空き家の屋根点検はいつする?後回しで修理費が広がる前の確認順

更新日:2 日前
※本記事には広告・PRリンクを含みます。
台風が過ぎた翌朝、近所の人から『お宅の雨樋、ちょっと外れかけてない?』と連絡が来た。
でも実家は遠いし、屋根の上は自分では見られません。雨漏りの跡もないから『まだ大丈夫やろ』と思ってしまうことがあります。
屋根の点検は、高いところへ登って初めてできるわけではありません。地上から見える雨樋の外れ、軒裏のシミ、室内天井の変化など、専門家へ伝えられることもあります。
ここでは『すぐ全部塗装』と『何もしない』の間にある、点検と必要な部分補修を考えます。
▪️① 雨漏りしていないから、点検はまだ不要?
室内へ水滴が落ちてこないからといって、屋根や雨樋に不具合がないとは限りません。雨水が入り込んでいても、室内にシミが出るまで時間がかかることがあります。
例えば台風のあとに地面へ屋根材のかけらが落ちていたら、屋根へ登らなくても異常を疑う材料になります。ただし見た目だけで危険と断定する必要もありません。
気になる場所は安全な位置から写真を撮り、専門家へ『点検は必要ですか?』と聞いてみましょう。落下物の危険がある場所には近づかないでください。
▪️② 台風の翌日は、無理に現地へ急がない
強風や大雨の最中、屋根を確認しに行くのは危険です。天候が落ち着いても、外れかけた部材が落ちるおそれがある場所には入らないようにしましょう。
遠方で心配なら、近隣の方へ危険な場所へ近づかないよう伝え、必要に応じて管理会社や専門業者へ相談する方法があります。
毎月同じ点検を繰り返すのではなく、台風・強風の後や以前の写真から変化があるときに、適切な点検の必要性を考える方法もあります。
▪️③ 屋根が見えなくても、雨樋と軒裏はヒントになる
地上から見える雨樋の継ぎ目、軒裏の黒ずみ、外壁上部の変色は、確認したい場所のヒントになります。ただし、それだけで雨漏りの原因を決めつけないことが大切です。
例えば雨樋から水があふれる場合、詰まりや外れなど複数の原因が考えられます。家の状態に合わせて調査してもらいましょう。
『前回はここがきれいだった』『今回だけ外れて見える』と写真で伝えると、点検する範囲を決める材料になります。
▪️④ 天井の輪染みは、いつから広がっている?
室内の天井や押入れの上部に、薄い茶色のシミが出ることがあります。古い跡なのか今も水が入っているのかは、見た目だけでは分かりません。
雨のあとに広がったか、雨がない日も変わるか、以前の写真と比べてみましょう。配管など屋根以外が原因の場合もあるため、先にクロスを張り替えるのは慎重に考えたいところです。
濡れた照明や天井の落下など危険が疑われる場合は、無理に触らず専門家へ確認してください。
▪️⑤ 『屋根全部塗装』の見積もりが出たときに聞くこと
屋根が古く見えると、塗装を勧められることがあります。でも、表面の色あせと雨漏りの原因は別です。塗装だけでは、割れや下地の傷みなどが解決しない場合があります。
反対に、部分補修で済む場所があれば、いきなり屋根を全面改修する必要がない場合もあります。どちらがよいかは、専門的な点検結果を見て判断しましょう。
見積もりには『どの部分が傷んでいるか』『なぜその工事が必要か』『足場や追加作業は含むか』を説明してもらいます。
▪️⑥ 数年後に売るなら、修理代を全部先に払う?
近いうちに実家を売る予定なら、屋根の全面塗装で売却価格がその分上がるとは限りません。安全や進行中の漏水の対応は必要ですが、見た目をきれいにする工事は別に考えられます。
例えば部分補修で済むか、全面改修が必要かによって工事費は変わります。家族が今後住む予定なら、長く使える状態を優先する理由もあります。
売却予定なら現況査定の条件を知ってから、どこまで修理費をかけるか比較する方法もあります。『点検する』と『今すぐ全部工事する』を分けましょう。
工事に使う金額と、家をどう使うかの予定を考えたい場合は、こちらでも確認できます。
▪️⑦ 次の写真は、この3か所で十分なこともある
地上から安全に見える『雨樋の外れ』『軒裏のシミ』『室内天井の変化』を、前回の写真と比べてみましょう。高い場所へ自分で登る必要はありません。
写真へ日付を付け、台風の後や雨の日に変わったことがあればメモします。気になる場所は専門業者へ調査と修理の必要性を相談してください。
点検した結果、急いで直す必要のない箇所があるなら、次の確認時期を決める方法もあります。
危険を感じる状態なら撮影や比較より安全を優先する。これを忘れないようにしましょう。
▪️⑧ Q&A
Q1. 雨漏りのシミがなければ屋根は点検しなくていい?
室内に症状が出る前でも、雨樋や屋根材などに不具合が起きている場合があります。
落下物や外れが疑われるときは、危険な場所へ近づかず専門家へ確認しましょう。
Q2. 外壁塗装の足場を使って屋根も一緒に工事するべき?
足場を共用できるメリットはありますが、屋根と外壁が同じ時期に工事を必要とするとは限りません。
今必要な工事と次回でよい工事を分け、見積もりの範囲を比較しましょう。
Q3. 売却予定なら屋根を全面塗装した方がいい?
塗装した費用がそのまま売却価格へ上乗せされるとは限りません。
安全に関わる問題や進行中の不具合は先に対応し、見た目の工事は現況査定と比べて判断しましょう。
▪️⑨ まとめ
空き家の屋根は、雨漏りの有無だけで状態を判断できません。台風後の雨樋や軒裏、室内のシミなど、地上と室内から安全に分かる変化を記録しましょう。
自分で屋根へ登らず、点検と修理の必要性を専門業者へ確認する。全面塗装を契約するかどうかは、そのあとで考える順番でも遅くない場合があります。
5年・10年の維持費や保有・売却を総合的に考える場合は、こちらも参考になります。

