賃貸契約書はどこを見る?契約前に確認したい8項目|違約金・退去費・更新料まで

更新日:9月29日
賃貸契約書はページ数が多く、家賃と入居日だけ確認して署名したくなることがあります。しかし、あとから困りやすいのは更新料、短期解約違約金、解約予告、退去費などです。
契約自由が基本だからこそ、署名前に費用と特約を理解することが重要です。全国一律の金額を決めつけず、自分の契約書へ書かれている条件を確認します。
▪️1 初期費用の内訳を契約書と見積書で合わせる
敷金、礼金、前家賃、保証料、保険料、鍵交換、クリーニング費などを確認します。見積書だけでなく契約書や重要事項説明の記載と一致しているかを見ます。
同じ物件でも仲介会社によって任意サービスの有無が違う場合があるため、項目ごとに確認します。
▪️2 短期解約違約金の期間と金額を見る
1年未満、2年未満など一定期間内の退去で違約金が発生する契約があります。何か月分か、いつまでが対象かを確認します。
転勤など早期退去の可能性がある人ほど、契約前に確認しておきたい項目です。
▪️3 解約予告は何か月前か確認する
退去連絡を1か月前とする契約もあれば、2か月前など異なる契約もあります。退去日を決めてから契約書を読むと、余分な家賃が発生する場合があります。
連絡方法や管理会社の受付日も確認します。
▪️4 更新料と更新事務手数料を分ける
更新時に必要な費用は、更新料だけとは限りません。更新事務手数料、保険、保証会社の更新費が別に設定される場合があります。
2年ごとの総額を出し、長く住む場合の住居費として確認します。
▪️5 原状回復とクリーニング特約を読む
通常損耗や経年変化と、借主負担になる損傷は区別して考えます。契約書にハウスクリーニング等の特約がある場合は内容を確認します。
国土交通省は原状回復トラブル防止のガイドラインと賃貸住宅標準契約書を公開しています。
▪️6 禁止事項・ペット・楽器・駐車場を確認する
ペット、楽器、事務所利用、同居人追加、駐車場など、生活に関わる条件を確認します。口頭で聞いた内容と契約書が違う場合は署名前に確認します。
入居後に変更できると思わず、重要な条件は書面で確認します。
▪️7 契約前は7つの順で費用・条件を整理する
①初期費用、②短期解約違約金、③解約予告、④更新費用、⑤原状回復・特約、⑥禁止事項、⑦退去時の連絡・精算、この順で確認します。
①〜③では、入居直後から退去までに発生する可能性がある費用を確認します。家賃以外の負担を見落とさないことが重要です。
④〜⑥では、長期入居中の費用と生活ルールを確認します。分からない用語は署名前に説明を求めます。
最後に⑦で、退去連絡と精算方法まで確認します。契約書は困った後に読む書類ではなく、署名前に条件を理解するための書類です。
▪️⑧ Q&A
Q. 賃貸契約書は全部読まないといけませんか?
A. 重要な費用・特約・禁止事項は少なくとも署名前に確認します。分からない文言は説明を求めます。
Q. 退去時のクリーニング代は必ず借主負担ですか?
A. 契約内容や特約、損耗状況で異なります。国交省ガイドラインも参考に確認します。
Q. 更新料と更新事務手数料は同じですか?
A. 別項目として設定される契約があります。更新時に必要な総額を確認します。
▪️⑨ まとめ
賃貸契約書は、家賃だけでなく違約金、解約予告、更新費、原状回復、禁止事項まで確認します。全国一律の金額やルールではありません。
署名前に分からない点を確認し、見積書・重要事項説明・契約書の内容を合わせておきましょう。

