草刈り後に雨が降っても大丈夫?刈草・雑草の再生・除草剤への影響と注意点
- MIRAIU

- 8月16日
- 読了時間: 10分
草刈りを終えた直後に、
天気予報を見たら雨。
「せっかく刈ったのに大丈夫?」
「雨が降ったら、またすぐ草が伸びる?」
「刈った草は濡れる前に回収した方がいい?」
と気になることがあります。
結論からいうと、
草刈りそのものが終わっているなら、その後に雨が降っただけで作業が無駄になるわけではありません。
ただし、
注意したいのは、
・大量の刈草を残している
・刈草を回収する予定
・除草剤を使う予定
・防草シートなど次の作業を予定している
・大雨で刈草が移動しそう
という場合です。
また、
雨が降ったから雑草が突然元通りになるわけではありませんが、草刈りは根までなくす作業ではないため、植物によってはその後再生します。
農研機構でも、耕作放棄地の多年生雑草について、刈り取り後に再生した雑草へ除草剤を使用する管理方法が示されています。つまり、刈った後に再び伸びること自体は珍しい現象ではありません。
今回は、
「草刈り後に雨が降ったら何を確認すればいいか」
だけに絞って整理します。
▪️結論|普通の雨なら慌てて草刈りをやり直す必要はない
まず、
草刈りが終わったあとに雨が降っても、
もう一度すぐ刈り直す必要はありません。
草刈りによって短くなった地上部分が、
雨によって元の高さへ戻るわけではないからです。
ただし、
草刈りは、
地上部分を低くする管理方法です。
地下部や根まで取り除いていない植物では、
その後再生することがあります。
農研機構の耕作放棄地研究でも、
春に刈り取りを行ったあと、
再生した多年生雑草
を対象に次の管理を行っています。
つまり、
考えるべきなのは、
「雨が降ったから失敗した?」
ではなく、
「この後、この土地をどう管理する?」
です。
草刈り後の判断はこちら。
▪️刈った草を大量に残している場合は状態を確認する
草刈り後に雨が降ったとき、
一番影響を受けやすいのは、
切った後の刈草
です。
薄く細かく散っている場合と、
大量の草が一か所に重なっている場合では状況が違います。
農林水産省中国四国農政局は、
センチピードグラスを導入した法面管理について、
刈り取った雑草をそのまま法面上へ残すと、
芝が傷むおそれがあるため除去するよう案内しています。
一方、
モアなどで細かく細断された草については、
問題にならない場合もあるとしています。
これは、
すべての空き地に、
「刈草は必ず全部回収しろ。」
という意味ではありません。
重要なのは、
土地の用途と、残っている刈草の量を見ること
です。
▪️雨に濡れた刈草をそのまま袋詰めしなくてもいい
草刈り後すぐ回収する予定だったのに、
雨が降ってしまうこともあります。
この場合、
急いで雨の中で回収する必要がない土地なら、
天候が落ち着いてから作業する方法があります。
特に大量の刈草は、
濡れれば扱いにくくなります。
また、
自治体によって、
草や枝の出し方。
袋への入れ方。
持ち込み条件。
などは異なります。
そのため、
「雨が降る前に絶対全部袋へ入れなければならない」
とは考えず、
処分する自治体のルールを確認します。
草刈り後の処分方法についてはこちら。
▪️大量の刈草を水路・排水口の近くに置いたままにしない
雨量が多くなる予報なら、
刈草を置いている位置も確認します。
特に、
側溝。
排水口。
道路際。
斜面下部。
などへ大量の刈草をまとめている場合です。
農林水産省は、
農業用排水路について、
雨水排水を含む地域インフラとして保全管理が重要だとしています。
そのため実務上は、
大雨で刈草が流されそうな位置へ大量に積んでいるなら、
排水を妨げない場所へ移動させておく
方が安心です。
普通の小雨で、
敷地内に少量の細かい草が残っているだけなら、
過度に心配する必要はありません。
▪️「雨が降ったから雑草がすぐ元通りになる」は言いすぎ
草刈り直後に雨が降ると、
「雨で一気に伸びるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、
雑草の再生は、
雨だけで決まるものではありません。
植物の種類。
生育時期。
刈った高さ。
地下部の状態。
気温。
その後の管理。
などが関係します。
農研機構の研究でも、
多年生雑草は刈り取り後に再生することが確認されていますが、
その管理方法は植物や土地の目的によって変わります。
つまり、
「雨が降った=草刈り失敗」ではない。
一方で、
草刈り一回で、
今後まったく雑草が出ないとも考えない。
この中間で考えるのが現実的です。
根を抜かない雑草管理についてはこちら。
▪️雨のあと、すぐ追加で草刈りする必要はない
草刈り直後に雨が降り、
数日後に小さな芽が見え始めても、
すぐもう一度全面を刈る必要があるとは限りません。
次回の草刈りは、
土地をどの状態で維持したいかによって決めます。
例えば、
空き地として最低限管理したい。
売却前なので見た目を整えたい。
住宅地なので周囲へ草を出したくない。
長期的に雑草を減らしたい。
では、
管理の頻度も変わります。
雨が降った日を基準にするより、草丈と土地の状態を見る。
この考え方の方が分かりやすいでしょう。
▪️除草剤を使う予定なら、雨の前後はラベルを確認する
草刈り後に、
除草剤を使おうと考えている人は注意が必要です。
農林水産省は、
農薬を使用する際には、
ラベルに書かれた、
・使用場所
・使用時期
・使用量
・使用方法
・使用上の注意
を確認するよう案内しています。
さらに、
農薬適正使用に関する通知では、
大雨などで降水量が多くなるおそれがある場合は、農薬の使用を控える
よう示しています。
つまり、
「草刈りが終わったから今すぐ除草剤。」
ではありません。
雨予報があるなら、
まず天候と製品ラベルを確認します。
▪️草刈り後+除草剤でも「雨上がりなら即散布」と決めない
雨が止んだから、
すぐ除草剤を撒けばいい、
とも限りません。
除草剤には、
雑草の茎葉へ散布するもの。
土壌へ使用するもの。
草刈り後に再生した時期を指定するもの。
などがあります。
農水省の農薬登録情報にも、
雑草の生育期に茎葉へ散布する製品があります。
そのため、
雨上がりかどうかだけではなく、その製品がいつ・どう使う除草剤なのか
を確認します。
詳しくはこちら。
▪️防草シートを予定しているなら、草刈り後の地面を確認する
草刈り後に、
除草剤ではなく、
防草シートを敷く予定の土地もあります。
雨が降ったから、
防草シート計画そのものをやめる必要はありません。
ただし、
施工前には、
草。
石。
切り株。
凹凸。
などを確認し、
シートを施工できる下地へ整える必要があります。
そのため、
雨の直後で地面の状態を確認しにくい場合は、
無理に施工を急がず、
作業できる状態になってから確認します。
草刈り後の防草シートについてはこちら。
▪️「草刈り後の雨」と「雨の日に草刈りする」は別の話
ここは分けて考えます。
今回の記事は、
すでに草刈りが終わったあとに雨が降ったケース
です。
一方、
雨が降っている最中に、
刈払機などを使って作業するかどうかは、
別の安全判断になります。
つまり、
「草刈り後の雨は大きな問題にならないことがある。」
からといって、
「雨の日でも普通に草刈りしていい」
という意味ではありません。
雨天時の草刈りについてはこちら。
▪️草刈り後に大雨予報なら確認するのは3つだけ
大雨になる予報なら、
見る場所は多くありません。
①大量の刈草
道路や排水場所へ流れそうな位置にないか確認します。
②次の作業
除草剤。
防草シート。
刈草回収。
などを予定しているなら、
天候に合わせて日程を調整します。
③土地全体
斜面。
排水。
水がたまりやすい場所。
など、
雨のあとに確認した方がよい箇所がないか見ます。
草刈り自体を、
最初から全部やり直す必要はありません。
▪️遠方の空き地なら「雨のたびに見に行く」必要はない
相続した土地や、
県外の空き地では、
草刈り後に雨予報を見るたび、
「現地を確認しに行った方がいい?」
と不安になることがあります。
しかし、
通常の草刈りが終わり、
大量の刈草を危険な場所へ積んでいないのであれば、
雨のたびに所有者が現地へ戻る必要があるとは限りません。
むしろ、
遠方の土地では、
作業後の写真報告や、その後の管理方法まで決めておく
方が現実的です。
草刈りを何度も繰り返すのが難しい場合は、
定期管理や、
除草剤。
防草シート。
土地の今後の利用。
まで含めて考えます。
草刈り道具・除草剤・雑草対策をまとめて確認したい方はこちら。
▪️雨のあと草がすぐ伸びるのが負担なら、管理方法自体を見直す
毎回、
草を刈る。
雨が降る。
また伸びる。
また草刈りする。
を繰り返しているなら、
問題は雨ではなく、
管理方法が土地に合っていない
可能性があります。
例えば、
定期的な草刈りを続ける。
除草剤を適切に使う。
防草シートを施工する。
土地そのものを売却・活用する。
という選択肢があります。
何度も現地へ行けない。
土地が広い。
草丈が毎回高くなる。
刈草処分まで大変。
という場合は、
自分だけで管理を続けるより、
業者へ相談する方法もあります。
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▪️草刈り後の雨についてよくある質問
Q.草刈りした翌日に雨でも大丈夫ですか?
草刈り自体が完了しているなら、
翌日に雨が降っただけで、
作業をやり直す必要はありません。
ただし、
大量の刈草を回収予定の場合や、
除草剤など次の作業を予定している場合は、
天候に合わせて日程を調整します。
Q.雨が降ると刈った草からまた生えてきますか?
刈った茎そのものが元へ戻るわけではありませんが、
根や地下部が残っている雑草は再生する場合があります。
農研機構でも、
多年生雑草が刈り取り後に再生する事例が確認されています。
Q.雨の前に除草剤を撒いておいた方がいいですか?
一律には言えません。
農林水産省は、
大雨が予想される場合には農薬使用を控えること、
使用時は製品ラベルの使用方法を確認することを案内しています。
▪️まとめ|草刈り後の雨より「その後の管理」を考える
草刈りが終わったあとに雨が降っても、
それだけで草刈りが無駄になるわけではありません。
確認したいのは、
雨そのものより、
刈草。
除草剤。
次の管理。
です。
大量の刈草があるなら、
流れたり作業の邪魔になったりしない位置か確認する。
除草剤を使うなら、
天候と製品ラベルを見る。
雑草が再生するなら、
次回も草刈りするのか、
別の雑草対策へ変えるのかを考える。
つまり、
「雨が降った、どうしよう?」で終わらず、「この土地を次にどう管理する?」へ進む。
これがポイントです。
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