草刈り前に除草剤をまくべき?刈った後に使うべき?タイミングと注意点を解説
- MIRAIU

- 8月16日
- 読了時間: 9分
草が伸びた空き地や庭を見て、
「先に除草剤をまいてから草刈りした方がいい?」
「いったん草を刈って、その後に除草剤を使う?」
と迷うことがあります。
ネットでは、
「除草剤は草刈り前。」
「草刈り後に撒く方がいい。」
と両方の情報を見かけます。
しかし、
どちらか一方が、すべての除草剤に共通する正解ではありません。
農林水産省の農薬登録情報を見ると、
雑草の葉や茎へ散布するもの。
土壌へ散布するもの。
雑草が生育している時期に使うもの。
さらに、
草刈り後、雑草が再生してから使用するもの
まであります。(農薬登録情報提供システム)
つまり大事なのは、
「前か後か」ではなく、「使う製品がどのタイミングを指定しているか」。
今回は、
・草刈り前に使う考え方
・草刈り後に使う考え方
・草刈り直後に撒けばいいとは限らない理由
・液剤と粒剤で考え方が違う理由
・空き地や庭で確認したい表示
・住宅地での飛散対策
まで整理します。
▪️結論|除草剤のタイミングは「製品ラベル」が最優先
最初に結論です。
草刈り前。
草刈り後。
どちらにするか迷ったら、
使用する除草剤のラベルに書かれた「使用時期」「使用方法」を確認します。
農林水産省も、
除草剤を使用するときは、
・使用場所
・対象
・希釈倍数
・使用量
・使用時期
・使用回数
など、
容器や包装の表示を確認して使用するよう案内しています。(農林水産省)
つまり、
「前に撒く方が効くらしい。」
という口コミより、
手元の製品に何と書いてあるか
が優先です。
▪️草刈り前と相性があるのは「葉や茎へ散布するタイプ」
除草剤の中には、
生えている雑草の葉や茎へ散布するタイプがあります。
農水省の農薬登録情報でも、
グリホサート系除草剤について、
「雑草生育期」に、
雑草木茎葉散布
を行う登録例があります。(農薬登録情報提供システム)
このタイプでは、
そもそも散布対象となる雑草の葉や茎がある状態で使う設計になっています。
そのため、
草を地際まで刈った直後では、
散布する葉がほとんど残っていない場合があります。
ただし、
ここから、
「液体除草剤は必ず草刈り前に撒けばいい」
とは言えません。
製品によって使用時期や方法が違うためです。
さらに、
散布した直後に草刈りしてよいかどうかも、
自己判断せず、
製品表示やメーカーの案内を確認します。
▪️「除草剤を撒いてすぐ草刈り」は順番だけで決めない
例えば、
今日除草剤を散布。
明日すぐ草刈り。
という予定を立てることがあります。
しかし、
茎葉へ散布する製品なのに、
散布した葉をすぐ刈り取ってしまえば、
製品本来の使い方と合わない可能性があります。
逆に、
草丈が高すぎて、
安全に散布場所へ入れないこともあります。
だから、
除草剤→草刈りという順番だけを先に決めるのではなく、製品の使用条件と土地の状態を合わせて判断する
ことが重要です。
草が腰以上まで伸び、
地面も見えない状態なら、
除草剤以前に、
安全に作業できるかを考えます。
草刈り前の確認はこちら。
▪️草刈り後も「直後」が正解とは限らない
ここはかなり重要です。
「草刈り後に除草剤を使う。」
という説明を見ると、
刈り終わった直後に撒くイメージがあります。
しかし、
実際の農薬登録には、
草刈り後すぐではなく、雑草が再生してから使用する製品例
があります。
農林水産省の登録情報にある「グラスショート液剤」では、
水田畦畔の雑草について、
使用時期の一つとして、
草刈り後10〜20日の雑草再生期
が指定されています。(農薬登録情報提供システム)
これは、
すべての空き地や庭で、
「草刈り後10〜20日待てばよい。」
という意味ではありません。
あくまで、
その製品・その用途で登録されている使用方法の具体例
です。
重要なのは、
「草刈り後」という言葉だけではタイミングを決められない、
ということです。
▪️粒剤・土壌処理型は考え方が違う
除草剤には、
葉へ直接散布するものだけでなく、
地面へ撒くタイプもあります。
例えば農水省の登録情報にある粒剤では、
公園。
庭園。
駐車場。
道路。
宅地。
などについて、
一定の条件で、
全面土壌散布
する使用方法が登録されています。(農薬登録情報提供システム)
この場合、
葉へ薬液をかける茎葉処理とは、
そもそもの使い方が違います。
だから、
「液体なら前、粒なら後」
のように単純化するのも危険です。
確認するのは、
剤型だけではなく、
・適用場所
・適用雑草
・使用時期
・使用方法
です。
▪️空き地だから何の除草剤でも使えるわけではない
空き地や庭で意外と見落としやすいのが、
その場所で使える製品か
という点です。
農林水産省によると、
除草剤には、
農薬登録のあるものと、
農薬として登録されていないものがあります。
農作物。
樹木。
芝。
花。
家庭菜園。
ガーデニング。
などの栽培・管理に使う場合は、
その用途に適した農薬登録のある除草剤を選ぶ必要があります。
一方、
道路や駐車場など、
農作物や樹木などの栽培・管理を目的としない場所向けに販売される除草剤もあります。(農林水産省)
そのため、
「空き地だから非農耕地用を買えばいい。」
と名前だけで判断せず、
実際の土地の用途とラベルを確認する
ことが重要です。
農林水産省|除草剤の販売・使用について
▪️見た目を早く整えたいなら、草刈りを先にする選択もある
除草剤の目的が、
雑草管理なのか。
今すぐ見た目を整えることなのか。
でも判断は変わります。
例えば、
売却前。
内見前。
近隣から草を刈ってほしいと言われた。
道路へ草が出ている。
という場合、
除草剤を撒いて変化を待つより、
まず草刈りで地上部分を整える
方が目的に合うことがあります。
その後、
再び草が伸びるのをどう抑えるか、
除草剤。
防草シート。
定期的な草刈り。
などを検討します。
草刈り後の管理はこちら。
▪️「根を残す草刈り」と除草剤は目的が違う
MIRAIUでは、
根をすべて抜かずに雑草を管理する考え方も整理しています。
草刈りは、
基本的に地上部分を低くする管理です。
一方、
除草剤は、
製品によって、
茎葉。
土壌。
特定の雑草。
など、
作用させる対象や目的が違います。
だから、
草刈りと除草剤は「どちらが上か」ではなく、土地をどう維持したいかで選ぶ
ものです。
定期的に草を低く維持できれば、
毎回除草剤を使わなくても管理できる土地もあります。
一方、
頻繁に現地へ行けない空き地では、
草刈り後の再発対策まで考えたい場合があります。
▪️住宅地では除草剤の飛散にも注意する
空き地や庭が住宅に近い場合は、
除草効果だけではなく、
周囲への飛散
も考えます。
農林水産省は、
住宅地等で農薬を使用する場合、
無風または風が弱いときなど、
周囲への影響が少ない天候・時間帯を選び、
風向きなどへ注意するよう案内しています。
また、
必要に応じて周辺住民へ、
使用目的。
散布日時。
使用する農薬。
などを事前に周知することも示しています。(農林水産省)
特に、
隣家の庭。
家庭菜園。
学校。
通学路。
などが近い土地では、
「自分の敷地だから自由に撒けばいい。」
とは考えず、
周囲へ飛ばさないことが重要です。
▪️草刈りと除草剤、どちらを先にするかの判断方法
迷ったら、
次のように考えると整理しやすくなります。
今すぐ草丈を下げたい
→ 草刈りを先に検討。
生えている葉へ散布する製品を使う
→ 製品ラベルの「雑草生育期」「茎葉散布」などを確認。
草刈り後に除草剤を使いたい
→ 「直後」でよいと決めつけず、製品の使用時期を確認。
地面へ撒く粒剤などを使う
→ 土壌散布の適用場所・草丈・使用条件を確認。
結局、
土地の目的+製品ラベル
の2つで決めるのが一番安全です。
▪️荒れた空き地なら、先に草刈りだけ業者へ頼む方法もある
草が高く、
土地へ入ること自体が難しい場合、
除草剤を自分で撒こうとして、
無理に草むらへ入る必要はありません。
特に、
・草が腰以上ある
・土地が広い
・斜面がある
・地面が見えない
・遠方で管理できない
・近隣住宅が近い
という土地なら、
まず業者へ草刈りを相談し、
その後の雑草管理を考える方法があります。
▶ 空き地・庭の草刈りを業者へ相談したい方はこちら
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▪️草刈りと除草剤についてよくある質問
Q.草刈りした直後に除草剤を撒けばいいですか?
一律には言えません。
製品によって使用時期・使用方法が異なります。
実際に農水省の登録情報には、
草刈り直後ではなく、
草刈り後10〜20日の再生期を指定する製品例もあります。(農薬登録情報提供システム)
Q.除草剤を先に撒けば草刈りしなくて済みますか?
土地の状態と目的によります。
すぐに草丈を下げたい場合や、
草が道路・隣地へ出ている場合などは、
草刈りが必要になることがあります。
除草剤だけで今すぐ見た目が整うとは限りません。
Q.空き地なら非農耕地用除草剤で大丈夫ですか?
「空き地」という名称だけでは判断できません。
樹木・芝・花などを管理している場所なのか、
栽培・管理目的のない場所なのかによって、
選ぶ製品が変わります。
ラベルの適用場所と使用方法を確認します。(農林水産省)
▪️まとめ|「前か後か」より、除草剤の使い方を先に確認する
草刈り前に除草剤を使う。
草刈り後に使う。
どちらも、
条件によっては選択肢になります。
しかし、
すべての除草剤に共通する順番はありません。
茎葉へ散布するもの。
土壌へ散布するもの。
雑草生育期に使うもの。
草刈り後の再生期に使うもの。
など、
製品によって使い方が違います。(農薬登録情報提供システム)
だから、
まず決めるのは、
「草刈りが先?」
ではありません。
この土地をどうしたいか。
そして、
その目的に合う除草剤のラベルには何と書いてあるか。
ここを確認します。
今すぐ見た目を整えたいなら草刈り。
草刈り後の再発を抑えたいなら、
その土地に使える除草剤や別の防草方法を検討する。
この順番で考えると、
「とりあえず撒いてから考える」
より失敗を減らしやすくなります。
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