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不動産投資ローンの金利は何で決まる?固定・変動・返済期間と月の手残り

執筆者の写真: MIRAIU
MIRAIU
7月28日
読了時間: 7分

更新日:7 日前

※この記事には広告・PRリンクを含みます。


「投資用のローン金利が0.5%違うだけなら、そこまで気にせんでもええかな」。物件の広告利回りに目が向くと、融資条件は最後の調整だと思ってしまうことがあります。


しかし不動産投資では、金利だけでなく返済期間や借入額、初期費用が月の手残りに影響します。低い金利を探すことと、資金不足なく運営できる融資を選ぶことは同じではありません。融資の判断順を整理しましょう。




① 金利は借入人と物件の条件から判断される

投資用融資では借り手の所得・勤務状況や資産、既存借入、物件の担保評価・入居状況・収支などを金融機関が確認する場合があります。すべての金融機関が同じ審査基準というわけではありません。


地方の中古戸建てでは、築年数・建物の構造・接道・将来の売却可能性などが融資条件へ影響することがあります。高い表面利回りなら金利が必ず下がるということはありません。


金利を比べる前に、そもそも金融機関の取扱い区域に含まれるか、融資対象になる用途・築年・担保かを確認しましょう。審査へ出す物件概要と実家賃も整理します。




② 固定金利と変動金利は何を安定させるかが違う

固定金利は対象となる固定期間中の適用金利が定まる仕組みです。ただし契約の種類によって固定期間終了後の取扱いが違うため、最後まで同じ金利とは限りません。


変動金利は金融機関の基準等に応じて適用金利が見直される場合があります。変更の時期・返済額への反映・上限の有無などは契約で確認する必要があります。


『変動なら必ず途中で上がる』『固定を選べば一切のリスクがない』という説明は避けましょう。長期保有する年数と、返済額が上がる場合に用意できる現金で比較します。


金融市場や金利に関わる公的な情報を確認する場合は、日本銀行の公表資料が参考になります。




③ 0.5%の差は返済総額と毎月の余力に影響する

例えば借入元本1,000万円に対する年2%の単純な利息相当額は20万円、年2.5%なら25万円です。差は初年度の元本に対して約5万円ですが、実際の返済では元金が減るため、この差が毎年一定とは限りません。


元利均等返済か元金均等返済か、返済開始日と毎月の元本残高によって利息の額は変わります。金利差を家賃から単純に引くだけでなく、金融機関の返済予定表で月ごとの返済額を確認しましょう。


家賃が減った月にも返済は必要です。月の手残りが薄い物件なら、わずかな金利差でも修繕準備に回せる預金が変わる可能性があります。




④ 金利が低くても返済期間が短いと苦しくなる

築古物件では建物の年式や評価等により、希望より短い融資期間となる場合があります。借入金額と金利が同じでも、返済期間が短ければ一回あたりの元本返済額が大きくなります。


例えば家賃月20万円、管理・税・修繕の平均月6万円、返済月10万円なら単純な差額は4万円です。返済が月14万円なら差額はゼロとなります。これは説明用の仮計算です。


毎月の現金が残らない資金計画であれば、表面利回りが高くても修繕や空室へ対応しにくくなります。『借りられる期間』ではなく『現金が残る返済期間』かを確認しましょう。




⑤ 手数料・保証・担保・繰上返済の条件も確認

融資の負担は金利だけではありません。事務手数料、保証に関する費用、登記・担保設定、場合によっては保険など、借入時に支払うものがあります。


繰上返済の手数料や途中での売却、条件変更の取扱いも金融機関によって異なる場合があります。金利が低い代わりに諸費用が大きければ、短期保有では総負担が変わる可能性があります。


比較するときは借入額・金利・返済期間・方式・諸費用・途中返済条件を同じ一覧にし、『総支払額』『月の手残り』『売却時に残る元本』を別々に見ましょう。


融資額を決める前に改修費が不明な場合、工事の範囲と金額を確認して必要な現金を整理できます。




⑥ 金利上昇・空室・修繕が重なる年を試算する

変動金利の融資を利用する場合、将来の金利変化により返済額や利息負担が増える可能性があります。賃料が下がる時期と重なると、現金が不足しやすくなります。


入居率が落ちて家賃が年30万円減り、同じ年に給排水工事80万円が必要になる場合を考えましょう。年の利益だけでなく、返済予定日までの現預金が足りるかも確認します。


物件を売却して返済する可能性があるなら、売値から残債・売却諸費用・税を引いた手残りを検討します。今の低い金利だけで、借入後の保有と出口まで安全だと決めないことが重要です。


融資の見直しや物件売却を考えるときは、現況査定と売却費用、返済残高を比べる方法があります。




⑦ 金融機関を比較する四つの確認順

第一に借入人の自己資金・既存借入と物件の所在地・築年・担保・実効家賃をそろえ、事業用融資の取扱い条件を確認します。


第二に固定・変動の見直し方法、金利・返済期間・返済方式と融資手数料を金融機関ごとに比較します。


第三に空室時や金利上昇・修繕が重なる場合の返済後CFを試算し、予備資金が不足しないか確認しましょう。


第四に売却時の残債と繰上返済条件も見ます。今日できることは、金利だけでなく返済期間・手数料・途中売却条件を融資相談メモへ書き込むことです。




⑧ よくある質問

Q1. 金利が一番低い金融機関を選べばよいですか?


融資期間・手数料・保証に関する費用、途中返済条件なども総負担へ影響します。金利だけで判断できません。


月の手残りと総支払額を比較しましょう。


Q2. 固定金利を選べば借入終了まで金利が変わりませんか?


固定期間の長さや期間終了後の条件は契約によって違います。全期間固定と一定期間固定を区別する必要があります。


固定する範囲と変更の仕組みを確認してください。


Q3. 変動金利の金利上昇は予測できますか?


将来の金利の動きを確実に予測することはできません。返済額が上がった場合の資金繰りを備えることが大切です。


厳しい金利や空室条件でも現金を残せるか試算しましょう。




⑨ まとめ

不動産投資ローンの金利は借り手の資産や信用状況、物件の担保・収益、金融機関の融資方針などで変わります。固定と変動を比べるときは、適用金利の変更方法と返済期間・諸費用まで確認しましょう。


金利が低くても返済後キャッシュフローが薄いなら、投資として余裕があるとは限りません。空室・修繕・金利変動の悪い年を試算し、売却時の残債まで合わせて融資条件を選ぶことが重要です。




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