ガス自由化とは?2017年の都市ガス小売とLPガスの違い・会社変更の仕組み

更新日:10月17日
『ガス自由化で会社を選べるようになった』と聞いても、自宅では何が変わったのか分かりにくいものですよね。会社を替えるとガス管も替わるのか、LPガスも自由に会社変更できるのか、迷う方もいるでしょう。
2017年4月に始まった都市ガス小売の全面自由化は、家庭向けにガスを販売できる事業者の選択肢を広げる制度です。ただし、全国どの家でも好きな事業者を選べるという意味ではありません。
① 都市ガス小売の全面自由化は2017年4月から
2017年4月、家庭向け都市ガス小売の地域独占が見直され、登録された新しい事業者も販売へ参入できる仕組みになりました。利用者が料金プランを比較できる機会が広がったのが大きな変化です。
ただ、自由化によって料金が必ず下がったわけではありません。自宅で利用できる契約先と料金表を確認することが基本になります。
② 小売事業者と導管事業者は違う役割
都市ガスを家庭へ販売する小売会社と、地域の導管を維持管理する事業者は役割が異なります。小売会社を変更しても、通常は同じガス導管を使って供給が続く仕組みです。
小売契約の変更は、LPガスから都市ガスへ切り替える工事とは別です。設備を変更する場合は導管への引込みやガス機器の適合を調べる必要があります。
③ 自由化後も供給区域による制約がある
都市ガスが供給できない住所では、都市ガスの小売プランを契約できない場合があります。供給区域内でも、参入している小売事業者の数は地域によって異なります。
郵便番号や住所で供給可否を確かめましょう。全国の広告に掲載されている会社が自宅へ必ず供給できるとは限りません。
④ 料金規制や経過措置があることも知る
小売自由化に伴って料金プランの選択肢が広がりましたが、競争環境などに応じた経過措置料金規制の仕組みも設けられています。指定区域や解除の状況は時期によって変わります。
『自由料金だから必ず安い』『規制料金なら必ず高い』とは言い切れません。利用できるプランを現在の料金表で比較しましょう。
⑤ 料金比較は年間の使用量をそろえる
都市ガスの料金には基本料金・従量料金・原料費調整・割引などが関係します。キャンペーンの金額だけでは、自宅が一年間どれくらい払うか分からない場合があります。
前年の使用量を基に見積もりを依頼し、割引期間の終了後も確認しましょう。家族人数や給湯の使い方に合う条件で比べることが大切です。
⑥ LPガスの会社変更は都市ガス自由化と別の話
LPガスはボンベや供給設備を利用し、都市ガスの導管小売自由化とは仕組みが異なります。戸建てでは販売事業者変更を検討できる場合もありますが、設備所有や契約期間の確認が必要です。
賃貸入居者がLPガス会社を必ず自由に選べるとは限りません。今のガス種別と契約者を確認してから、できる方法を考えましょう。
⑦ 2025年のLPガス新ルールも区別して理解する
2025年4月2日からLPガス料金を基本・従量・設備の三つに分けて通知する義務が施行されました。区分表示は既存契約にも適用され、設備費計上の一部禁止は原則として新規販売契約を対象とします。
2017年の都市ガス小売自由化とは対象と目的が違います。現在の料金明細と契約した時期を見ながら確認してください。
⑧ LPガスから都市ガスへの切替は設備工事を考える
LPガスを使う住宅で都市ガスへ変更したい場合、供給区域、ガス管の引込み、機器の適合、工事費などを確認する必要があります。小売の契約先だけ変更するより確認が多い場合があります。
年間の料金差だけで判断せず、初期工事と設備更新にかかる費用を一緒に比較しましょう。
⑨ 賃貸なら管理会社にも契約の確認を
賃貸住宅では入居者がガス代を払っていても、建物の供給設備を自分で変更できない場合があります。都市ガス小売の契約先を選べるかどうかも、物件の契約によって確かめたいところです。
引っ越す前に料金の目安や供給会社を尋ね、すでに住んでいる場合は販売会社へ料金表、管理会社へ設備契約を確認しましょう。
⑩ 会社を選べることと、変更が得なことは別
自由化は比較の選択肢を広げる制度ですが、安さだけで契約を決める必要はありません。料金改定の仕組みや緊急連絡、解約条件も家族の安心に関係します。
自宅で利用できる会社を探し、現在の契約と年間負担を比べましょう。変更を見送る選択も含めて判断して構いません。
よくある質問
Q. ガス自由化で必ず料金が安くなりますか?
A. 必ずではありません。利用できる料金プランと実際の使用量、契約条件を比べてください。
Q. 都市ガスなら日本中どの会社も選べますか?
A. いいえ。導管の供給区域と小売事業者の対応地域により選択肢が異なります。
Q. 賃貸のLPガスでも好きな会社に変更できますか?
A. 設備と契約によります。入居者だけでは変更できない場合があるため管理会社と販売事業者に確認してください。
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まとめ|次の判断へ
ガス自由化について考えるときは、都市ガスの小売契約とLPガスの販売契約を分けることが大切です。自宅で選べる会社を確かめ、料金の総額だけでなく契約・安全の条件も見ながら決めましょう。





