空き家の維持費で家計が苦しくなる?5年・10年の保有コストを計算する6項目

更新日:1 日前
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「実家は誰も住んでいないけど、固定資産税は年4万円くらい。まだ持っていても大丈夫かな……」
そう思っていたのに、夏には草刈り代、秋には保険の更新、年末には雨漏りの修理。支払いが重なると『実家のために、こんなにお金を使っていたんだ』と驚くことがあります。
ただし、空き家を持つと必ず生活が苦しくなるわけではありません。家族が使う予定があれば、維持費を払って残す意味もあります。まずは怖がらず、実際にいくら払っているかを調べましょう。
この記事で確認したいのは、毎年出ていく6つのお金と、5年・10年で続けた場合の負担です。今日すぐ売るか決めなくても大丈夫です。
▪️① 税金の通知書、まず実家の分を探してみよう
『税金が年4万円だから負担は小さい』と思うかもしれません。でも、その4万円は維持費の一部です。最初に納税通知書で、実家の土地と建物にいくら課税されているか確認しましょう。
住宅用地の特例など税額の仕組みは土地の条件で変わります。隣の家と同じ金額になるわけではありませんし、古家を壊したときの扱いも一律ではありません。
まず必要なのは難しい税制の勉強ではなく、去年払った実額。納税通知書が見つからなければ、支払っている家族や自治体へ確認するところから始めましょう。
さらに詳しく確認したい部分があれば、こちらから進めます。
▪️② 保険・電気・水道も、住んでいなくてもお金が出る
火災保険の更新案内や、誰も住んでいない家の電気代。実家の通帳を見ると、今でも引き落としが続いていることがあります。
保険料、電気や水道の基本料金、契約している管理サービスを一年分でメモしましょう。ただし空き家になったからと、保険やライフラインを何も考えず全部解約するのは避けたいところです。
例えば防犯設備や凍結対策のために電気を残している場合もあります。火災保険も空き家になった利用状況を伝え、現在の契約が合っているか保険会社へ確認してください。
▪️③ 草刈りと見回りは、行く回数まで数えてみる
草刈り一回が2万円なら『仕方ないか』と思いがちです。でも年に3回なら6万円。庭木の剪定が別に必要なら、さらに費用がかかるかもしれません。金額は説明用の仮の例です。
自分で草刈りをする人も、作業費がゼロとは言い切れません。実家までのガソリン代や高速代、休日に使った時間も管理の負担です。
一度、昨年実家へ行った回数を書いてみましょう。庭の全部を毎回整える必要があるとは限らず、道路や隣地へ伸びる場所だけ業者へ相談する方法もあります。
草刈りや管理で気になる部分がある場合は、近い悩みのガイドも参考にできます。
▪️④ 修理代は『毎年15万円』の計算に混ぜすぎない
空き家で困るのは、毎年同じ金額がかかるとは限らないこと。去年は何もなかったのに、今年は雨樋が外れ、来年は水道管の修理が必要になるかもしれません。
だから昨年払った実際の維持費と、これから必要になるかもしれない修理代は別の欄にしましょう。まだ払っていない修繕費まで『去年の支出』に入れると、数字が分かりにくくなります。
危険な傷みや進行中の漏水がある場合は、費用比較より安全を優先します。一方、売却予定の家なら、大がかりなリフォームを始める前に今の状態での売却条件を聞く方法もあります。
▪️⑤ 家を残すなら、管理をやめずに工夫する
出費を減らしたいからと、空き家の点検を全部やめてしまうと、雨漏りや庭木の倒れかけに気づくのが遅れることがあります。
国土交通省も、換気や建物の外回りなど、空き家を定期的に確認することを案内しています。ただし、毎月必ず同じ作業が必要というわけではありません。家の状態や距離、季節に合わせて続けられる方法を考えましょう。
遠方なら、毎回自分で行く作業と写真報告などを頼める作業を分ける方法があります。家を残すためのお金を減らすなら、まず必要な管理を残して、重複している負担から見直したいところです。
さらに詳しく確認したい部分があれば、こちらから進めます。
▪️⑥ 年15万円なら、5年で75万円。10年で150万円
例えば税金4万円、保険3万円、草刈り5万円、交通費2万円、電気・水道1万円。合わせて年15万円なら、同じ支払いが続くと5年で75万円、10年で150万円になります。
これは分かりやすくするための仮の数字です。突然の修繕や物価変動は含めていないので、10年後の支出を保証する計算ではありません。
『家族が3年後に住む』と決まっているなら、そこまで残す費用として考えられます。でも誰も使う予定がないなら、一度今の家がいくらぐらいで売れるのか調べておくと、持ち続けるか判断しやすくなります。
査定を受けたからといって、その日に売る必要はありません。片付けや修理にかかるお金も聞き、今の状態の価格と、5年持つ場合の負担を比べる材料にしましょう。
売るかまだ決めていなくても、今の条件を知れば保有費と比較する材料になります。
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▪️⑦ 今日やることは、出費を3つだけ調べる
① まず納税通知書を出し、実家に払った税金をメモします。なければ、実際に納税している家族へ確認してみましょう。
② 次に保険料と草刈り代を、昨年の通帳や領収書から探します。交通費や電気代まで今日すべて分からなくても構いません。
③ 最後に『この実家、今後5年のうち誰か使う?』と家族に聞いてみましょう。使う予定がなければ、今の売却条件を調べることも一つの選択肢です。
今日決めるのは売却でも解体でもありません。税金・保険・草刈りの3つが見えたら、家を持ち続けるためのお金を考える第一歩になります。
▪️⑧ Q&A
Q1. 税金が少なければ、実家はずっと残して大丈夫?
税金以外に保険、庭の管理、交通費、修繕がかかる場合があります。一つの支払いだけでは長く残す負担は分かりません。
実際の一年分の支出を確認し、家族が使う予定と合わせて判断しましょう。
Q2. 5年・10年の維持費はどう計算する?
昨年の実支出を足し、同じ支払いが続いた場合を仮に計算します。ただし費用が変わる可能性があり、急な修繕は別に考える必要があります。
『昨年払ったお金』と『これから備えたいお金』を分けておくと、家族にも伝わりやすくなります。
Q3. 売るか迷っていても査定を相談していい?
現在の価格や売り方を調べ、保有費と比較する方法があります。査定は成約価格を保証するものではありません。
片付けや修繕にかかる費用も一緒に確認し、家族が使う予定を考えたうえで判断しましょう。
▪️⑨ まとめ
空き家の維持費が心配なら、まず税金だけでなく保険・草刈り・交通費を加えてみましょう。毎年15万円の負担でも10年続けば150万円になるという仮の計算は、長く持つ意味を考えるきっかけになります。
家族が使う予定なら残す方法を考える。予定がないなら今の売却条件も調べてみる。難しい決断の前に、去年実際に払ったお金を知ることから始めましょう。
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