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桑名市の空き家は水害で何を確認する?長島のゼロメートル地帯・洪水・内水・高潮の管理判断

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 3月24日
  • 読了時間: 13分

更新日:8月18日

桑名市で空き家を相続したり、長期間使わない実家を所有していたりすると、

「この辺は水害リスクがあるけど、空き家のままで大丈夫なのか」

「長島だから売れにくいのでは」

「ハザードマップに色が付いていたら、もう手放した方がいいのか」

と不安になることがあります。

特に桑名市には、木曽川・長良川・揖斐川などの大きな河川があり、長島町には海抜の低い地域が広がっています。

ただし、

水害リスクがある=すぐ売るべき

でも、

ハザードマップに色がある=売れない

でもありません。

大切なのは、

住所ごとの災害リスクと、現在の空き家の状態を分けて確認すること

です。

この記事では、桑名市で空き家を所有している方が、水害を理由に慌てて売却判断をする前に確認しておきたい順番を整理します。

※本記事には広告・PRを含みます。


▪️旧記事の「ハザードマップの色で売値が決まる」は修正します



以前の記事では、

ハザードマップで浸水深5m以上なら住宅ローン審査に落ちる。

再建築には1.5mの盛土や高基礎が必要。

盛土・高基礎などで200〜400万円程度の追加費用が発生する。

といった内容を掲載していました。

しかし、これらを桑名市全域へ一律に当てはめることはできません。

住宅ローン審査は金融機関や物件条件によって異なり、建築時に必要となる対策も、

土地の位置。

用途地域。

地盤。

計画する建物。

開発・盛土の内容。

などによって変わります。

また、ハザードマップは土地価格を決めるための地図ではありません。

その場所でどのような災害が想定されるのかを確認し、避難や防災へ役立てるための情報です。

今回のリライトでは、

「水害リスクがあるから売れない」

という結論から離れ、

「桑名市の空き家所有者が何を確認すれば判断できるか」

へ内容を修正します。


▪️桑名市では「水害リスク」を一つにまとめない



空き家の住所をハザードマップで見るとき、

「水害あり・なし」

だけで判断しないことが重要です。

桑名市では、主に次のような情報を分けて確認します。

・河川の洪水


・高潮


・雨水出水による内水


・津波


・必要に応じて液状化など

洪水だけでも、

木曽川。

長良川。

揖斐川。

員弁川。

多度川。

長島川など、

河川ごとの情報があります。

つまり、

「桑名市だから同じリスク」ではありません。

同じ市内でも住所によって確認する災害が変わります。


▪️長島町は「ゼロメートル地帯」という地域特性を知っておく



桑名市長島町は、木曽三川に囲まれた輪中の歴史を持つ地域です。

桑名市の「輪中の郷」でも、長島は全域が海抜0m以下で、周囲を堤防に囲まれている地域として紹介されています。

これは長島町の空き家を考えるうえで無視できない地域特性です。

ただし、

長島町にあるだけで個々の物件条件まで同じになるわけではありません。

道路との高さ。

建物の基礎。

周辺地形。

河川との位置関係。

各災害の浸水想定。

などを住所ごとに確認します。

「長島だから危険」

と一括りにするのではなく、

長島だからこそ住所単位で確認する

という考え方が適切です。


▪️確認①|まず洪水ハザードを住所単位で見る



最初に確認したいのが河川洪水です。

桑名市では、木曽川・長良川・揖斐川をはじめ複数の河川について洪水ハザード情報が公開されています。

ここで見るのは、

「色が付いているか」

だけではありません。

自分の空き家が、

どの河川の影響を受ける想定なのか。

どの範囲まで浸水想定区域なのか。

周辺道路はどうなっているのか。

避難する場合にどちらへ移動するのか。

まで確認します。

空き家の場合は居住者がいないため、

建物だけではなく、災害後に所有者が現地へ行けるのか

という管理面も重要になります。


▪️確認②|洪水とは別に「内水」も確認する



河川があふれる洪水だけが浸水原因ではありません。

短時間に大量の雨が降ると、

下水道。

排水路。

側溝。

などから雨水を十分に排出できず、道路や敷地へ水がたまることがあります。

これが内水による浸水です。

桑名市では、過去の内水浸水実績に加えて、雨水出水浸水想定区域図も公開されています。

ここが重要です。

洪水ハザードだけ見て終わらないこと。

大きな河川から離れている空き家でも、周辺排水や低地の状況によっては別の確認が必要です。

また、過去の浸水実績が表示されていない場所だから、今後も浸水しないとは限りません。

ハザード情報は、

危険を完全に言い当てるものではなく、管理判断の材料

として使います。


▪️確認③|長島・低地では高潮も別に確認する



桑名市では高潮ハザードマップも公開されています。

高潮は、大雨による河川洪水とは異なる災害です。

そのため、

「洪水マップを見たから水害確認は終了」

とはなりません。

特に長島町や伊勢湾に近い低地では、

洪水。

高潮。

内水。

などを分けて確認します。

同じ場所に複数のリスクが重なることもあるため、

一枚の地図だけで判断しない

ことがポイントです。


▪️津波も「洪水とは別の情報」として確認する



桑名市では津波に関する浸水想定も公開されています。

特に長島町伊曽島地区については、桑名市が海抜ゼロメートル地帯として津波避難対策を行っている地域です。

ただし、ここでも、

「津波想定区域だから空き家を売る」

という判断には直結しません。

確認したいのは、

建物を今後利用するのか。

所有者や家族が利用する可能性があるのか。

災害時の避難方法を把握できているか。

空き家管理のために安全に訪問できるか。

です。

防災上の判断と、不動産としての出口判断は分けて整理します。


▪️ハザードマップは「土地の値札」ではない



旧記事では、

ハザードマップの色が売値を左右する

という書き方をしていました。

もちろん買主が災害リスクを気にすることはあります。

しかし実際の不動産価値は、

立地。

接道。

土地面積。

形状。

用途地域。

建物状態。

周辺需要。

再建築条件。

など複数の条件で判断されます。

そのため、

浸水想定がある→価値がない

とは判断できません。

反対に、

ハザードマップに大きな色が付いていないから高く売れる

とも限りません。

売却を考える場合は、水害情報も物件条件の一つとして整理したうえで査定を確認します。

空き家全体の判断はこちら。


▪️確認④|次に空き家そのものの状態を見る



水害リスクを確認したら、次は建物です。

見るポイントは、

・窓や玄関が破損していないか


・屋根や外壁に大きな異常がないか


・庭木やつる植物が建物へ接触していないか


・敷地へ安全に入れるか


・排水経路や側溝周辺を確認できるか

などです。

ここで重要なのは、

ハザードマップ上のリスクと現在の建物劣化を混同しないこと。

水害リスクがあっても適切に管理されている空き家と、

水害リスクとは別に建物が著しく劣化している空き家では、対応が違います。

桑名市でも、空き家所有者等に定期的な見回りや適正な管理を求めています。

空き家の草木管理はこちら。


▪️草刈りをしても洪水リスクそのものは消えない



空き家の敷地で草が伸びていると、

「草刈りをすれば水害対策になるのでは」

と思うかもしれません。

しかし、草刈りによって河川洪水や高潮そのものを防げるわけではありません。

草刈りの役割は、

敷地へ入りやすくする。

建物周囲を確認しやすくする。

側溝や排水周辺を目視しやすくする。

境界付近を確認する。

といった管理環境を整えることです。

防災対策と草刈りの役割を分けて考えます。

草刈りを依頼したい場合はこちら。


▪️大雨・台風の最中に空き家を見に行かない



遠方に空き家を持っていると、

大雨が降る。

川の水位が上がる。

ニュースで桑名市が映る。

と、

「家を見に行かなあかん」

と思うことがあります。

しかし、災害が発生している最中に空き家を確認する必要はありません。

特に低地では、

建物が無事でも周辺道路が冠水する。

避難経路が使えなくなる。

駐車場所が浸水する。

という可能性があります。

空き家を守るために所有者が危険な場所へ入る必要はありません。

確認は、安全が確保された後に行います。


▪️大雨前は「全部直す」より異常がないかを見る



大雨や台風が予想される前に安全に確認できる状況なら、

窓。

扉。

屋根や外壁の目立つ異常。

飛散しそうな物。

庭木。

排水周辺。

などを確認します。

ここで突然、大規模な水害対策工事をする必要はありません。

まず、

現在の空き家に明らかな管理不良がないか

を確認します。

もし修繕が必要なら、

災害リスクとは別に建物維持の問題として検討します。


▪️大雨後は「被害があったか」を記録する



大雨や台風の後、安全に現地へ行けるようになったら、

建物外周。

敷地。

道路からの進入口。

水が流れた跡。

外壁や基礎周辺。

などを確認します。

異常があれば写真を残します。

毎回、

「大丈夫そう」

で終わらせるより、

同じ位置から写真を残しておくと前回との比較ができます。

これは今後、

修繕。

管理。

売却。

を判断するときの資料にもなります。


▪️「水害が怖い」だけで売却を決めなくていい



ハザードマップを見て不安になると、

「もう売った方がいいのでは」

と思うことがあります。

しかし売却判断には、

水害リスクだけでなく、

今後使う予定。

建物状態。

年間管理費。

固定資産税。

家族の意向。

現在の売却条件。

なども関係します。

たとえば、

今後使う予定がなく、

遠方から管理している。

修繕も必要。

管理費も毎年かかる。

という状態なら、売却を調べる意味はあります。

反対に、

家族が今後利用する。

管理負担も問題ない。

建物状態も維持できている。

なら、保有する判断もあります。

災害リスクは判断材料の一つです。


▪️売却するか迷うなら、まず現在価値を確認する



売却を考えるときも、

最初から売却契約まで進める必要はありません。

まず、

現在の土地・建物ならどの程度の査定になるのか。

どのような買主が想定されるのか。

建物を残した場合と解体した場合で何が違うのか。

を確認します。

その結果を見てから、

保有。

修繕。

賃貸。

売却。

を比較できます。

査定は、

売る決断ではなく、判断材料を増やす行動

として使えます。

空き家・土地の現在価値を確認したい場合はこちら。


▪️水害リスクだけを理由に先に解体しない



古い空き家で水害リスクもあると、

「先に壊した方が売りやすいのでは」

と考えることがあります。

しかし、

解体費用。

土地の需要。

再建築条件。

固定資産税。

売却方法。

などを確認せずに解体すると、選択肢が狭くなる場合があります。

建物付きのまま売却できるケースもあります。

そのため、

解体するかどうかは査定や利用計画を確認してから

考えます。

空き家を解体せず売却する考え方はこちら。


▪️保有するなら「毎月必ず」ではなく確認条件を決める



桑名市の空き家を今後も保有する場合、

全国一律の管理頻度を決める必要はありません。

建物状態。

庭木。

草の伸び方。

周辺環境。

過去の不具合。

利用予定。

などによって変わります。

そこで、

季節が変わる前。

大雨・台風シーズンの前後。

前回異常があった部分。

長期間現地を見ていないとき。

など、

確認するきっかけ

を決めます。

必要な作業がなければ、毎回工事や草刈りをする必要はありません。

空き家を放置した場合の管理上の問題はこちら。


▪️遠方所有なら現地へ行く人を決めておく



桑名市外や三重県外に住んでいる場合、

大雨後にすぐ確認できないこともあります。

その場合は、

家族。

管理会社。

草刈り業者。

近隣の協力者。

など、必要に応じて現地確認できる方法を考えます。

重要なのは、

誰かに全部任せることではありません。

異常があったとき、所有者側へ情報が戻ってくる仕組み

を作ることです。

写真だけでも、

前回との比較。

庭木の状態。

道路側の状況。

建物外周。

を確認できます。


▪️桑名市の空き家は「防災」と「出口」を分けて考える



ここまでを整理すると、

桑名市で水害リスクのある空き家を所有する場合、二つの判断があります。

一つは、

どう安全に管理するか。

もう一つは、

この空き家を今後どうするか。

です。

防災上のリスクがあるからといって、すぐ売却する必要はありません。

逆に、

水害に遭っていないから今後も何もしなくていい

とも限りません。

住所ごとの災害情報。

現在の建物状態。

管理負担。

利用予定。

現在価値。

を分けて確認します。

空き家の売却方法を比較したい場合はこちら。


▪️よくある質問



Q. 桑名市長島町の空き家は水害リスクが高いから売れませんか?



長島町には海抜の低い地域がありますが、それだけで売却できないとは判断できません。住所ごとの災害情報と、接道・土地条件・建物状態・需要などを合わせて確認します。


Q. ハザードマップで色が付いていたら住宅ローンは通りませんか?



一律には言えません。住宅ローン審査は金融機関や物件条件などによって異なるため、ハザードマップの色だけで結果を決めつけないようにします。


Q. 洪水ハザードマップだけ見れば十分ですか?



桑名市では洪水だけでなく高潮、雨水出水による内水、津波なども確認できます。住所に応じて複数の災害情報を分けて確認しましょう。


Q. 水害対策として草刈りをした方がいいですか?



草刈りで河川洪水や高潮を防げるわけではありません。ただし敷地や建物周辺を確認しやすくし、日常管理を行いやすくする意味があります。


Q. 水害が心配なら売却査定を取ってもいいですか?



問題ありません。査定を取ることと売却を決めることは別なので、現在価値を確認して保有との比較材料にできます。


▪️まとめ|桑名市では「ゼロメートル=売れない」ではなく住所ごとに整理する



桑名市には、

木曽川。

長良川。

揖斐川。

伊勢湾沿岸。

そして長島町のゼロメートル地帯など、水と深く関わってきた地域があります。

だからこそ、空き家を所有するときに水害情報を確認することは重要です。

ただし、

「桑名市だから危険」

でも、

「長島だから売れない」

でもありません。

まず、

住所ごとの洪水情報を確認する。

高潮を確認する。

雨水出水による内水を確認する。

必要に応じて津波なども確認する。

そのうえで、

建物状態。

敷地管理。

利用予定。

年間負担。

売却条件。

を整理します。

旧記事では、

ハザードマップの色。

住宅ローン。

盛土費用。

などから、売却しにくい土地という結論へ急ぎすぎていました。

しかし実際に必要なのは、

防災情報を見たあと、不動産として何を確認するか

です。

水害リスクがあっても保有できる空き家はあります。

一方で、

使う予定がない。

管理が難しい。

建物劣化も進んでいる。

という場合には、売却や別の出口を調べる意味があります。

大切なのは、

災害リスクだけで結論を出さないこと。

そして、

災害リスクを無視して放置もしないこと。

桑名市の地域特性を理解しながら、

「防災」

「管理」

「利用」

「出口」

を分けて考えることで、空き家の判断はかなり整理しやすくなります。


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