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2026年の解体費用は上がった?数年前の見積もりと比較するときの確認ポイント

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 3月3日
  • 読了時間: 16分

更新日:1 日前

数年前に、

「この家なら解体費は150万円くらいでしょう」

と言われていた。

ところが2026年に改めて見積もりを取ると、

230万円。

280万円。

あるいは300万円を超える金額になった。

そんなとき、

「解体費ってこんなに上がった?」

「昔の相場と全然違う」

「この業者が高いだけでは?」

と不安になることがあります。

結論からいうと、数年前の解体見積もりと2026年の見積もりは、総額だけでは正しく比較できません。

建物の大きさが同じでも、

解体する範囲。

廃材の処理条件。

アスベスト事前調査。

庭木・ブロック塀・物置などの付帯物。

室内の残置物。

重機やトラックが入れる道路条件。

などによって費用は変わります。

さらに、以前は概算だけだった見積もりに、現在は調査費や付帯工事まで細かく含まれていることもあります。

つまり、

**昔150万円。

今250万円。

だから解体費が100万円値上がりした。**

とは限らないということです。

この記事では、2026年に解体見積もりを取り直した人が、数年前の金額と何を比較すればよいかを整理します。

解体費そのものの一般的な考え方はこちらで整理しています。

空き家・相続・訳あり不動産全体の判断はこちらです。

※本記事には広告・PRを含みます。

▪️結論|2026年の見積もりは「昔より何円高い?」ではなく内訳で比べる

例えば5年前に、

解体費 180万円。

と言われた家があるとします。

2026年に取り直すと、

解体工事 150万円。

廃材処分 45万円。

足場・養生 20万円。

アスベスト事前調査 5万円。

庭木・ブロック撤去 25万円。

その他 15万円。

合計260万円。

という見積もりになったとします。

※金額は説明用の例です。

この場合、

「180万円から260万円へ80万円値上がりした」

だけでは分かりません。

昔の180万円に、

庭木撤去。

残置物。

アスベスト関連費。

整地。

などが含まれていたのか確認する必要があります。

だから再見積もりでは、

総額比較より先に、工事範囲をそろえる。

これが重要です。

▪️2026年だから全国一律で「坪○万円上がった」とは言えない

解体費について、

「2026年は坪単価が○万円上がった」

という情報を見ることがあります。

しかし全国一律の数字として判断するのは難しいでしょう。

解体費は、

木造。

鉄骨造。

RC造。

建物面積。

道路幅。

住宅密集地かどうか。

廃棄物の種類。

処分場までの距離。

付帯物。

地域。

などで変わります。

国土交通省も建設工事費の動きを継続して統計化していますが、これは建設工事全体の価格動向を見るための指標であり、個別住宅の解体価格表ではありません。

だから、

「2026年の全国相場はいくら?」

だけで自分の見積もりを判断しないことです。

自分の建物について、同じ工事範囲で複数の見積もりを取る方が実務では参考になります。

解体費が高くなる内訳についてはこちらで詳しく整理しています。

▪️昔の見積もりと違いやすい① アスベスト事前調査

古い解体見積もりと現在の見積もりを比較するとき、確認しておきたいのがアスベストです。

建築物を解体・改修する場合には、石綿含有建材が使われているか事前調査が必要になります。

さらに2023年10月からは、建築物の解体・改修工事における事前調査について、建築物石綿含有建材調査者など必要な知識を持つ者による調査が求められる制度になっています。

そのため古い見積もりでは、

「解体一式」

だけだったものが、現在では、

事前調査。

必要に応じた分析調査。

石綿含有建材が確認された場合の除去・処分。

などに分けられることがあります。

ここで重要なのは、

アスベスト調査費

と、

アスベスト除去費

を混同しないことです。

調査した結果、石綿含有建材が確認されなければ、大規模な除去費まで発生するとは限りません。

逆に使用が確認されれば、建材や作業内容に応じた対応が必要になります。

▪️「80㎡未満ならアスベスト調査不要」ではない

ここは誤解が多いところです。

解体工事で、

「80㎡未満だからアスベスト関係は不要」

と思うことがあります。

しかし80㎡という数字は、建築物の解体工事で石綿事前調査結果の報告義務が関係する基準の一つです。

事前調査そのものを、

80㎡未満なら全部しなくてよい。

という意味ではありません。

例えば一般的な戸建を解体するときは、建物規模だけで自己判断せず、解体業者へ、

「アスベスト事前調査は見積もりのどこに入っていますか?」

と確認します。

さらに分析が必要になった場合、

その費用が見積もりに含まれるのか。

別途になるのか。

まで聞いておきます。

▪️80㎡以上の建物では建設リサイクル法の手続きも確認する

建物解体ではアスベストだけでなく、建設リサイクル法も関係します。

一定の特定建設資材を使った建築物の解体で、対象床面積が80㎡以上などの基準を満たす場合、分別解体や再資源化の対象となり、発注者などによる事前届出も関係します。

対象工事では、原則として工事着手の7日前までの届出が必要です。

例えば、

延床100㎡の木造住宅。

を解体するなら、工事金額だけでなく、

必要な届出を誰が準備するのか。

発注者が何をするのか。

業者がどこまでサポートするのか。

も確認しておきます。

こうした手続きは、

「2026年になって突然できた制度」

ではありません。

しかし昔の口頭概算と、現在の正式見積もりでは、こうした必要業務まで含めて金額が出ている可能性があります。

▪️差が出やすい② 廃材処分は「建物を壊す費用」と分けて見る

解体工事では、

家を壊す。

だけで終わりません。

解体後に出る、

木材。

コンクリート。

金属。

石膏ボード。

ガラス。

その他の建設廃棄物。

を適切に分別・処理する必要があります。

そのため見積書では、

本体解体工事。

と、

廃材運搬・処分。

が分かれていることがあります。

昔の見積もりが、

木造住宅解体一式 180万円。

だったのに、

現在は、

本体解体。

分別。

積込み。

運搬。

処分。

と細かく表示されているなら、総額だけでは比較できません。

特に解体する建物が大きいほど、廃材量も増えます。

坪単価だけでは見えない費用が処分部分にある。

ここは確認しておきたいところです。

▪️差が出やすい③ 重機が入れる土地と入れない土地

同じ30坪の木造住宅でも、解体費が同じとは限りません。

例えばAの家は、

前面道路が広い。

敷地へ重機を入れられる。

大型車両を近くへ付けられる。

一方Bの家は、

細い道路の奥。

隣家との距離が近い。

重機が入りにくい。

廃材を小運搬する必要がある。

という状態なら、作業方法が違います。

住宅密集地なら、

養生。

交通誘導。

近隣への配慮。

などが増える場合もあります。

だから、

「知人は同じ木造30坪で150万円だった」

という比較は、それだけでは参考になりません。

建物の大きさだけでなく、どう壊して、どう運び出せる土地なのか。

ここが解体費へ影響します。

▪️差が出やすい④ 建物以外をどこまで撤去するか

解体見積もりで総額差が出やすいのが付帯物です。

例えば、

家本体。

だけを解体する見積もり。

と、

家本体。

物置。

カーポート。

ブロック塀。

庭木。

門扉。

土間コンクリート。

を全部撤去する見積もり。

では金額が違います。

数年前は、

「家を壊したら200万円くらい」

と概算を聞いただけ。

現在は現地調査をして、

付帯物まで全部拾った正式見積もり。

なら、現在の方が高く見えるのは当然です。

だから見積書には、

何を残し、何を撤去するか

を書いてもらいます。

売却予定なら、境界付近のブロック塀などを勝手に全部撤去せず、不動産会社とも相談しておく方がよいでしょう。

▪️差が出やすい⑤ 家の中に残った荷物

相続した実家では、

タンス。

布団。

食器。

衣類。

家電。

書類。

などが大量に残っていることがあります。

これらを、

「どうせ家ごと壊すから、そのままでいい」

とは限りません。

建物の解体で出る建設廃棄物と、家庭から出た家財は処理の考え方が異なります。

そのため解体業者から、

「残置物は別料金です」

と言われることがあります。

ここで、

全部自分で処分する。

全部業者へ任せる。

の二択にしなくても構いません。

自分で処分しやすい衣類・小物だけ整理し、大型家財を別途相談する方法もあります。

重要なのは、家財処分を含んだ見積もりなのか、空にした状態の解体見積もりなのかをそろえることです。

〖PR〗相続した実家に家財が大量に残り、解体前に自分たちだけで片付けるのが難しい場合は、家財整理・遺品整理を別に相談して、解体費と切り分けて比較する方法があります。

▪️2026年の見積もりで一度だけ確認したい5項目

数年前の見積もりと現在の見積もりを比べるなら、チェックするのは次の5つで十分です。

・本体解体の対象面積・構造が同じか

・アスベスト事前調査や分析費の扱いが同じか

・庭木、物置、塀、土間など付帯物の範囲が同じか

・家財など残置物を含むか

・廃材運搬、処分、整地まで含むか

ここまでそろえてから、

昔180万円。

今250万円。

を比べます。

逆に工事範囲が違う状態で、

「70万円も上がっている」

と判断すると、原因を間違えます。

▪️地中埋設物の追加費用は最初から確定できない場合がある

解体工事には、建物を壊して初めて分かるものがあります。

例えば、

昔の建物基礎。

コンクリートガラ。

古い浄化槽。

井戸。

配管。

などです。

これらが地中から見つかれば、撤去・処分費が追加になる場合があります。

ここで重要なのは、

「追加費用は絶対ありません」という見積もりを探すこと

ではありません。

地中に何があるか分からない以上、事前に確定できないものもあります。

そこで契約前に、

何が出たら追加になるか。

発見した場合に写真を見せてもらえるか。

撤去前に金額を確認できるか。

を決めておきます。

地中埋設物がある土地の売却についてはこちらで詳しく整理しています。

▪️一番安い見積もりだけを見ると比較を間違える

例えば3社から、

A社 210万円。

B社 240万円。

C社 275万円。

という見積もりが出たとします。

A社が一番安い。

だからA社。

ではまだ早いでしょう。

例えばA社には、

アスベスト分析 別途。

残置物 別途。

庭木撤去 別途。

地中埋設物 別途。

と書かれている。

B社には、

現時点で想定できる範囲がほぼ含まれている。

なら、工事完了時の差額が小さくなる可能性があります。

逆に同じ工事条件でA社が安いなら、その価格差には意味があります。

つまり複数見積もりの目的は、

一番安い数字を探すことではなく、同じ工事内容ならいくら違うかを見ることです。

解体見積もりの比較方法はこちらで詳しく整理しています。

〖PR〗数年前の見積もりしかなく、現在いくらかかるのか分からない場合は、建物の所在地・構造・大きさを伝えて現在の解体条件を比較する方法があります。古い相場だけで予算を決めるより、今の見積もりを複数確認した方が判断しやすくなります。

▪️「ハウスメーカー経由だから高い」と決めつけない

解体業者へ直接頼む場合と、

ハウスメーカー。

工務店。

不動産会社。

などを通して解体する場合があります。

間に会社が入れば、現場管理や調整などの費用が工事価格へ反映されることはあります。

ただし、

仲介会社経由=必ず高い。

解体業者へ直接=必ず安くて安全。

とは限りません。

例えば建て替えなら、新築工事との工程調整を一社へ任せるメリットがあります。

土地売却なら、不動産会社と解体時期を合わせられることもあります。

逆に自分で工程を調整できるなら、解体業者を直接比較する方法もあります。

だから依頼経路については、

「上乗せされているか?」

と疑うだけではなく、

その金額で何の管理・調整をしてもらえるのか

を確認します。

▪️解体費だけ下げても売却手取りが増えるとは限らない

相続した実家を売るために解体する場合は、もう一つ確認があります。

例えば、

古家付きのまま売ると300万円。

更地なら500万円。

解体費が250万円。

だったとします。

単純化すると、

古家付き。

300万円-解体費0円=300万円。

更地。

500万円-解体費250万円=250万円。

となります。

売却価格は更地の方が200万円高い。

しかし解体費を引くと、古家付きの方が50万円多く残ります。

もちろん実際にはその他の売却費用・税金・物件条件も関係します。

重要なのは、

解体費が安いか高いかだけではなく、解体した後にいくら残るか

を見ることです。

解体前に価格を確認する考え方はこちらです。

▪️売却予定なら解体工事を契約する前に査定する

古い家を見ると、

「どうせ建物には価値がない」

「先に壊した方が土地として売りやすい」

と思うことがあります。

しかし、

建物を利用したい買主。

リフォーム前提の買主。

古家付き土地として検討する買主。

が現れる可能性もあります。

また更地にすると価格が上がっても、その増加分より解体費の方が大きい場合があります。

だから売却目的なら、

古家付きの現在査定。

更地にした場合の想定価格。

現在の解体見積もり。

この3つを先にそろえます。

それから解体するか判断します。

〖PR〗解体してから売るか、そのまま売るか迷っている場合は、先に現在の空き家・土地価格を確認しておくと、解体費を払った後の手残りまで比較できます。

▪️2026年の解体見積もりで「別途」が多い場合は契約前に聞く

見積書を見ると、

別途。

実費。

現場確認後。

という記載があることがあります。

すべての「別途」が問題というわけではありません。

例えば地中埋設物など、解体前には数量を確認できない項目があります。

ただし、

何が起きたら追加になるのか分からない。

金額の決め方も分からない。

という状態で契約すると、予算を組みにくくなります。

そこで、

「この見積金額以外で発生する可能性があるものは何ですか?」

と聞きます。

さらに、

追加工事の前に金額を確認するのか。

写真などで状況を説明してもらえるのか。

を書面で確認します。

契約前の詳しい確認項目はこちらです。

▪️数年前の見積書は捨てずに比較材料として使う

古い解体見積書を持っているなら、捨てる必要はありません。

むしろ現在の見積もりと横に並べます。

例えば、

昔は本体工事に含まれていた項目が、現在は別項目になっている。

昔の見積もりには付帯物が入っていない。

昔は家財がなかったが、現在は大量に残っている。

以前より建物の傷みが進んでいる。

という違いが分かることがあります。

すると、

価格そのものが変わった部分

と、

工事条件が変わった部分

を分けられます。

2026年の解体費を見るなら、古い見積もりを「昔は安かった証拠」として使うより、何が変わったかを見る資料として使う方が役立ちます。

▪️よくある質問|2026年の解体費用

Q.2026年は解体費用が全国的に何%上がりましたか?

全国すべての解体工事が同じ割合で変動するわけではありません。

構造・地域・処分条件・道路・工事範囲などが違うため、自分の建物について同条件で見積もりを比較する方が実務的です。

Q.5年前の解体見積もりはもう使えませんか?

現在の契約価格としてそのまま使うのは難しいですが、工事内容や内訳を比較する資料にはなります。

現在の見積もりと項目をそろえて確認します。

Q.80㎡未満ならアスベスト調査は不要ですか?

80㎡は事前調査結果の報告義務が関係する基準の一つで、事前調査そのものが不要になるという意味ではありません。

実際の工事については解体業者へ事前調査方法を確認します。

Q.アスベストが見つかったら必ず高額になりますか?

建材の種類・使用場所・量・作業方法によって費用は異なります。

事前調査費と実際の除去・処分費を分けて確認します。

Q.一番安い解体見積もりを選べばいいですか?

総額だけでなく、工事範囲をそろえて比較します。

安い見積もりでも多くの項目が別途なら、最終的な支払額が変わる場合があります。

Q.売る予定なら先に解体した方がいいですか?

一律には決まりません。

古家付き査定、更地想定価格、解体費を比較してから判断すると、手残りを確認しやすくなります。

▪️まとめ|2026年の解体費用は「昔より高い」で終わらせず何が変わったかを見る

数年前に、

「この家なら解体150万円くらい」

と聞いていた。

2026年に見積もると、

250万円。

そこで、

「100万円も値上がりした」

と思う。

しかし、まず確認するのは金額差ではありません。

昔と今で、

本体解体の範囲が同じか。

アスベスト関連費がどう扱われているか。

付帯物が含まれるか。

残置物が含まれるか。

廃材処分・運搬・整地まで含まれるか。

を確認します。

さらに解体工事では、

道路条件。

建物構造。

廃材量。

地中埋設物。

など、現場ごとの条件があります。

だから、

知人の家はいくらだった。

ネットには坪○万円と書いてあった。

だけで見積もりを判断しないことです。

現在の自分の建物について、同じ条件で複数社を比較する。

そして売却目的なら、

古家付きでいくら。

更地ならいくら。

解体費はいくら。

を並べる。

2026年の解体費で一番大切なのは、

昔より高くなったかを証明することではありません。

今出ている見積もりについて、

何にいくら払うのか。

工事後に追加される可能性は何か。

解体した結果、最終的に自分にいくら残るのか。

ここまで分かる状態にすることです。

数年前の相場ではなく、現在の建物・現在の工事条件・現在の出口で判断する。

これが2026年に解体見積もりを取り直すときの基本です。

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