始めましょう。


一人は半年前の訪問査定、もう一人は今月の簡易査定。そんな二つを並べても、条件がそろっているとは限りません。


実家に雨漏りが見つかった後か、片付け前か後か、査定時期が違うだけで話の前提は変わる可能性があります。


最初は査定日と現地を見たかどうか、家の状態をそれぞれ確認しましょう。




▪️② 売れる価格の前に、誰が所有しているか

実家の鍵を預かる人と、売却契約を締結する権利を持つ人は同じとは限りません。


『家を管理しているから自分が代表して売る』という話と、所有権・遺産分割の確認は分けて進めたいところです。


親が亡くなった実家でも、遺産分割の状況や登記の内容によって売却に必要な手続きが違います。相続人が複数いるなら、売却の権限や合意が大切です。


近くに住んで管理している人が、必ずしも一人で売却を決められるわけではありません。売る話が具体的になったら、登記・共有関係を確認し、必要なら司法書士などへ相談しましょう。


査定を受けることと正式な売買契約は別の段階です。家族が決められる範囲を整理しておきたいところです。




▪️③ 実家の荷物、どちらの会社にも伝えた?

片方の会社には仏壇と家具を見せ、もう一社へは空室の写真だけ送った場合、残置物の処分負担が違う可能性があります。


貴重品や取得資料を捨てる前に保管し、売却の現況と引渡し時に誰が何を片付けるかを各社へ同じように伝えましょう。


一社へは『家具が残っています』と説明し、別の会社へは空室の写真だけを送った。これでは処分費の前提が違うかもしれません。


仏壇や写真、通帳など、家族で確認すべき物が残る家もあります。全て処分してからでないと査定できないとは限りませんが、残置物の扱いをはっきりさせることが重要です。


雨漏りや境界など把握している不具合も同じ情報を伝え、必要な費用を会社ごとに聞いてみましょう。




▪️④ 家族の『高く売りたい』と『早く終えたい』

『希望価格が高いこと』と『家族が納得できる売却』は同じではありません。販売期間が長引くと誰が草刈り、点検、内見対応を担うのかも先に決める必要があります。


家族で管理の負担を偏らせないよう、価格・期間・売主負担の優先順位を話し合うことが大切です。


親の実家に思い入れがある兄は、時間がかかっても少しでも高く売りたい。一方で遠方管理を担う妹は、早く負担を終えたいかもしれません。


どちらが間違っているという話ではありません。価格と売却までの期間、管理費、内見の段取りなど、重視しているものが違う可能性があります。


『何か月くらいまで待てる?』『修繕や片付けにいくら使える?』と聞いておけば、家族が選ぶ理由を共有しやすくなります。


売却会社がどの価格と期間を考えているのか、同じ現況で別の査定根拠を確認する方法があります。





▪️⑤ 税金のために、親の購入時の書類も探す

親が購入したときの契約書は譲渡所得の取得費確認に役立つ場合があります。家財を急いで処分すると税務の判断材料まで失うことがあります。


ただし親の購入価格は現在の市場価格とは別です。家族で書類を共有した上で、税務の扱いは必要に応じて専門家へ確認しましょう。


相続した実家を売るときは、親が買ったときの契約書や取得費、取得時期が税務計算に関係することがあります。


売却代金が高いから税金も単純に同じ割合で高くなるわけではありません。建物の減価償却費相当額や特例の適用要件など、税務上の確認が必要です。


親の書類が見つからない場合も、自己判断で税額を決めず、税務署や税理士へ相談しましょう。家族で手元の資料を共有することが大切です。




▪️⑥ 400万円差でも、家族へ残る金額は別

仲介で1,100万円を希望しても成約保証ではありません。片付け・修繕・仲介報酬や売れるまでの管理費と、現況買取の条件を分けて見たいところです。


仮に査定差が400万円でも、家族で実際に受け取る金額や売却後の負担がどう変わるか書き出せば、話し合いの材料が増えます。


査定1,100万円でも片付けや修繕が必要で販売に時間がかかるなら、その間の管理費も考えなければなりません。一方、700万円が現況の買取条件なら、引渡しの条件は別かもしれません。


これは架空の比較例であり、どちらが得かは実際の契約内容によります。仲介の想定査定額と買取価格をそのまま比較せず、手数料や費用、税・残債の確認を別にしましょう。


家族で分けるお金も、売却費用の負担と持分・遺産分割などの事情で変わります。法律や税が関わる部分は専門家へ確認してください。


相続や空き家の現況査定について、同じ条件で比較する相談先もあります。





▪️⑦ 家族会議で『売る会社』を決める前に

まず兄妹が取得した査定書について、査定日・現地確認の有無・家の状態を同じ条件にそろえます。


次に登記名義と相続人・遺産分割の状況を整理し、誰が売却を決められるか確認しましょう。


三つ目に仲介と買取の販売期間・費用負担・管理担当者を比べ、家族が大切にしたい期限と手残りを話し合います。


最後に価格の根拠を各社へ聞き、全員が納得した段階で媒介や売買の契約へ進みましょう。査定が高い会社を即決する必要はありません。




▪️⑧ Q&A

Q1. 兄弟の一人だけで相続実家を売却できますか?


売却できる権限は所有・共有や遺産分割などの状況に左右されます。管理しているだけで自由に処分できるとは限りません。


登記や相続関係を確認し、必要なら司法書士・弁護士などへ相談しましょう。


Q2. 相続実家の査定は高い会社を選べばよい?


査定額は成約価格の保証ではなく、販売期間や片付けの条件も異なる場合があります。


家族が重視する条件と、費用を引いた手残りを比較しましょう。


Q3. 親の買った金額が分からなくても売れる?


購入契約書がないだけで直ちに売却ができないわけではありませんが、税務上の取得費の計算などに関係します。


資料を探し、税務の扱いについて専門家へ確認してください。




▪️⑨ まとめ

相続した実家の査定額が会社ごとに違うときは、金額の差と家族の意見の違いを分けて考えましょう。査定日や現況、売却方法が違えば単純比較はできません。


家族が納得できる売り方のためには、売却に必要な権限や手続き、費用も確認しておくことが大切です。




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