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不動産投資の減価償却とは?建物・土地・経費とCFを分ける判断順

執筆者の写真: MIRAIU
MIRAIU
7月16日
読了時間: 4分

更新日:5 日前

不動産投資で減価償却費と聞くと、実際に支払っていないのに費用へ計上するのはなぜだろうと迷いますよね。


減価償却は建物などの取得費用をルールに従って年数へ分ける仕組みです。節税できれば必ず投資が成功するという話ではないので、税務と現金収支を分けて考えましょう。


① 取得価額を期間に配分する仕組み

建物の購入費は取得した年にそのまま全額必要経費にできるとは限りません。減価償却資産の取得価額を耐用年数などに従って各年へ配分します。


現金を払った年と費用計上する年が違うため、税務の所得と家賃の入金残高を別に把握しましょう。


② 土地は原則として減価償却しない

土地は通常、減価償却資産ではありません。建物や一定の附属設備は償却の対象になることがあります。


土地建物を一括購入した場合には合理的な価額配分が必要です。契約・評価資料をもとに確認してください。


土地と建物を一括で買った場合は、それぞれに対応する価額を合理的に分ける必要があります。建物の割合を高くすれば税金が必ず得になるという発想ではなく、契約書や取得時の資料を確認しましょう。


③ 構造と用途で耐用年数が違う

木造・鉄骨などの構造や用途、中古取得の条件によって税務上の耐用年数の計算は異なります。


築年数をそのまま耐用年数とするわけではありません。実際の修繕寿命とも別なので、取得前に税理士へ相談しましょう。


中古木造建物の耐用年数は、法定耐用年数を経過しているかや取得後の使用状況などで算定方法が違う場合があります。『築古木造は必ず4年』という単純な説明に頼らず税理士へ確認してください。


④ 中古物件の取得費と資料

中古物件では建物価格の内訳、仲介や登記などの諸費用の扱いを調べます。全てが購入時の経費になるとは限りません。


契約書、明細、税務上の取得価額の根拠となる資料を保管しましょう。


⑤ 修繕費と資本的支出の違い

故障を元の状態へ戻す工事と、価値や性能を高める改修では税務上の扱いが異なる場合があります。


請求額だけで一律に判断できない場合もあるため、工事内容と見積書を整理して確認してください。


修繕費と資本的支出の区分では、見積金額だけでなく工事の目的・内容が大切です。工事写真や請求書を保存しておくと、税理士へ相談するときもどの設備をどう改修したか説明できます。


⑥ 償却費は毎月の現金支出とは別

減価償却費を計上した時点で同額の現金が毎月出ていくわけではありません。ただし物件を購入するための資金は既に必要になっています。


帳簿上の費用と実際の入出金を二つの表で管理しましょう。


税務上の損益が黒字でも、ローン元金の返済によって現金が減ることがあります。家賃収入、運営費、修繕、借入返済を月別に記録して、減価償却費と実際の支出を混同しないようにしましょう。


⑦ ローン元金は通常経費ではない

借入返済の元金部分は通常必要経費とはならない一方、現金は出ていきます。利息は条件に応じて必要経費になる場合があります。


税務上の利益が黒字でも返済後の現金が少ないことがあるので、CFを別に確認します。


⑧ 償却終了後の税務も考える

減価償却費が減少・終了すると、ほかの条件が同じでも所得の計算結果が変わる場合があります。


現在の節税だけでなく、将来の税負担と建物の修繕費、家賃の見直しも計画へ含めましょう。


⑨ 売却するときの取得費にも関係

減価償却は売却時の譲渡所得を計算する際の取得費にも関係します。節税目的で築古物件を買っても必ず得をするわけではありません。


空室・修繕・融資と売却後の手残りを計算して物件を選びましょう。


節税効果を理由に購入しても、入居者が決まらず家賃が入らなければ資金繰りは悪化します。取得費と売却時の税務も関係するため、入口の数字と出口の手残りの両方から物件を比較してください。


⑩ 損益と資金繰りの表を分ける

不動産所得を計算する帳簿と、家賃入金から運営費や借入返済を引く資金繰り表を作ります。


耐用年数や設備区分などの個別判断は税理士へ相談し、数字の意味を理解して管理しましょう。


よくある質問

Q. 土地も減価償却できるのですか?


A. 土地は通常、減価償却の対象にはなりません。


Q. 減価償却が多ければ必ず儲かりますか?


A. 儲かるとは限りません。現金収入・修繕・返済を分けて考えてください。


Q. 築古木造なら必ず4年で償却できますか?


A. 一律ではありません。取得時の条件により計算が違います。税理士へ確認しましょう。


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まとめ|判断する順番

土地・建物の区分→耐用年数→修繕と資本的支出→税務上の利益→返済後のCFと出口。節税だけで物件を選ばないことが大切です。

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