草刈りは地面ギリギリまで刈るべき?短く刈りすぎるデメリットと刈る高さの考え方
- MIRAIU

- 8月16日
- 読了時間: 11分
草刈りをするなら、
「どうせなら地面ギリギリまで短く刈った方がいい。」
と思うかもしれません。
短く刈れば、
次に伸びてくるまで時間を稼げそうです。
見た目もきれいになります。
しかし、
草刈りは「短ければ短いほど正解」とは限りません。
特に刈払機を使う場合、
地面へ刃を近づけすぎると、
石。
切り株。
地面の凹凸。
隠れた異物。
などへ刃が接触する危険があります。
消費者庁も、
回転する刈刃が障害物や地面へ当たって跳ね返る、
キックバック
に注意するよう呼びかけています。 (消費者庁)
一方で、
「では10cm残せばすべて正解か。」
というと、
それも違います。
芝を残したい土地。
普通の空き地。
雑草を弱らせたい土地。
初めて刈る荒れた土地。
では、
目的が違います。
今回は、
草刈りで何cm残すかを一律の数字で決めず、土地の目的から考える方法
を整理します。
▪️結論|地面ギリギリではなく「土地の目的に合う高さ」で刈る
草刈りの高さを決めるとき、
最初に考えたいのは、
何のために草を刈るのか
です。
例えば、
・見た目を整えたい
・境界付近だけ低くしたい
・芝などの植生を残したい
・雑草の種ができる前に刈りたい
・荒れた空き地を一度リセットしたい
・今後も定期的に管理したい
では、
同じ刈り方になるとは限りません。
つまり、
「何cmが正解?」
より先に、
「この土地をどんな状態で維持したい?」
を決めます。
そのうえで、
草の種類。
地面の状態。
障害物。
使用する機械。
次回の管理時期。
まで考えます。
▪️地面ギリギリまで刈る最大の注意点は安全性
刈払機で草を刈る場合、
短く刈ろうとすればするほど、
刃は地面へ近づきます。
ここで問題になるのが、
地面や障害物との接触
です。
消費者庁は、
草刈り前に地面の異物を除去し、
15m以内に人がいないことを確認するよう注意喚起しています。
さらに、
刈刃が障害物や地面へ当たることで、
キックバックが起こる危険も示しています。 (消費者庁)
農研機構の農作業安全情報でも、
刈刃を岩・石・切り株などへ接触させたり、
地面へ食い込ませたりしない
よう注意しています。 (農林水産省)
つまり、
短く仕上げたい気持ちがあっても、
地面へ刃を押し付けるような刈り方はしない
ことが重要です。
草刈り前に確認したい危険物はこちら。
▪️短く刈るほど石や異物へ近づく
空き地では、
草の下が完全に見えているとは限りません。
例えば、
・小石
・空き缶
・針金
・杭
・コンクリート片
・切り株
・金属片
などが隠れていることがあります。
草が高い状態では見えなかったものが、
刈り進めて初めて現れることもあります。
その状態で、
最初から地面ギリギリを狙うと、
刃が異物へ接触する可能性があります。
特に、
長期間管理していない土地。
造成前の土地。
相続して初めて草刈りする土地。
現地の状態をよく知らない土地。
では注意が必要です。
「最初から一発で最短に仕上げる」ことより、まず安全に地面の状態を確認する。
この考え方が重要です。
飛び石対策についてはこちら。
▪️草丈が高いときは一度で地際まで刈らない方法もある
腰近くまで伸びた草を、
いきなり根元付近まで刈ろうとすると、
草が刈刃へ絡みやすくなります。
足元も見えにくい状態です。
農研機構の刈払機安全情報では、
草丈が高い場合は上下2段に刈り取る方法も有効
と案内しています。 (農林水産省)
つまり、
長い草なら、
まず上部を落とす。
次に地面や障害物を確認する。
その後、
必要な高さまで刈る。
という進め方があります。
荒れた土地ほど、
「短く刈ること」より「安全に刈れる状態をつくること」
を先に考えます。
▪️「5〜10cm残す」という数字はすべての土地の共通ルールではない
草刈りについて調べると、
「5cm残す。」
「10cm残す。」
という数字を見かけることがあります。
ただし、
これを全国すべての庭や空き地へ当てはめるのは適切ではありません。
例えば、
農林水産省中国四国農政局は、
センチピードグラスを導入した畦畔法面について、
5〜10cm程度残して刈る
よう案内しています。
理由は、
芝の生長点やランナーを刈り取らないためです。 (農林水産省)
重要なのは、
この5〜10cmが、
センチピードグラスを利用した法面管理という特定条件で示されている数字
だということです。
普通の空き地。
庭。
休耕地。
駐車場予定地。
などについて、
すべて「10cmが正解」と示しているわけではありません。
▪️植物を残したい場所では短く刈りすぎない考え方がある
土地によっては、
雑草を完全になくしたいのではなく、
一定の植生を残しながら管理したい場合があります。
例えば、
芝。
グランドカバー。
法面を覆う植物。
などです。
先ほどの農林水産省の例でも、
センチピードグラスの生長点やランナーを守るため、
5〜10cm残す管理が示されています。 (農林水産省)
つまり、
残したい植物まで地際から刈り込めばいいわけではない
ということです。
庭や法面で、
「この植物は残したい。」
というものがあるなら、
草刈り前に区別しておきます。
▪️高く刈れば雑草が生えなくなるわけでもない
ここも誤解しやすいポイントです。
高刈りという考え方がありますが、
高く刈ればすべての雑草を抑えられる
という単純な話ではありません。
植物は種類によって、
刈られた後の再生方法が違います。
例えば農研機構の研究では、
チモシーという牧草について、
草丈20〜40cmまで伸びた状態では、
10cm程度の高刈りによって残葉を確保する管理が有効とされています。 (農林水産省)
これは、
高く刈ることで植物を弱らせる研究ではなく、むしろ牧草を維持するための研究
です。
つまり、
「高刈り=雑草が弱る。」
とは一律に言えません。
植物によっては、
高めに残すことで再生しやすくなる場合もあります。
▪️逆に「低く刈れば根まで枯れる」とも限らない
地上部分を短く刈っても、
地下に根が残る植物があります。
セイヨウタンポポを対象とした研究では、
地際から5cmで2週間ごとに6か月刈り続けても、
枯死しなかったことが報告されています。 (J-STAGE)
もちろん、
これはセイヨウタンポポを対象にした研究なので、
すべての雑草に同じ結果が出るという意味ではありません。
ここから分かるのは、
「短く刈れば根までなくなる」とは限らない
ということです。
草刈りは基本的に、
地上部分を管理する方法です。
根を抜く方法とは役割が違います。
根を抜かない雑草対策についてはこちら。
▪️雑草を弱らせたいなら「高さ」だけでなく刈る時期も関係する
雑草管理では、
刈る高さだけを見ても判断できない場合があります。
植物の生育段階によって、
刈った後の再生が変わるためです。
神奈川県畜産研究所の研究では、
イチビ。
ヨウシュチョウセンアサガオ。
オオオナモミ。
という3種類の雑草について、
刈高10cmで刈り取った場合でも、
どの生育時期に刈るかによって再生状況が違う
ことが確認されています。 (アグリサーチャー)
つまり、
雑草対策を考えるなら、
何cmで刈るか+いつ刈るか+何の草か
まで見る必要があります。
一つの数字だけで、
雑草管理の正解を決めないことが重要です。
▪️空き地では「見た目」と「次回管理」のバランスで考える
では、
普通の空き地ではどう考えればよいのでしょうか。
ポイントは、
今回だけきれいにするのか、今後も管理するのか
です。
例えば、
売却前で一度きれいにしたい土地。
定期的に管理する土地。
近隣から見える部分だけ整えたい土地。
では、
求める仕上がりが違います。
定期管理するのであれば、
毎回地面ギリギリまで攻めることより、
安全に作業できる状態を維持しながら、
次回の草刈り時期を決める方法もあります。
逆に、
写真撮影。
売却前。
内見前。
などで見た目を整えたい場合は、
より低い仕上がりを希望することもあるでしょう。
この場合も、
地面の安全確認をしたうえで判断します。
▪️業者へ頼むなら「できるだけ短く」だけではなく目的を伝える
草刈り業者へ依頼するとき、
「できるだけ短く刈ってください。」
だけ伝えるより、
なぜ短くしたいのか
まで伝える方が希望を共有しやすくなります。
例えば、
・売却前なので見た目を整えたい
・月極駐車場予定なので地面を確認したい
・定期管理なので無理に地際まで刈らなくていい
・芝は残したい
・境界付近を特にきれいにしたい
・刈草も回収してほしい
という伝え方です。
草刈り業者の作業範囲についてはこちら。
▪️荒れた土地ほど「刈る高さ」まで業者へ相談する価値がある
自宅の小さな庭なら、
地面の状態を把握していることも多いでしょう。
一方、
・相続した土地
・遠方の空き地
・長年放置した土地
・腰以上まで草が伸びている
・石やゴミがあるか分からない
・斜面や段差がある
という土地では、
自分で適切な刈り高さを判断しにくくなります。
特に、
地面ギリギリまで刈ろうとして、
草の下に隠れた異物へ刈刃を当てるのは避けたいところです。
消費者庁も、
作業前の異物除去と、
刈刃を地面や障害物へ接触させないための注意を示しています。 (消費者庁)
こうした土地では、
「何cmで刈ってください。」
と先に決めるより、
土地の状態と希望する仕上がりを伝え、適切な作業方法を相談する
方が現実的です。
▶ 空き地・庭の草刈りを業者へ相談したい方はこちら
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▪️刈る高さを決めるときの4つの判断ポイント
迷ったら、
次の4つで考えます。
1.地面が見えているか
石。
杭。
切り株。
ゴミ。
段差。
などが確認できないなら、
いきなり地際を狙わない方が安全です。
2.残したい植物があるか
芝やグランドカバーなどを残す場合は、
その植物に合った管理方法を確認します。
3.今回だけか、定期管理か
一度だけ見た目を整えるのか。
今後も継続して刈るのか。
で仕上げ方を考えます。
4.雑草そのものを減らしたいのか
雑草を長期的に減らしたいなら、
草刈りの高さだけでなく、
草の種類。
刈る時期。
防草方法。
まで含めて考えます。
▪️草刈りの高さについてよくある質問
Q.地面ギリギリまで刈れば次の草刈りまで長持ちしますか?
必ずしもそうとは言えません。
雑草の種類によって再生方法が異なり、
短く刈っても地下部から再生する植物があります。
また、
刈払機を地面へ近づけすぎると、
障害物や地面との接触による危険もあります。
Q.草刈りは10cm残すのが正解ですか?
すべての土地に共通するルールではありません。
農林水産省が5〜10cmを示している例もありますが、
これはセンチピードグラスを導入した畦畔法面で、
芝の生長点やランナーを守るための管理方法です。 (農林水産省)
土地の目的や植物によって考え方は変わります。
Q.雑草を弱らせるなら低く刈った方がいいですか?
一律には言えません。
植物の種類。
生育段階。
刈る時期。
刈る高さ。
によって再生状況が異なります。
「低く刈れば必ず枯れる」と考えない方がよいでしょう。
Q.草が腰まで伸びている場合も一度で短く刈れますか?
草丈が高い場合、
農研機構は上下2段に分けて刈る方法も紹介しています。 (農林水産省)
さらに地面が見えない土地では、
異物や段差の確認も必要です。
無理に一度で仕上げず、
安全を優先します。
▪️まとめ|「何cm?」より先に「何のために刈る?」を決める
草刈りでは、
地面ギリギリまで短くすれば、
必ず管理が楽になるわけではありません。
特に刈払機では、
地面や障害物との接触による、
キックバック。
飛散物。
刈刃の損傷。
などに注意が必要です。 (消費者庁)
一方、
高く刈れば雑草が弱るとも限りません。
低く刈れば根まで枯れるとも限りません。
だからこそ、
刈る高さは、
・土地の用途
・地面の状態
・植物の種類
・残したい植生
・次回の管理予定
から決めます。
「草刈りは何cmが正解?」ではなく、「この土地をどの状態で維持したい?」から考える。
これがポイントです。
そして、
草が高すぎる。
地面が見えない。
障害物の有無が分からない。
土地が広い。
斜面がある。
という場合は、
無理に地面ギリギリまで刈ろうとせず、
業者へ土地の状態を見せて、
仕上がりまで相談する方法があります。
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