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草はなぜ刈ると余計に生えてくるのか

  • 執筆者の写真: MIRAIU
    MIRAIU
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 7分

更新日:8月27日

草刈りをした直後はきれいになった。

ところが、しばらくすると、

「前より勢いよく生えてない?」

「刈ったせいで草が強くなった?」

と感じることがあります。

結論からいうと、草を刈ったから、すべての雑草が必ず強くなるわけではありません。

一方で、多年草などは地上部分を刈っても根・地下茎などが残り、そこから再生することがあります。

さらに土の中には雑草の種子が残っていることがあり、刈った後に別の草が新しく生えてくることもあります。

その結果、

「刈る前より増えた」

ように感じることがあります。

この記事では、草刈り後に雑草がすぐ戻る理由と、草刈りを無駄にしない考え方を簡潔に整理します。

▪️結論|刈ったから強くなるのではなく「生き残っている部分から再生する」

旧記事では、

草は刈られると生き残る反応を強める。

茎が太くなる。

葉が増える。

生えるスピードが速くなる。

と説明していました。

しかし、これはすべての雑草に共通する反応とは言えません。

より正確には、

草刈りは主に地上部分を切る作業なので、根・地下茎・株などが残れば再生できる植物がある

と考えます。

特に多年生の雑草では、地中に残った部分から再び芽を出すものがあります。

つまり、

草刈りした。

根絶した。

ではありません。

▪️多年草は根・地下茎が残るとまた伸びることがある

国土交通省の外来植物対策資料でも、多年生草本には地下部が深かったり、水平方向へ広がったりする種類があるとされています。

例えば、

地下茎。

根。

株。

などが残っていれば、地上部分を刈った後も再生する場合があります。

林野庁の資料でも、ササ類は地下茎で繁殖するため、下刈り後に速やかに再生する特徴が示されています。

だから、

「昨日全部刈ったのに、また同じ場所から出てきた」

という現象自体は不思議ではありません。

草刈りは地上部を取り除く作業であり、植物によっては地下部までなくす作業ではないからです。

▪️「同じ草が復活した」とは限らない

もう一つ見落としやすいのが、土の中に残っている種子です。

雑草の中には、種子が土中で一定期間生存し、条件が整うと発芽する種類があります。

国土交通省の資料でも、土壌中に長期間生存する種子の集団である土壌シードバンクを形成する植物があると説明されています。

そのため地上の草を一度なくしても、

地下部から同じ植物が再生する。

土中の種子から別の雑草が発芽する。

周辺から新しい種子が入ってくる。

ということがあります。

見た目では全部「草が戻った」なので、

刈ったせいで前より増えた

と感じやすくなります。

▪️刈った後に別の草が入りやすくなる場合もある

草刈りをすると、それまで地表を覆っていた植物が減ります。

その結果、空いた場所へ別の植物が芽生えることがあります。

国土交通省の外来植物対策でも、既存植物を刈り取ることで、対象となる外来植物の芽生えや新たな侵入を促進しないよう注意する例が示されています。

ただし、

草刈りをすると必ず日当たりが良くなり、すべての雑草が急成長する

という単純な仕組みではありません。

土地条件や雑草の種類によって違います。

重要なのは、刈った後に生えている草が本当に前と同じ種類なのかも見ることです。

▪️刈る回数・時期によって結果は変わる

「一度刈ったのに戻ったから、草刈りは意味がない」

とも言えません。

国土交通省の外来植物対策資料では、刈取りの効果は植物の種類だけでなく時期・頻度によって変わるとされています。

実際に、年1回の刈取りでは十分に抑えられなかった事例がある一方、別の多年草では年3回以上の刈取りを複数年続けることで優占度が大きく低下した知見も紹介されています。

つまり、

1回で消える草。

何度か刈ることで弱らせられる草。

地下部が強く別対策も必要な草。

では管理方法が違います。

「何回刈れば正解」と全国一律には決められません。

▪️草刈りにはちゃんと意味がある

再生するなら、

「結局、刈っても意味ないやん」

と思うかもしれません。

しかし草刈りには、

・草丈を下げて土地へ入りやすくする

・道路や隣地への張り出しを整理する

・種子ができる前に刈って拡大を抑える

・土地や境界の状態を確認しやすくする

といった役割があります。

一年生植物などでは、種子を作る前に刈ることが次世代を減らす対策になる場合もあります。

草刈りは無意味なのではありません。

「一度刈れば雑草そのものがなくなる作業ではない」というだけです。

詳しくはこちら

▪️すぐ生える土地は「同じ刈り方を繰り返す」前に一度確認する

毎回同じ場所からすぐ再生するなら、

何の草なのか。

根・地下茎で広がっているのか。

種子から新しく生えているのか。

を見てみます。

そして、

草刈りを続ける。

除草剤を検討する。

防草シートを使う。

土地利用そのものを変える。

などを比較します。

除草剤についても、刈った直後なら何を使ってもよいわけではありません。

製品によって使用場所・対象雑草・散布時期などが違うため、表示を確認して使用します。

詳しくはこちら

▪️長期間管理する土地なら防草対策も比較する

毎年何度も草刈りをする土地で、

今後も長期間保有する予定。

という場合は、防草シートなどを比較する意味があります。

一方、

近いうちに家を建てる。

売却する。

造成する。

という土地なら、高額な防草施工が無駄になる可能性もあります。

つまり、

草がすぐ生える。

防草シート。

ではありません。

今後何年間、その土地を現在の状態で管理するのかを先に決めます。

詳しくはこちら

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▪️よくある質問|草は刈ると余計に生える?

Q.草を刈ると本当に強くなりますか?

すべての草が刈られることで強くなるとは言えません。

多年草などでは根・地下茎が残り、そこから再生するため、早く戻ったように感じることがあります。

Q.草刈りすると前より草が増えるのはなぜですか?

同じ植物が地下部から再生する場合だけでなく、土中の種子や周辺から入った種子から別の草が生えている可能性もあります。

Q.何回刈れば生えなくなりますか?

植物の種類や時期によって違うため、一律には決められません。

刈取り回数を増やすことで抑制できる種類もあれば、地下部への別対策を検討した方がよい種類もあります。

Q.すぐ生えるなら草刈りは無駄ですか?

無駄ではありません。

草丈管理や種子生産の抑制、道路・隣地への影響防止などの役割があります。ただし一度の草刈りを根絶処理とは考えないことが重要です。

▪️まとめ|「刈るほど草が強くなる」と考えなくていい

草刈り後にすぐ雑草が生えると、

「刈ったせいで強くなった」

と思いやすくなります。

しかし、すべての草が刈られることで、

茎が太くなる。

葉が増える。

成長速度が上がる。

という共通ルールがあるわけではありません。

実際には、

根・地下茎が残って再生する。

土の中の種子から新しく発芽する。

刈った後の空いた場所へ別の草が入る。

といったことが重なり、早く元へ戻ったように見える場合があります。

そして植物によっては、刈取りの時期や回数によって抑制効果も変わります。

だから、

刈っても意味がない。

でも、

刈れば根絶できる。

でもありません。

まず草刈りで現在の状態を整える。

再生の仕方を見る。

何度も同じ状態になるなら、除草剤・防草シート・管理方法を比較する。

この順番です。

草刈りは雑草との戦いをリセットする作業ではなく、次の管理方法を決めるための一つの手段。

そう考えると、「刈ったのにまた生えた」という悩みを整理しやすくなります。

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