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親が遠方の土地を何十年も放置していたら?相続前に確認する税金・草刈り・災害・売却可能性

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 6 日前
  • 読了時間: 14分

親が所有している土地について話していると、

「そういえば県外にも土地あったな」

「もう20年以上行ってない」

「固定資産税だけは払ってると思う」

という話が出てくることがあります。

購入した当時は、

将来使う予定だった。

値上がりを期待していた。

親族から引き継いだ。

という理由があったかもしれません。

しかし年月が経つと、

・今どんな状態か分からない

・草刈りを誰がしているか分からない

・境界が分からない

・近所の人が使っているかもしれない

・災害リスクを確認したことがない

・今いくらで売れるか分からない

という土地になることがあります。

遠方の土地で一番の問題は、

「使っていないこと」だけではなく、「現在どうなっているか家族が分からないこと」です。

親が元気なうちなら、

なぜ買ったのか。

最後に現地へ行ったのはいつか。

誰かに管理を頼んでいるか。

近所で連絡できる人がいるか。

を聞くことができます。

この記事では、親が遠方の土地を何十年も保有したままにしている場合、相続前に確認したい固定資産税・草刈り・現地状況・災害リスク・売却可能性を順番に整理します。

▪️結論|遠方土地は「売る・残す」の前に現在地を把握する

親から、

「もう使わんから売ってええよ」

と言われても、すぐ売却できるとは限りません。

まず確認したいのは、

・正確な所在地・地番

・現在の所有名義

・固定資産税等の年間負担

・現地が現在どうなっているか

・誰が管理しているか

・災害リスク

・現在の売却可能性

です。

特に何十年も現地を見ていないなら、

昔の記憶と現在の土地が同じ状態とは限りません。

だから、

遠い土地ほど「何をするか」より先に「今どうなっているか」を確認します。

▪️① まず固定資産税資料から土地を特定する

最初に親の固定資産税関係資料を確認します。

土地について、

・所在地番

・地目

・地積

・評価額

などを確認できる場合があります。

親が、

「○○県に土地がある」

としか覚えていなくても、地番が分かれば調査を進めやすくなります。

ここで、

毎年固定資産税を払っている。

現在の土地状態も把握できている。

とは考えません。

税金を払っていることと、管理できていることは別です。

▪️② 登記上の名義が本当に親か確認する

親自身は、

「自分の土地」

と思っていても、登記上の状態が違う場合があります。

例えば、

親単独名義。

兄弟との共有。

祖父名義のまま。

という違いです。

また昔借入をして購入した土地なら、抵当権等が残っていないかも確認します。

遠方だからこそ、

親の記憶だけではなく、

現在の登記内容を基準にする

ことが重要です。

▪️③ 最後に現地へ行った時期を親に聞く

次に、

「最後にこの土地見たんいつ?」

と聞きます。

例えば、

去年。

5年前。

20年前。

では意味が違います。

何十年も行っていないなら、

・道路状況

・周辺建物

・雑草や樹木

・土地利用

・隣地の状態

などが大きく変わっている可能性があります。

親が持っている昔の写真があれば、それも残します。

昔の土地の記憶と、現在の土地を一度切り離して考えます。

▪️④ Googleマップだけで現状確認を終わらせない

遠方の土地なら、最初に地図や航空写真を見る方法は便利です。

周辺道路。

住宅。

土地利用。

などを確認する手掛かりになります。

しかし、

画像の撮影時期が古い。

草の状態までは分からない。

境界杭までは確認できない。

という限界があります。

特に、

木が大きく育っている。

不法投棄されている。

隣地から物が置かれている。

という状態は、現地を確認しないと分からない場合があります。

地図は入口として使い、

必要なら現地写真まで確認します。

▪️⑤ 遠方でも一度は現地写真を最新にする

自分で現地へ行けない場合でも、

・親族

・近隣の知人

・管理会社

・草刈り業者

・不動産会社

などへ確認を依頼できる場合があります。

撮影してもらいたいのは、

土地全体だけではありません。

例えば、

・道路から土地を見た写真

・入口

・四方向からの状況

・隣地との境

・雑草や樹木

・残置物

などです。

一度最新写真があれば、

「何十年も見ていない土地」

から、

現在状態を家族が確認できる土地

へ変わります。

▪️⑥ 草刈りは「やっているはず」で終わらせない

親へ聞くと、

「年に一回、誰かに刈ってもらっとる」

と言うことがあります。

ここは具体的に確認します。

・誰に頼んでいるか

・年間何回か

・一回いくらか

・どこまで刈っているか

・完了写真をもらっているか

・支払い方法

です。

正式な業者ではなく、

近所の人へ現金でお願いしている。

ということもあります。

この情報は、親が亡くなると分からなくなりやすい部分です。

遠方で草刈りへ立ち会えない場合はこちら。

▪️⑦ 草刈り代だけでなく「管理レベル」を決める

例えば、

年1回草刈り。

だけでは十分かどうか分かりません。

住宅地の中にある土地。

山間部の土地。

半年後に売る土地。

10年間保有する土地。

では、必要な管理状態が違います。

確認したいのは、

草刈り回数そのものではなく、

どの状態まで維持したいか

です。

例えば、

道路へ草を出さない。

隣家へ樹木を越境させない。

土地へ入れる状態を保つ。

といった基準を決めます。

詳しくはこちら。

▪️⑧ 境界が分からないまま業者へ丸投げしない

遠方土地では、

「草刈り業者に全部任せれば大丈夫」

と思うことがあります。

しかし草刈り業者が、土地所有権の境界を勝手に決められるわけではありません。

特に、

・杭が見えない

・隣地も空き地

・フェンスがない

・昔の図面しかない

という場合は、作業範囲を確認します。

親が、

「昔はこの石までうちの土地やった」

と覚えているなら、その情報も残します。

ただし親の記憶だけで境界を確定せず、資料と合わせます。

境界付近の草刈りについてはこちら。

〖PR〗遠方で自分では草刈りへ行けない土地は、現地状況・作業範囲・境界の目安を伝えたうえで業者へ相談する方法があります。完了後の確認方法も依頼前に確認してください。

▪️⑨ 雑草だけでなく樹木の越境も確認する

何十年も放置された土地では、草だけではなく木が成長している場合があります。

小さかった木が、

隣地へ枝を伸ばしている。

道路側へ出ている。

電線付近まで伸びている。

ということもあります。

また台風や大雨のあとに、

枝が折れた。

木が傾いた。

という可能性もあります。

だから最新写真では、

草丈だけでなく樹木の状態も見る

ことが重要です。

▪️⑩ 不法投棄・残置物がないか確認する

長期間人が来ない土地は、

所有者自身も現地状態を把握できません。

そのため現地を見ると、

古タイヤ。

家電。

建築資材。

ゴミ。

などが置かれている場合があります。

ここで、

「誰が捨てたか分からないから放置」

とすると、売却時に撤去問題が出る可能性があります。

まず、

何が置かれているか。

誰の物か分かるか。

いつ頃からあるか。

を確認します。

勝手に他人の物を処分してよいとは限らないため、所有関係が不明なものは慎重に対応します。

▪️⑪ 遠方土地こそハザードマップを一度確認する

親が購入した当時には、

災害リスクを詳しく確認していなかった土地もあります。

現在は国土交通省のハザードマップポータルサイト等で、

・洪水

・土砂災害

・高潮

・津波

などの情報を確認できます。

また自治体が公開しているハザードマップも確認します。

例えば、

川の近く。

急傾斜地の近く。

低地。

海岸付近。

という土地なら、現在の災害リスク情報を一度見ます。

重要なのは、

ハザード区域に入っている=売れない土地

と決めないことです。

災害リスクは、土地利用や買主判断に関係する一つの条件として確認します。

▪️⑫ 昔災害があった土地なら「今は大丈夫」とも「もう売れない」とも決めない

親から、

「昔この辺は水に浸かった」

という話が出ることがあります。

この情報は重要です。

しかし、

昔水害があった。

二度と使えない土地。

でもありません。

反対に、

その後何十年も災害がない。

今後も安全。

とも言えません。

確認したいのは、

現在のハザード情報。

周辺の土地利用。

造成・堤防等の状況。

自治体情報。

です。

親の記憶と現在公開されている情報を両方残します。

▪️⑬ 災害後に現地へ行けない土地は「確認する人」を決めておく

遠方土地では、

大雨。

台風。

地震。

などが起きても、すぐ現地へ行けない場合があります。

そこで、

災害後に誰が状態を確認するか

をあらかじめ決めておく方法があります。

例えば、

近隣親族。

管理会社。

不動産会社。

地元の知人。

などです。

緊急時に初めて、

「誰か見に行ってくれる人おらん?」

と探すより、

連絡できる人を一人確認しておくだけでも違います。

▪️⑭ 遠方だからこそ年間維持費を全部出す

遠方土地では、固定資産税と草刈りだけが費用ではありません。

例えば、

・固定資産税等

・草刈り

・樹木管理

・管理委託費

・現地までの交通費

・宿泊費

などがあります。

例えば、

固定資産税等 年間2万円。

草刈り 年間5万円。

現地確認の交通費 年間3万円。

なら、年間10万円です。

10年間で単純計算100万円になります。

だから、

土地価格が低い。

売る意味がない。

とは限りません。

遠方土地は「所有コスト」に移動コストまで入れて考えます。

年間維持費の考え方はこちら。

▪️⑮ 使わないなら現在の売却可能性を一度確認する

親が、

「昔売ろうとしたけど売れへんかった」

と言う土地があります。

しかし、

20年前に売れなかった。

現在も絶対売れない。

とは限りません。

周辺の所有者が変わっている。

隣地所有者が欲しがっている。

利用方法が変わっている。

という可能性があります。

反対に、昔よりさらに需要が下がっている場合もあります。

だから、

現在の市場で一度確認します。

確認したいのは、

・仲介ならどの価格帯か

・どの程度の販売期間を想定するか

・隣地への売却可能性

・買取可能性

・売却前に必要な作業

です。

〖PR〗親が長期間確認していない遠方土地について、家族も使う予定がない場合は、現在の状態でどの程度の売却可能性があるか確認する方法があります。先に測量・整地・草刈りへ大きな費用をかけず、現況で相談してください。

▪️⑯ 遠方土地を売るために毎回現地へ行くとは限らない

子どもが県外に住んでいると、

「土地を売るなら何回も現地へ行かないといけない」

と思うことがあります。

しかし現在は、

査定時の現地確認。

不動産会社とのやり取り。

書類の郵送。

オンラインでの打ち合わせ。

などを組み合わせられる場合があります。

もちろん土地条件や契約内容によって、本人確認や現地対応が必要な場面はあります。

重要なのは、

遠いから売れない

と最初から諦めないことです。

遠方の相続不動産売却はこちら。

▪️⑰ 売れにくい土地なら「管理を続ける費用」と出口を比較する

査定した結果、

価格がかなり低い。

買主が少ない。

と言われることがあります。

ここで、

「安いなら売らずに置いとこう」

と判断する前に年間管理費を確認します。

例えば、

売却価格30万円。

年間維持費8万円。

なら、4年間で単純計算32万円です。

もちろん4年後に土地価格が上がる可能性もあります。

一方で、

価格は上がらない。

管理費は続く。

相続後は子どもが管理する。

という可能性もあります。

低価格だから残すのではなく、低価格だからこそ将来負担まで比較します。

売れにくい土地の出口はこちら。

▪️遠方土地は8項目を一枚にまとめる

親が元気なうちに、次の8項目を残します。

・① 所在地・地番

・② 現在の名義・共有持分

・③ 最後に現地確認した時期

・④ 現在の土地写真

・⑤ 年間固定資産税・管理費

・⑥ 草刈りや管理をしている人

・⑦ 災害リスク・過去に聞いている災害

・⑧ 今後|残す・売却候補・要確認

この中で、

不明。

があっても構いません。

重要なのは、

何が分かっていないかを家族が把握することです。

▪️よくある質問|親が遠方に土地を持っている場合

Q.親が30年以上見に行っていない土地があります。まず何をしますか?

固定資産税資料や登記から所在地・名義を確認し、次に現在の現地写真を確認します。

いきなり売却や測量へ進む必要はありません。

Q.遠方なので草刈りへ行けません。どうすればいいですか?

地元業者等へ依頼できる場合があります。

土地の位置・作業範囲・境界の目安・完了後の写真報告などを事前に確認します。

Q.ハザードマップに入っている土地は売れませんか?

災害リスクがあることだけで、必ず売却できないとは限りません。

土地利用・地域需要・リスクの内容等を含めて判断します。

Q.親が昔「水害があった」と言っています。どう確認しますか?

親から当時の状況を聞き、現在の国・自治体のハザードマップ等も確認します。

昔の記憶と現在の災害リスク情報を分けて整理します。

Q.固定資産税が安いならそのまま持っていてもいいですか?

保有する選択もできます。

ただし草刈り・樹木管理・交通費・管理委託なども含めて年間維持費を確認してください。

Q.遠方の土地は現地へ行かないと売れませんか?

必ず毎回現地へ行かなければならないとは限りません。

不動産会社へ現地調査を依頼し、郵送・オンライン等を組み合わせて進められる場合があります。

▪️まとめ|遠方土地は「何十年放置したか」より「今の状態を知っているか」

親が遠方に土地を所有していると、

税金は払っている。

土地があることも知っている。

だから問題ない。

と思うことがあります。

しかし何十年も現地を見ていなければ、

現在の状態が分からない可能性があります。

まず、

・所在地・地番

・登記名義

・固定資産税等

・最新の現地写真

・草刈りや管理状況

・災害リスク

・現在の売却可能性

を確認します。

特に遠方土地では、

草刈り代だけではなく、

現地へ行く交通費。

管理を依頼する費用。

災害後の確認。

なども負担になります。

また、

昔は売れなかった。

昔は水害があった。

昔は周りに何もなかった。

という親の記憶も大切ですが、現在の状態とは分けて考えます。

地図やハザードマップ。

現在の現地写真。

現在の不動産市場。

を確認します。

そして、

家族が使うなら残す。

管理を続けられるなら保有する。

使わず管理負担だけが続くなら売却を比較する。

と判断します。

生前整理で大切なのは、

親の土地を全部急いで処分することではありません。

親が元気なうちに、

「この土地、今どうなってるん?」

という状態をなくすことです。

親しか知らない取得経緯。

近所の連絡先。

昔の災害。

管理を頼んでいる人。

こうした情報を家族へ残します。

遠方の土地ほど、

「また今度見に行こう」

が何年も続きます。

だから一度だけでも、

現在の写真を取り、年間費用を出し、災害リスクと売却可能性を確認する。

そのうえで残すか手放すか決める。

これが、何十年も離れた場所にある土地を相続前に整理するときの現実的な順番です。

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