⑥敷金はいつ返す?何を差し引いていい?〈国ルールでわかる返金のしくみ〉
- MIRAIU

- 18 時間前
- 読了時間: 3分
敷金は、不動産賃貸の中でもトラブルが起きやすい部分です。
「いつ返すの?」
「どこまで差し引いてOK?」
実はこのルール、昔は曖昧やったけど、
今は 国交省のガイドライン によってかなり明確になっています。
今回は、初心者でも誤解なく理解できるよう、
敷金返金の基本と“差し引きのルール” をわかりやすくまとめました。
⸻
■ ① 敷金は「退去後 1〜2ヶ月以内」に返すのが一般的
敷金は退去したその日に返すわけではありません。
返金までの流れはこう👇
1. 入居者が退去
2. 管理会社(または大家)が室内を確認
3. 原状回復の見積り
4. 入居者負担分を敷金から差し引く
5. 残りを返金する
多くの管理会社は
退去後 1〜2ヶ月以内 に返金処理を行います。
※早い管理会社なら2〜3週間で完了。
■ ② 敷金から「差し引いていい費用」と「ダメな費用」
ここが最重要。
昔は大家と入居者でもめやすい部分やけど、
今は国のガイドラインで整理されてます。
🔶 敷金から差し引いていい費用(=入居者負担)
入居者の 不注意・過失で発生した修繕。
・壁に穴をあけた
・タバコのヤニ汚れ
・ペットの傷
・掃除不足によるカビ
・水漏れを放置して床が腐った
・ガラス破損
・鍵の紛失
👉 これは敷金から引いてOK。
🔶 差し引いてはいけない費用(=大家負担)
普通の生活で自然につく傷や劣化。
・家具の跡のへこみ
・日焼けでクロスが変色
・床の擦れ
・設備の故障(経年劣化)
・壁紙の自然な汚れ
👉 これは差し引くとルール違反。
大家さんが負担すべき部分。
■ ③ 修繕費が敷金を超えた場合は「追加請求」も可能
例:
敷金 40,000円
修繕費 65,000円
→ 差額 25,000円は請求できる。
ただし、
保証会社付き契約なら保証会社が回収 を担当する場合が多い。
大家が直接催促する必要はほぼない。
■ ④ 特約で「クリーニング費用を敷金に充当」はOK
最近多いのがこれ。
契約書に明記されていれば…
✔ 退去時クリーニング費用
✔ 消毒費用
✔ エアコン清掃費用
などを敷金から引いてOK。
特約は 明確に書いてあること が条件。
■ ⑤ 敷金トラブルを避けるための3つのポイント
大家側が知っておくと強い。
✔ 1)退去時の写真・動画を確実に残す
✔ 2)立ち会いは管理会社に任せる
✔ 3)判断に迷ったら「経年劣化かどうか」で考える
■ ⑥ まとめ
敷金の返金は、
実はとてもシンプルなルールで動いています。
✔ 敷金は退去後 1〜2ヶ月以内に返す
✔ 過失部分だけ敷金から差し引ける
✔ 経年劣化は差し引きNG
✔ 敷金を超えた場合は追加請求
✔ 特約があればクリーニング費もOK
敷金を理解すると、
不動産賃貸の運営は一気にラクになります。
初心者でも安心して運営できる大事な知識です。
▶ 次の記事:はじめての不動産賃貸 STEP7
⑦管理会社って何をしてくれるの?