top of page

【MIRAIU|石川県の空き家リフォームまとめ】どこまで直す?能登半島地震・液状化・津波・水害・町家・貸す・売るの判断順

執筆者の写真: MIRAIU
MIRAIU
9月30日
読了時間: 14分

更新日:5 日前

※本記事には広告・PRを含みます。

 

石川県の空き家は、『古い家をどこまで直すか』だけでは整理しきれません。金沢の町家・都市住宅、加賀温泉郷、白山麓、日本海沿岸、そして能登半島地震の被災地では、同じ築年数でも先に見る条件が大きく違います。

 

特に2024年の能登半島地震後は、建物本体だけでなく、宅地の傾き、液状化、土地境界、道路・上下水道、津波・土砂、地域の復旧状況まで含めて『この家を残す意味があるか』を考える必要があります。本記事では、補助金一覧ではなく、住む・貸す・売る・最低限だけ直して持つ・解体の出口から逆算して整理します。

 

▪️結論|石川県の空き家は「出口→悪化停止→宅地・災害→建物→制度」の順で考える

 

長く住む家なら、耐震・屋根・断熱・水回りまで直す意味があります。貸すなら、安全性と故障しやすい設備を優先し、家賃で回収できる総額を上限にします。売るなら現況査定を先に取り、所有者側で直す部分を絞ります。

 

まだ方針が決まらない家は、雨漏り・漏水・危険な外装・基礎や傾きなど、放置すると損失が広がる部分だけ止めます。能登の被災住宅では、建物・宅地・境界・道路が連動するため、『家の中だけ直す』では出口が作れない場合があります。

 

▪️① 最初の30分で「5つの出口」と3年後の暮らしを並べる

 

最初からリフォーム前提にせず、①自分で住む、②貸す、③現況で売る、④最低限修繕で保有する、⑤解体する、の5つを並べます。

 

それぞれについて、初期工事、固定資産税、雪・草刈り・巡回、保険、家族負担、3年後の売却可能性を比較します。能登では復旧状況、金沢では流通性、白山麓では冬管理というように、同じ費用でも意味が変わります。

 



 

購入前・相続後の現地確認では、室内だけでなく、前面道路、擁壁、境界杭、側溝、給排水、ブロック塀、納屋、雪置き場まで写真に残します。能登の被災地では、建物が使えても土地境界や道路復旧が出口を左右するため、『家だけの状態』で判断しないことが大切です。

 

▪️② 内装より先に「止めないと悪化する場所」を見る

 

優先するのは、雨漏り、漏水、構造上の危険、屋根・外壁、基礎・地盤の異常です。床やクロスが古くても家全体をすぐ壊すとは限りませんが、水の侵入や基礎の傾きは放置すると修繕範囲を広げます。

 

地震被害がある家では、壁のひびだけで判断せず、柱・基礎・建物の傾き、地盤沈下、外構のずれまで確認します。被災後に直した家は、工事記録・罹災証明・地盤調査が残っているかも大切です。

 

▪️③ 石川県は「金沢平野・加賀・能登・白山麓」で直し方が変わる

 

金沢市・野々市市・かほく市では都市近郊・低地・流通性、白山市・能美市・小松市では手取川や梯川水系と平野・山側、加賀市では温泉地・大聖寺川水系、七尾・輪島・珠洲・羽咋では能登半島地震・沿岸・集落復旧が大きな判断軸になります。

 

県全体を一つの『能登地震被災県』として扱うのも、一つの『北陸の雪国』として扱うのも違います。家がどの地形・生活圏にあるかを先に分けます。

 

▪️④ 能登半島地震後は「建物・宅地・境界・道路」を分けて見る

 

能登半島地震で被災した宅地では、のり面・擁壁・地盤の復旧、液状化等の再発防止のための地盤改良、住宅基礎の傾斜復旧が支援対象になる制度があります。

 

2026年も県と市町が被災宅地復旧を支援し、能登12市町では住まい再建に伴う追加支援も行われています。空き家を買う・相続する場合も、建物だけでなく宅地復旧歴を確認します。

 

 

被災宅地では、『復旧済み』という言葉だけで安心しません。のり面・擁壁・地盤・住宅基礎のどこを直したのか、工事記録や写真が残っているか、近隣道路や上下水道の復旧状況はどうかまで確認します。将来売るときにも説明しやすい家かどうかが変わります。

 

▪️⑤ 液状化・側方流動は「傾いている理由」まで確認する

 

地震後に家が傾いていても、その原因が液状化なのか、基礎や構造なのかは見た目だけでは分からない場合があります。県も、痕跡が残っていない宅地では地盤調査など客観的な確認が必要と案内しています。

 

かほく市などでは土地境界再確定に向けた地籍調査も進み、2026年も液状化に伴う側方流動の復旧が続いています。被災地域では、境界・登記・宅地復旧まで確認してから大きな内装工事へ進みます。

 

側方流動がある地域では、敷地境界そのものが住宅判断に関わります。境界が再確定していない、塀や擁壁の位置が変わっている、隣地との高低差が生じている場合は、リフォーム契約より先に権利関係と宅地復旧の進み具合を確認します。

 

▪️⑥ 洪水は能登の地形変動後の図面まで確認する

 

石川県は2026年7月時点で洪水浸水想定区域図を更新しており、能登半島地震による地形変動が確認された河川について、地震後の地盤高を反映した見直しも進めています。

 

金沢の犀川・浅野川、加賀の大聖寺川・動橋川、小松の梯川、能登の各河川など、住所ごとに浸水深・浸水継続時間・家屋倒壊等氾濫想定を確認します。『昔の地図で大丈夫だった』では判断しません。

 

 

洪水後の復旧費は、浸水深だけでは決まりません。床下へ泥が入るか、分電盤や給湯器が低い位置にあるか、道路が長く使えないかで費用が変わります。長く住む家なら設備位置や床下点検性まで考え、売却予定なら過剰な仕上げを避けます。

 

▪️⑦ 日本海沿岸は津波想定の見直し中であることも前提にする

 

石川県は、能登半島地震による地形変動と新たな海域活断層の知見を踏まえ、2026年も津波浸水想定の見直しを進めています。検討会では14断層を対象に調査する方針が示されています。

 

現在の津波浸水想定だけでなく、輪島・珠洲・七尾・羽咋・金沢・加賀など沿岸では、市町の避難計画、家から高い場所までの道路、夜間・積雪時の避難も確認します。

 

 

沿岸の家は、浸水想定だけでなく避難時間を暮らしの条件として考えます。高齢者が住む、冬に積雪がある、夜間に避難する場合は、同じ距離でも移動しやすさが変わります。海が見える立地の魅力と、非常時の避難負担を別々に評価します。

 

▪️⑧ 土砂災害は能登地震後の追加見直しも確認する

 

石川県は土砂災害警戒区域等を公開し、令和6年能登半島地震による地形変動を踏まえて奥能登2市2町の区域を追加見直ししています。

 

輪島・珠洲など山間集落だけでなく、白山麓や加賀の山側でも、区域指定、斜面、擁壁、落石、道路幅、工事車両の進入まで確認します。

 

 

▪️⑨ 1981年以前の住宅は市町の耐震制度を先に確認する

 

石川県は1981年以前に建てられた住宅について、県と市町が連携して耐震診断・耐震改修を支援しています。申込先は市町で、2026年度も住宅関連支援制度一覧が更新されています。

 

地震被害を受けた住宅では、通常の旧耐震住宅向け制度と、被災住宅の修理・再建支援を分けて考えます。補助額から工事を決めず、残す年数と構造状態から優先順位を作ります。

 

 

▪️⑩ 金沢町家・旧市街は「古さ」より接道・防火・流通を見る

 

金沢市中心部などの古い住宅では、間口、前面道路、隣家との距離、駐車、防火、雪置き場が出口へ影響します。古い意匠を残す価値と、日常生活の使いやすさを分けて考えます。

 

内装を全面的に新しくする前に、現況で売る・貸す可能性を確認し、雨漏り・危険外装・設備故障など次の所有者が困る部分から整えます。

 

町家・旧家は、残す意匠と更新する設備を分けると費用を整理しやすくなります。外観や建具を生かしながら、給排水・電気・耐震・防火を優先する方法もあります。『古さを全部消す』より、次の所有者が使える状態へ整える方が出口につながる場合があります。

 

▪️⑪ 加賀温泉郷・観光地は「住宅」と「事業利用」を混ぜない

 

加賀市の山代・山中・片山津、七尾市の和倉などでは、観光地・温泉地という立地が住宅の価値と一致するとは限りません。

 

自分で住む、長期賃貸、店舗・宿泊など事業利用では、必要設備・法規・収支が違います。住宅リフォームの段階では、まず居住用途として無理なく持てるかを基準にします。

 

温泉地の家は、観光需要があることと住宅需要があることを分けます。宿泊・店舗に転用するなら法規・消防・収支が変わり、長期賃貸なら駐車・買物・通勤が効きます。観光地という言葉だけで高額改修へ進まず、住宅としての出口を先に確認します。

 

▪️⑫ 白山麓・能登山間は雪・道路・集落管理を別予算にする

 

白山市山間部や能登の集落では、屋根雪、道路除雪、雪置き場、斜面、草木、冬季の巡回が毎年の負担になります。

 

空き家が安くても、母屋・納屋・庭・道路まで管理する家は3年総額が増えます。使わない附属建物を残すか整理するかも改修前に決めます。

 

集落の家は、母屋だけでなく道路・除雪・近隣との共同管理まで暮らしの一部です。空き家期間が長い家では、雪で壊れた雨樋、倒木、用水・側溝、獣害なども確認し、年間管理を誰が担うか決めてから断熱や内装へ進みます。

 

▪️⑬ 貸すなら家賃から復旧・雪・外周管理を引いて考える

 

賃貸にするなら、雨漏り、給排水、給湯、電気、浴室、トイレなど入居前に外せない工事を先に出します。

 

そこへ雪、草刈り、庭木、空室巡回、地震後の補修履歴説明などの管理費を加えます。能登では地域の流通量も確認し、家賃だけで回収できるかを見ます。

 

▪️⑭ 売るなら現況査定を基準に「直す価値がある部分」だけ残す

 

売却予定の空き家は、大きな金額を掛けてから査定するより、現況価格を先に取る方が判断しやすくなります。現況、最低限修繕後、大規模改修後の3つを並べ、工事費との差額を見ます。

 

地震・液状化・津波・接道・集落の復旧状況など、工事では消せない条件もあります。仕上げを新品にすることより、買い手が不安に感じる雨漏り・構造・宅地・設備を整理する方が重要です。

 

 

 

売却前の修繕は、買い手が不安に感じる順で考えます。雨漏り、傾き、基礎・宅地、設備故障、残置物、道路・境界の不明点を整理し、見た目の新品化は最後に回します。改修費を売値へそのまま上乗せできるとは限らないため、査定との差額で判断します。

 

▪️⑮ 方針が決まらない家は「最低限修繕+四季管理」で時間を買う

 

相続直後や家族間で方針が決まっていない空き家は、全面リフォームを急ぐ必要はありません。雨漏り・漏水・危険な外装を止め、春の雪害確認、梅雨前の排水、夏の草木、冬前の屋根・通水確認を続けます。

 

能登の被災住宅では、地域の復旧や土地境界の整理を待つ時間もあります。管理の目的は家をきれいにすることではなく、売る・貸す・住むという選択肢を失わない状態を保つことです。

 

 

▪️⑯ 解体は「被災したから」ではなく、更地後の出口まで決める

 

地震で傷んだ、雪管理が大変、古いという理由だけで解体すると、古家付き売却や改修活用の選択肢を失います。

 

一方、倒壊・外壁飛散・基礎や宅地の大きな損傷など危険度が高い家では除却が合理的な場合もあります。更地後に売る、持つ、駐車、貸地のどれにするかまで決めます。

 

 

▪️⑰ 見積もりは「建物・宅地・外周」に分ける

 

工事を『必須・できれば・今回はやらない』の3段階へ分けます。必須は雨漏り・漏水・構造・危険外部・最低限設備、できればは断熱・間取り・意匠、今回はやらないには回収できない高額工事を置きます。

 

さらに石川では、建物本体、地盤・宅地、外周・道路へ費用を分けます。液状化や擁壁、土地境界が絡む家では、住宅会社の見積もりだけで総額を決めないことが大切です。

 

 

見積書では、未確認箇所と追加条件も確認します。屋根裏、床下、基礎、地盤、擁壁、配管、境界などを見ていない見積もりは、契約後に追加費用が出やすくなります。安い総額より、『何が分かっていないか』まで書かれた見積もりを優先します。

 

▪️⑱ 石川県11市は『制度』ではなく、その市で迷いやすい条件から読む

 

金沢市は町家・犀川浅野川・都市流通、七尾市は液状化・和倉・沿岸、輪島市は地震・火災・津波・集落復旧、珠洲市は半島先端・津波・道路復旧が中心です。

 

小松市は梯川・市街地・山側、加賀市は温泉地・大聖寺川・山中、羽咋市は日本海沿岸・千里浜、かほく市は河北潟・液状化・金沢通勤圏、白山市は手取川・白山麓、能美市は手取川扇状地、野々市市は都市近郊の流通性という違いがあります。

 

市別記事は同じ章順で量産せず、その市で最初に迷いやすいことから入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




▪️⑲ 制度・相談窓口は最後に一次情報で確認する

 

石川県は2026年度版の住宅関連支援制度ポータルを公開し、県・市町の補助制度リンクを整理しています。空き家相談窓口も全市町に設置されています。

 

必要な工事と出口を先に決め、そのあと所在地の市町で最新の受付状況・対象条件を確認します。制度があるから工事する、ではなく、必要工事に制度を当てはめる順番にします。

 

 

 

▪️よくある質問

 

Q. 能登半島地震で被災した空き家は、まず内装を直せばいいですか?

 

A. 先に構造、基礎、宅地、液状化、境界、道路・上下水道の復旧状況を確認します。内装はそのあとです。

 

Q. 液状化で家が傾いているかは見た目で判断できますか?

 

A. 難しい場合があります。県も地盤調査など客観的な確認が必要になるケースを案内しています。

 

Q. 石川県の沿岸空き家は津波想定があると直さない方がいいですか?

 

A. 一律には決められません。津波、避難、洪水、建物状態、地域の復旧、出口を分けて工事上限を調整します。

 

Q. 金沢町家のような古い家は、古いほど価値がありますか?

 

A. 一律ではありません。接道、防火、駐車、構造、雨漏り、流通性まで確認し、残す価値と管理負担を比べます。

 

Q. 方針が決まっていない空き家は何もしなくてもいいですか?

 

A. 全面改修を急ぐ必要はありませんが、雨漏り・漏水・危険外装・構造や宅地の異常など、悪化する部分を止めて管理を続けます。

 

▪️まとめ|石川の空き家は『家だけ直す』より、宅地・地域・出口まで一緒に見る

 

石川県の空き家リフォームは、補助金や内装から始めるより、住む・貸す・売る・最低限修繕・解体の出口を先に決める方が整理しやすくなります。

 

そのうえで、能登半島地震後の宅地・液状化、津波、水害、土砂、耐震、金沢町家、温泉地、白山麓という地域条件を重ねます。建物をきれいにできるかではなく、地域の復旧と3年後の出口まで含めて持ち続けられる家かを見るのが石川県では重要です。

 

▪️関連記事

 

 

 

 

 

 

 



最新記事

すべて表示
miramaru kusakari 3.png
bottom of page